★ http://www2.biglobe.ne.jp/~remnant/072harumagedon.htm から抜粋
ハルマゲドンはいつか?
ハルマゲドンの戦いが起きるとき
私たちは最近、「ハルマゲドン」という言葉をよく耳にします。これはもともと聖書の言葉ですが、最近では聖書を信じない人々まで、よく使うようになっています。そして、
「ハルマゲドンまであと数年しかない!世界最終戦争、人類滅亡の日がやって来る」
というのです。しかし、「ハルマゲドン」は世間では必ずしも本来の意味で使われているわけではなく、曲解されている場合が多いのです。私たちは「ハルマゲドン」に関する正しい理解を持たなければなりません。
ハルマゲドンの戦いは一九九九年という説もあった
「ハルマゲドン」とは、聖書・ヨハネの黙示録に記された、世界最終戦争の起きる"場所の名前"です
。
これは地名ですから、厳密には「ハルマゲドンが起きる」とか「ハルマゲドンが来る」という言い方は、正しくありません。「ハルマゲドンで戦争が起きる」「ハルマゲドンの戦いが起きる」等と言うのが正しいのです。
しかし一般社会では、ハルマゲドンを地名としてではなく、最終戦争の別名と誤解して用いていることが多いようです。
一般社会における近年の"ハルマゲドン現象"は、多くの場合、「ノストラダムスの予言」に煽られて起こったと思われます。
ノストラダムスは、"一九九九年、七の月、恐怖の大王が降ってくる。「光の反対のもの」というものも降る。それで世界は荒れ果て、すべては絶滅してしまうだろう"
と予言しました。こうして二〇世紀の世紀末にはたいへんなことが起こる、世界は絶滅してしまうという、世俗的終末論が起きたのです。
それで人々の中には、「ハルマゲドンは一九九九年である」という、一九九九年説が生まれました。
最近警察の追求を受けているオウム真理教の麻原彰晃・教祖も、最初はハルマゲドンの戦いは一九九九年と言っていたようですが、その後、
「一九九七年から九八年にかけて、ハルマゲドンが起こる」
と言って、時期を早めました。彼はこうしてノストラダムスの予言等に対する人々の関心を利用しながら、信者を扇動していったのです。
そのほか、最近の新興宗教の中には世紀末思想、また世俗的終末論を利用して、信者を扇動しているものが少なくありません。
しかし、ハルマゲドンの戦いは本当に一九九七年~一九九九年の頃に起きるのでしょうか。
聖書の予言から言って、それはあり得ません。
聖書の予言によれば、やがてエルサレムにユダヤ教の神殿が再建されます。その神殿再建後、しばらくして、エルサレムが異邦人によって踏みにじられるようになります。その時、二人の神の預言者がエルサレムに現われて預言活動をします。
ハルマゲドンの戦いは、エルサレムが踏みにじられ始めるこの時から数えて、七年後に起きるのです。
今年は一九九五年ですが、現在はまだ、エルサレムにユダヤ教の神殿は再建されていません。また、エルサレムは異邦人に踏み荒らされていません。
ですからハルマゲドンの戦いは、現在から数年後の一九九七~一九九九年の間には、決して起きないのです。
ハルマゲドンの戦いは患難時代の最後の出来事
ハルマゲドンの戦いは、聖書に予言された終末の「患難時代」と呼ばれる期間の、最後の出来事として起きます。
「患難時代」は、前兆期、第一期、第二期、第三期に分けられます。
前兆期は、聖書・ルカ福音書二一・一〇~一九等に記された初期的な事象の起きる期間です。
戦争、大地震、疫病、ききん、にせキリスト、にせ預言者、にせ救世主、迫害、愛が冷えること、犯罪の増加等の事象が数多く起きます。これらの兆候は、現在すでに見受けられます。
そののち第一期に入ります。これは5ヶ月の疫病がおそう期間です(黙示9:5)。
