前回触れた氷河の崩落は、200メートルX80メートル、高さ60メートルの氷塊が落下したもので、直撃による犠牲者は粉々に砕けていて、個人の識別にDNA鑑定が必要だそうです
前回の猫さんの次は犬さんです

タイトルは
Daⅽkelblick(ダッケルブリック)で「
ダックスフントのまなざし」
「ダックスフント」ってドイツ語っぽい響きですが、ドイツ語ではダッケル(Dackel)。
ブリック(Blick)が「まなざし」なので「ダックスフントのまなざし」
主人公のダックスフントは、愛らしい外観にもかかわらず「
ヘラクレス」という勇ましい名前です。彼にとって飼い主のカロリーヌは世界一の存在ですが、同居する恋人のトーマスは犬嫌いでカロリーヌと衝突が絶えません。ヘラクレスはベック氏(近くの公園に住む野良猫)と共謀してトーマスを追い出します。ところがカロリーヌは喜ぶどころか泣いてばかり。ヘラクレスはベック氏とともにカロリーヌのため「理想の彼氏」を探します。紆余曲折の結果、意外な人物が本命として浮かび上がります。1巻のお話はここまでです。続巻があるので、更に紆余曲折が発展することでしょう。
私がヘラクレスに注目したのは、
横の猫で紹介したいきさつで黒猫ウィンストン・チャーチルの推理シリーズを読むようになってからです。ウィンストン・シリーズは7巻まで出ているので人気があるのでしょう。ヘラクレス・シリーズも既に6巻まで出ています。
この表紙のヘラクレスのような悩ましげな眼差しは犬さん独特ではないでしょうか。犬さんは概してウェットだと思います

他方、猫さんは一般的傾向としてドライで淡泊
そうそう、「横の猫」で紹介した「ボディビルダー」はちょっと読んでみて波長が違うので放棄しました
以前に紹介した本物のウィンストン・チャーチルの話:
英国の妻と夫