以前より観に行きたいと思っていた書道博物館へ行ってきた。
よくバイクで通る大通りを一本入った住宅街にあった。
中村不折は洋画家だと思っていたので書道博物館との関係がわからなかったが見学してみて初めていろんなことがわかってきた。
不折は洋画家であり夏目漱石の「我輩はねこである」の挿絵も描いていて、漢字の成り立ちがわかることをコンセプトに甲骨に始まり青銅器などを蒐集したコレクターであり書家だった。
昭和11年より60年間中村家3代にわたり不折の蒐集物により書道博物館は運営されてきたが今は台東区により運営され本館と中村不折記念館となっている。
記念館では「明治ニッポンの書」の企画展が9月30日まで開かれている。
不折の面白い線とバランスの特大書も良かったが夏目漱石や正岡子規の筆による手紙は人柄が表れているようで興味深かった。
本館では不折の目により蒐集された有史以前からの古い金石類が多数多種類展示されていた。
漢字の成り立ちと言うコンセプトの中でこれだけのものが一同に見られるなんて本当にありがたかったし蒐集類全体が不折の大作のように思え作家の心を感じとても親しみを持った。
こじんまりとした博物館だが2:30分も過ごしてしまった。
その間私以外の来館者は2人でとてもゆっくりと楽しめた。
関係者の人はリピータがとても多いと言っていた。
先日東博で観てきた板碑(中世の供養塔)まで蒐集されていた。
写真は東博の庭にあった梵字が書かれた板碑です。
東博の庭にはどうしてここにあるの?・・と思うような建物や板碑のようなものがわりとあります。
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