さらに、この前兆期~第一期の期間内に、エルサレムにユダヤ教の神殿が再建されるはずです(マタ二四・一五、二テサ二・四)。実際、ユダヤ人は最近、神殿再建のために熱心に計画を立て始めています。
ユダヤ人はこの神殿を、「第三神殿」と呼ぶでしょう(第一神殿はソロモン建造の神殿、第二神殿はゼルバベルによって再建され、ヘロデによって修理・増築された神殿)。
つぎに、患難時代第二期になると、ルカ二一・二〇~二四等に記された事柄が起きます。エルサレムは異邦人の軍隊に踏み荒らされます。
「しかし、エルサレムが軍隊に囲まれるのを見たら、そのときにはその滅亡が近づいたことを悟りなさい。・・・・異邦人の時の終わるまで、エルサレムは異邦人に荒らされます」(ルカ二一・二〇、二四)。
またこのとき、神の二人の預言者がエルサレムに現われて、預言活動をします。
「(異邦人)は、聖なる都を四二か月の間踏みにじる。それからわたし(神)がわたしのふたりの証人に許すと、彼らは荒布を着て一二六〇日の間預言する」(黙示一一・三)。
このように患難時代第二期は、「四二か月」すなわち「一二六〇日」すなわち三年半です。
つぎに、患難時代第三期になると、ルカ二一・二五~二八等に記された最終局面の出来事が起きます。
第三期も、第二期と同様三年半で、この時期には「獣」と象徴的に呼ばれる独裁者が世界に台頭し、この世の悪は最高潮に達します。
「この獣は傲慢なことを言い、けがしごとを言う口を与えられ、四二か月間活動する権威を与えられた」(黙示一三・五)。
このように第三期も、「四二か月」=三年半です。第二期は三年半、第三期も三年半で、合計七年です。
第三期の終わりに、キリストが再臨(再来)し、悪の勢力を打ち砕かれます。それが「ハルマゲドンの戦い」と呼ばれるものです。
したがってハルマゲドンの戦いは、第二期の開始を告げるエルサレム荒廃から数えて七年後、ということになります。
エルサレムにやがて第三神殿がたつ。その後
エルサレムは異邦人によって踏み荒らされる。
ハルマゲドンの戦いは、そのエルサレムが
踏み荒らされる時から7年後に起きる。
ハルマゲドンの戦いはエルサレム荒廃から七年後
ハルマゲドンの戦いについて、黙示録は次のように記しています。
「第六の御使いが、鉢を大ユーフラテス川にぶちまけた。すると、水は日の出るほうから来る王たちに道を備えるために、かれてしまった。
また私(ヨハネ)は、竜(サタン)の口と、獣の口と、にせ預言者の口とから、かえるのような汚れた霊どもが三つ出てくるのを見た。
彼らはしるしを行なう悪霊どもの霊である。彼らは全世界の王たちのところに出ていく。万物の支配者である神の大いなる日の戦いに備えて、彼らを集めるためである。
――見よ。わたし(キリスト)は盗人のように来る。目をさまして、身に着物をつけ、裸で歩く恥を人に見られないようにする者は幸いである。――
こうして彼らは、ヘブル語でハルマゲドンと呼ばれる所に王たちを集めた」(黙示一六・一二~一六)。
ハルマゲドンの地に、多くの国々からなる同盟軍が集結するのです。
ハルマゲドンは「メギドの丘」という意味で、イスラエル北部の地にあります。ガリラヤ湖の南西四〇キロくらいの所です。
古くから、雌雄を決する戦闘が行なわれてきた戦場としても有名で、世界最終戦争もここで行なわれることになります。
しかし、世の多くの人はハルマゲドンの戦いは人間同士、また国と国との戦いだと思っています。
それは第三次世界大戦とも言えるもので、人類絶滅戦争となるだろう、また、核も使われて核戦争となるのではないか、と思っています。
けれども、ハルマゲドンの戦いはそのようなものではありません。それは人間同士が戦う普通の戦争とは異なります。ハルマゲドンの戦いは、神の勢力と、地上の悪の勢力との戦いなのです。聖書はこう記しています。
「私(ヨハネ)は、開かれた天を見た。見よ。白い馬がいる。それに乗った方は『忠実また真実』と呼ばれる方(キリスト)であり、義をもってさばきをし、戦いをされる。・・・・天にある軍勢(クリスチャンたち)は、真っ白な清い麻布を着て、白い馬に乗って彼に従った。・・・・
また私は、獣と地上の王たちとその軍勢が集まり、(ハルマゲドンで)、馬に乗った方(キリスト)とその軍勢と戦いを交えるのを見た。すると獣は捕らえられた。また、獣の前でしるしを行ない、それによって獣の刻印を受けた人々と獣の像を拝む人々とを惑わしたあのにせ預言者も、彼といっしょに捕らえられた。
そして、このふたりは、硫黄の燃える火の池(地獄)に、生きたままで投げ込まれた。残りの者たちも、馬に乗った方の口から出る剣によって殺され、すべての鳥が、彼らの肉を飽きるほどに食べた」(黙示一九・一一~二一)。
神の軍勢はキリストとクリスチャンたち、また悪の軍勢はハルマゲドンに集結した王たちと、獣(独裁者)、また偽預言者です。ハルマゲドンの戦いは、このように神の軍勢と地上の悪の勢力との戦いなのです。
それは決して、第一次世界大戦や第二次世界大戦のような人間同士の争い、また領土の奪い合いではありません。ハルマゲドンの戦いは、再臨のキリストが地上の悪の勢力に対してなさる審判なのです。
ハルマゲドンの戦いは人類絶滅戦争ではない
世の多くの人は、「ハルマゲドン」と聞くと、背筋の寒くなるような人類絶滅戦争と思いがちです。しかし聖書の語るハルマゲドンの戦いは、決してそのようなものではありません。
クリスチャンにとってハルマゲドンの戦いは、恐れるべきものではなく、むしろ待ち望むべきものです。それは人類絶滅戦争ではなく、悪の勢力に絶滅をもたらす神の審判だからです。
ハルマゲドンの戦いは決して、善人も悪人も無差別に死んでしまう戦争ではありません。そのとき死ぬのは、滅びるべき人々だけなのです。
死は無差別にではなく、選択的に起こります。そのとき、主イエスに従うクリスチャンたちは一人も滅びません。
「これらのことが起こり始めたら、からだをまっすぐにし、頭を上に上げなさい。贖い(救い)が近づいたのです。」(ルカ二一・二八)。
「あなたがたの髪の毛一筋も失われることはありません。あなたがたは、忍耐によって自分の命を勝ち取ることができます」(同二一・一八~一九)。
ハルマゲドンの戦いは、悪の勢力を一掃するものであり、地上に至福と平和の「千年王国」をもたらすものです。クリスチャンたちはこのとき全員生き残り、キリストにあって、来たるべき千年王国を継ぐのです。
久保有政著(レムナント1995年7月号より)
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● この様にクリスチャンの心理は、常人とは著しく異なります。
➊ 分かりやすく言えば、神=キリストと信者のみが正義であり、生き延びる。
➊ 他は死んでも神の選択だから、または悪魔とその手先だから滅びても良いし、
滅ぼすべきものである。
➊ 次の戦争は、第三次大戦という人間同士の戦いではなく、神と悪魔との戦いであり、
悪の勢力が絶滅するときだから、むしろ喜んでそれを迎えて、クリスチャン
以外を滅ぼすべきである。喜んで彼らに絶滅を迎えるべきである。
■ ここには飛躍の論理がありますが、神を信じているものには普通の事と見れるのです。
■ 誰かが≒神父がこれはハルマゲドンだと叫んだ瞬間に、信者の信念はハルマゲドンの
心理となり、悪を滅ぶすべく、キリスト教信者以外を、あらゆる手を使って
絶滅させようとする心理に陥ります。これが洗脳の怖さです。
■ そこで、悪の帝国と名指しされた国や、悪魔の病気≒エイズやエボラのような
病気になった物は、神の意志でなされたことだから、悪だという事になり、
