チェルノブイリ原発事故から35年経った今も危機は去っていません
いつもの新聞HPに最新の研究報告が紹介されました。
その記事に紹介された事故原発の現在の外観。一見何事も無いかに見えますが、内部は無事ではありません。
事故直後に、破壊された部分にコンクリートが注入され、建物の外側に「石棺」と呼ばれる鉄筋コンクリートの巨大な「覆い」が建造されました。
更に4年前には「
ニュー・セーフ・コンファインメント(NSC)」と呼ばれる新たな「覆い」が「石棺」を包むかたちで建設されました。
この二重覆いによって、事故原子炉内の
中性子量は抑えられ、部分的には減少していますが、中性子が増加している個所があります。
これは第4原子炉の305/2と呼ばれる部分で、ここには莫大なコリウム(燃料、被覆管材料等を含む炉心溶融物)があり、170トンに上るウランが含まれています。この部分の中性子量が過去4年で倍増したそうです。
これで再び1986年のような大事故が起こる心配はありませんが、制御できない核分裂の急増が始まる恐れがあります。
中性子増加が急速ではないので、対策を講じるため数年間の余裕があります。理論的には
硝酸ガドリニウムを挿入し、中性子を吸収させるという方策があります。
しかし、実際には決して簡単なものではありません。
この記事では、福島第一原発事故についても前途多難であることが示唆されています。
以上は、無知な私が難しい内容を超簡単にまとめたものです(ああしんど)

それでも、事故から35年経っても、まだ危機は去っていないということは明らかです。
専門誌に発表されたオリジナルの論文
現状を埋火のようだとしています。
また鬱陶しい話だったので、可愛いヒトを見て気分転換してください
日本語名はニシノビタキ。つまりヨーロッパの
ノビタキということですね