東京都美術館で9日より始まっている国風展へ行ってきた。
地下の第1会場へ降りていく途中から梅の香りがただよってくる。
植物の動きのない一番寒いこの時期、もう何年も形式にのっとり飾られた国風展の盆栽たちに元気をもらい寒い冬を乗り切ってきた。
私が好きなのは主になる盆栽に添えられている草ものだ。
今年はヒトツバの類が多かった。
雪柳や丹頂草が多いときもあった。
なんとなく偏る事が多い。
今年会えて嬉かったのは冬やけし葉のしまった冬イチゴとまだエンジ色で棘のような状態の風知草の芽と、もうここだけ春、と言う雰囲気の澄んだ黄色の南部犬ナズナだった。
5年前より添え物を見るとき楽しみが一つふえた。
「花の店 野草」で2月24日~3月3日に開くクラフト展に出品してくれる光工房の鉢に添え物が植わっている事があるからだ。
今年はザンネンながら植わっている鉢はみつからなかった。
(光工房より一点使われていると電話があり私がみおとしていた。2月13日記)
主になる盆栽の中で好きだったのは葉は付いてないが大木を思わせる根張りと木姿のイチョウと、これも又葉は付いてないが紫の小さい実がいっぱい付いた紫シキブの盆栽だった。
沖縄からの盆栽もなんとなく本土の盆栽とムードが違っていて面白い。
夏伸び伸びと鮮やかに咲くブーゲンビリアの花が寒そうに花をいっぱい付けて盆栽になっていた。
鮮やかな苔が付いた土にカエデが植わった濃いクリーンの東福寺鉢も美しかった。
東福寺鉢はいっぱい使われていた。
9時開場より2~3分送れて入っただけなのに会場は人で溢れていた。
全国から盆栽好きが来ると言う。