移転してから初めて、予約が取りにくいお店。カルドに行く筋にある。小川店主は博多の出身で祇園ささ木の修業組。カジュアルな割烹だが出汁や手順はしっかり丁寧。
まずは鯛の子、すっきりした出汁に柔らかな煮方で上品、ビールを薄いグラスで楽しむ。
鰯の山椒オイル煮は和風のオイル・サーディーンでそうで、縦に割り山椒を乗せて食べる。ここからぬる燗(3本)
鰯の刺身は大根おろしと生姜おろしでさっぱり、皮に細かい包丁が良い。
鰻の八幡巻はかなりの時間炙ったためか、軽い触感の鰻とふっくら牛蒡が対比、面白いが身がもっと厚いのが好み。
刺身は昆布締めの鱧とメジ。太い山葵の甘さが対比。この山葵でぬる燗がすすむこと。
ぐじは上下炭のロースターで焼かれ、何とも軽やか。
芋茎は味噌がしっかりして野趣と粋の両立
有名な出汁巻はおいしそうだったが、パス。
最後にカリカリの鶏のから揚げ
炊きたての豆ごはんは豆が厳選され旨みがある。おじゃこと上品な茄子などの細切りどぼ漬け。輝く豆ごはんは、お酒で味付けだけなのに甘いこと。
お汁は茄子に蛤出汁ですっきり、くっきりしたお味。冷めると真昆布を感じた。羅臼の厚いお味が好みでちょっと出汁が弱い。
気安い食堂の雰囲気で割烹の仕事。1万円位でお値打ちではあるが、もっと「店の味」が欲しい。優等生過ぎるお味と感じた。
祇園の有名な団子、みよしやが7時半で丁度開店、10串(千円)黄粉付を3つ購う。店の雰囲気と懐かしいお味が大うけ。