旅と歴史

全国各地の史跡を取り上げて紹介しています。

旧信越本線の碓氷第三アーチのめがね橋です。

2006年09月24日 | 旅 歴史
 旧信越本線の碓氷第三アーチのめがね橋です。碓氷の急峻を越えるためドイツのハルツ山鉄道のアプト式が採用されました。明治25年12月に竣工され26年にかけて建設しました。設計者はイギリス人のパゥネル技師らです。煉瓦造りのアーチ橋で長さは87.7m、高さは31mあります。
 こう配は1000分の66,7という旧国鉄最高のこう配です。昭和38年9月に速度改良のため廃止になりました。優れた技術と芸術的な美しさは今なおその威容を残しています。 
 明治政府は最重要の輸出品だった生糸産業の振興と、東日本の兵員を輸送するためこの鉄道を完成させました。500以上の犠牲者を出しながら、わずか2年間の工期でこの大工事は出来上がったのです。現存する12のトンネルの入り口はすべて違ったデザインになっています。基本的にはレンガ積みですが切り石も巧みに組み合わせ、特異な外観になっています。
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