映画のような、病気の人を大虐殺することをいとわなくなります。
■ つまり、一方的な大虐殺が起こるのです。それには核だろうとバイオハザードだろうと
喜んで使うでしょう。すべては神が決めることですから、あちら側はすべて
悪なのです。絶滅の対象なのです。
● この様に、実際は人間同士の戦いや異教徒間の戦いを、その本質を隠し神と悪魔との
戦いと論理を捻じ曲げる事により、他人を絶滅させる残虐な事が平気で出来るのです。
● これほど恐ろしい論理はありません。更にその日の来るのを待ち望んでいるのですから、
背筋が凍るとはこのことでしょう。
★ 次回の大戦争は、第三次世界大戦となるのは、当然です。第一と第二が終わったのですから。
又彼らも望んでいるし、波動の理論からも、二度あることは三度あるのです。
★ 従って、2029~2046年の資本主義崩壊前後から、危険な思想≒ハルマゲドンが
彼らの信念になる事は当然予想されることです。
★ これが自然の論理や災害の論理や法則などを知らない、キリスト教原理主義者の文系の
恐ろしい処です。物事の論理が分からず、聖書を盲目的に信じるのですから。
★ 2001年からの出来事を、既存の支配層がハルマゲドンの開始と見ている可能性が
見え隠れしているのが、最近の世界情勢と言えましょう。
● 2001年の事件を起こし、中東への侵略開始と、アラブ世界の内乱の誘発、さらに
東欧でのロシアへの挑発と繰り返していますが、なかなか世界戦争に
結びつかないので、彼らの内部での困惑も見えそうです。
● つまり、エボラウイルスの西欧への拡散に見られるように、そのハルマゲドンの準備を
しているようにも見えますが、しかしそれは波動からは現在ではないことはいつも
書いている通りですので、なかなか拡大しない戦争に困惑している≒戦争疲れ
しているようにも見えます。
● つまり、時期が熟していないので戦争が拡大しない事に”困惑しているのでしょう。
◎ しかし、時期は必ず何時かは熟しますから、第三次大戦≒ハルマゲドンは必ず来るのです。
これだけは、彼らと私の意見は一致します。
◇ エリオット波動による予測では、英米仏型資本主義の崩壊は、2046~2059年の前後に起こります。
その後は武人の国家になります。つまり、簡単に言えば世界戦国時代の到来です。
既に中共は武人の時代に到達しています。日本は来世紀2138年から武人の時代。
◇ 従って2046年~2059年前後から、内乱の時代に突入し、それが落ちつけば、今度は領土の拡大を
目指して、他国への侵略が起こることは、ソ連の教訓と中共の教訓から分かります。そして、
戦国時代は270年間かかりますが、東西の教訓から、その間100年間ほどの戦争が起こる
ことは予想できます。大戦乱の時代、これが国際的に起こると予想できます。
◇ だだし、中東はオスマントルコの頸木から解放され、又ロシアもソ連の時代が終わり、
武人の時代は終わりを告げていると思われますから、戦国の主役にはなりません。
ハートランドを支配する力はなく、マッキンダーの理論の間違いを示します。
◇ したがって世界戦国時代の主役は、初期は中共、中期は英米仏、そして後期は日独等
と想定できます。中期の英米仏の混乱期が、ハルマゲドンのピークとも言えます。
その時に、狂った知恵者の暴走≒バイハザード、核使用等が危惧されます。
◇ これから分かることは、ハルマゲドンとは数年単位のものではなく、100年にわたる
世界戦国時代と予想できます。神と悪の戦いではなく、だれが世界戦国時代の
覇者になるかの、まさに人類の壮大なる戦いなのです。
◇ 自らを神の側に付ける事は、大義名分としては有効ですが、それは必ずしも勝利を
保証するものではないのです。勝者が神をいだくのです。