女優・島田陽子さん逝去、大腸がんで闘病中だった 生前には「宇宙葬」も予約
映画『インディ・ショーンズ クリスタルスカルの王国』のジャパンプレミアで黒いドレスを着用する島田さん(2008年)
女優の島田陽子さんが7月25日、都内の病院で亡くなった。69歳だった。島田さんはかねて大腸がんで闘病生活を送っていたが、病気については近しい関係者以外には知らせていなかったという。 【写真】美しすぎる22歳当時の島田陽子さん(1975年)
今回の逝去に際し、関係者は「ご本人はこれからプロデュース側にまわっていきたいと意気込んでいたところでした。世界平和を願うメッセージを伝えるために、亡くなる直前まで、島田さんにとってのヒーローでもあった革命家チェ・ゲバラに関連したドキュメンタリー映画を撮ろうと打ち合わせを重ねてきました。まさに、これからというときだった」と悔やむ。
島田さんは1953年、熊本県生まれ。1971年、18歳のころにドラマ『続・氷点』(テレビ朝日系)で女優としてブレイク、その後も映画『犬神家の一族』やドラマ『白い巨塔』などでヒロインを演じるなど多くの名作に関わった。特に、1980年に出演したアメリカのテレビドラマ『将軍 SHOGUN』でゴールデングローブ賞を受賞すると、一躍「国際派女優」と呼ばれることに。
プライベートでは、1988年に写真誌『FRIDAY』で、ハワイのコンドミニアムでの内田裕也さんとの不倫密会がスクープされ、妻・樹木希林との離婚をめぐる騒動に発展。芸能ワイドショーでは連日話題となった。1992年、39歳で出版したヘアヌード写真集はベストセラーに。その後、1994年にドラマ『丘の上の向日葵』(TBS系)の撮影で出会った年下のテレビ関係者と結婚。2019年に離婚するまで、25年間、人生をともにした。
かつて島田さんは、女優として生きることについてこう語っていた。 〈私だって、心がズタズタになるような仕打ちをされて、何日間か泣いたり、悲しんだりすることもあります。ですが、それはあるところで打ち切るんです。ネガティブな気持ちを葬るために、自分の頭の中でお墓を作ってます。嫌なことを骨箱に入れて、お墓に納めて、ろうそくをたてて、お墓参りをするところまで頭の中で想像するわけ。そして、『ご愁傷さまでした。安らかにお休みください』って言うんですよ。そうすると、すーっと楽になれますよ〉(AERA dot. 2017年10月13日配信記事より)
島田さんは生前、「宇宙葬」を予約していたことでも話題になった。遺灰などを収めたカプセルをロケットに載せて宇宙空間に打ち上げ、散骨されるものだ。予約に際して、こんなコメントを寄せていた。 「生きているうちは恐らく行けない宇宙に、亡くなった後に行けるというのは、ロマンティックでいいですね。亡くなってからも楽しみがあるなんて、とても素敵なことだと思います」 まさに星に還ることになる島田さん。関係者によると、後日「お別れの会」を予定しているという。謹んでご冥福をお祈りします。
手術や抗がん剤治療による死亡確率は高いですからね。これはこれで賢い選択でした。ただ食事以下の普段の生活がどうだったのかが気になる。「正しくやれば大腸がんの治癒や発症を抑え続けることも可能だったかもしれない」と思いました。
「長年、がんの専門医をしている私としては、(手術と抗がん剤、放射線などの積極的な治療をしなかった)島田さんの選択はお勧めできません。」
と仰った医師(センセイ)がいたようです。がん専門医の典型的なポジショントークです。僕はこのセンセイにこうツッコみます。
「だったらその積極的な治療の成功率は高いのか低いのか。その正確な数字を出してみろ。」
西郷輝彦さんや大橋巨泉さんなど、積極的な治療・ガンの標準治療の結果亡くなってしまった著名人・一般人は実に多い。