旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

京都にある妙心寺総本山です。

2006年09月05日 | 旅 歴史
 妙心寺は正法山と号し臨済宗妙心寺派総本山です。康永元年(1342)花園天皇の離宮を禅寺に改めて創建されました。16万㎡の広大な寺域に、七堂伽藍を中心に47の塔頭寺院が立ち並んでいます。総門から一直線に山門、仏殿、法堂、寝殿、方丈、庫裏の大伽藍が並ぶ七堂伽藍です。山号は正法山(しょうぼうざん)と称します。開山は大徳寺の開山大燈国師の法嗣である関山慧玄(かんざんえげん)を招聘しました。関山慧玄即ち開山無相大師は清楚闊達(かったつ)の名僧で形式的な読経や規則にとらわれず簡素なる禅風をうちたて人材の育成に努めました。 五山の禅寺が詩文に重きをおいていましたが、五山十刹にも加えられなかった妙心寺がいわゆる林下として禅の正統を守り応燈関(大応図師・大燈国師・関山)の法系を維持しました。大師入定後も逸材傑僧輩出して、関山禅の宗風全国を風靡するにいたったのです。そして妙心寺は3世無因宗因のとき大いに繁栄しました。その後幕府に背いて応永の乱を起こした大内義弘と関係が深かったため、3代将軍義満は寺地・寺領のすべてを没収し、住職拙堂宗朴は青蓮院に幽閉、寺は青蓮院の付属となってしまいました。その後大内・細川・今川・織田・武田諸氏の帰依を得て堂宇の建造も進み,永正年間(1504~21)17世林宗棟(とうりんそうとう)の力で大徳寺から独立し、五大派の衰退をよそに教線をのばして臨済宗の主流となりました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする