旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

長崎県にある島原城です。

2006年09月21日 | 旅 歴史
 元和2年(1616)大和(奈良県)五条から島原に移封した松倉豊後守重政によって元和4年(1618)から7年の歳月を費やして築かれた島原城です。本丸には安土桃山様式建築の粋を集めた総塗り込め白壁の美しい五層の天守閣がそびえます。三層櫓が3カ所ある豪壮堅固な城構えです。南北に連なる連郭式平城で、外郭は周囲約4kmの長方形で塀をめぐらし、城門が7か所、平櫓が33か所あったそうです。内郭は堀にかこまれた本丸・二の丸を設け、その北に藩主の居館である三の丸が造られていました。別名を森岳城、高来城ともいわれていたそうです。城主は譜代の高力、松平、戸田と代わりましたが安永3年(1774)松平(深溝)忠恕が7万4千石で入封して以降世襲して明治に至りました。その間、延宝2年(1674)の殿舎の焼失、安永6年(1777)の台風による三重櫓・平櫓の倒壊、寛政4年(1792)の眉山爆発による被害など何度も損害を受けてきました。現在の天守閣は1964年に再建され、資料館として利用されています。天守閣は360度見渡せる展望所になっていて、遠く普賢岳なども一望できます。この景色からキリシタンの悲しい歴史があったことなど思うことができません。

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