ピーテル・ブリューゲル(父)は日本でも人気の高い画家ですね。
ウィーンの
美術史博物館には世界最大のブリューゲル・コレクション(12点の絵画作品その他)があります。
2019年は巨匠の没後450年に当たり、これを記念して10月2日から来年1月19日まで、歴史上初のブリューゲル特別展が開催されています。
史上初めて外国へ貸し出される作品もウィーンに登場します。これは当然だと思います。
ウィーンにある12点の絵画を全部貸し出すのはリスクが大きすぎます。そこで各国の所蔵品もウィーンに来ることになったのでしょう。
10月1日のオープニング・セレモニーにはベルギー国王夫妻が列席しました。ベルギーからも貸出品があるのです。
ネット検索すると沢山の作品が登場します。
デブの台所、1563年
養蜂家、1566年
この時代以前の多くの画家が宗教的題材を中心としているのに対し、ブリューゲルは、社会の本当の支え手である庶民の日常生活を緻密に、批判的ながら愛情を込めて描いています。それは、当時の人々の生活を現代に伝える貴重な歴史的資料でもあります。
彼の作風は絵画における
人文主義とも言えるでしょう。
この歴史的展覧会では、特別な運営方法がとられています。チケットを事前購入する際、入場時間も予約しなければなりません。その予約入場時間は20分で、その時間枠内に入場しなければなりません。多分、長蛇の列を避けるためでしょう。
これはオンライン予約の場合ですが、美術史博物館チケット窓口でも時間帯の予約ができるようです。
いきなり行って、そのまま入場できるかどうかは分かりません。多分、常設展示しか見られないのではないでしょうか。

追記
展覧会はまだ見ていませんが、ブリューゲルは昔から好きで尊敬しています。
美術史博物館所蔵のブリューゲル作品は何回も見ていますが、いくら見ても新しい驚きがあり見飽きない絵です。
そのうち「特別展中の美術史博物館」の様子を偵察に行こうかと思っています
美術史博物館HPの
ブリューゲル展紹介英語版