フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月4日(火) 曇り時々晴れ、夜一時雨

2007-09-05 02:50:48 | Weblog
  台風が接近しているせいだろうか、蒸し暑さが戻ってきた。
  昼過ぎまで原稿書き。昼食(冷凍の焼肉ラスバーガー一個)をとってから、ジムへ。家を出るとき、母が「お父さんの靴にペンキを塗って補修しておいたから、履いてみて」と言う。ペンキ? 靴墨の間違いだろ? と見てみると、ラッカーを塗ったようで、テカテカとして明るい茶色になっている。母は父の身に着けたものを処分できずにいる。私や親戚や父の友人に活用してほしいのである。私と父は体型が違うので服はダメだが、靴ならちょっときついのを我慢すれば履ける。これも一種の親孝行かと思い、履いて出る。ジムでは、筋トレ2セットとウォーキング&ランニングを60分(鰻丼一杯分のカロリーを消費)。
  ジムの後は、ルノアールで読書。後期の授業「社会と文化」の準備の一環として、佐藤健二・吉見俊哉編『文化の社会学』(有斐閣)の第5章「音楽―「洋楽至上主義」の構造とその効用」(岡田宏介)を読む。

  「現代日本の「洋楽/邦楽」をめぐる状況は、一方で洋楽市場シェアの低迷がいわれ、それに応じて一部のファンたちの「至上主義」的な美学が排他的に強化されながらも、他方では従来の「邦楽」が「洋楽」の意匠やサウンド/スタイルをますます呑みこんで、両者が曖昧に融合しながら「洋楽(的なるもの)」の普遍化・一般化していくという、きわめて複雑で込み入った力学のなかにあるといえる。」(122頁)

  著者本人は「きわめ複雑で込み入った力学」といっているが、若者の音楽志向が全体として欧米化(とくにアメリカ化)の一途をたどりつつ、その土俵の上で、洋楽的なもの(本場アメリカの音楽)の邦楽的なもの(Jポップ)に対する優越性が不断に強化されるというメカニズムは、むしろわかりやすいものに思える。同様のメカニズムは学問の世界、知識人の世界にも容易に見出すことができる。

  夜、雨が上がった後、アイスクリームを買いにコンビニへ行き、ついで秋ドラ(10月スタートのTVドラマ)の情報の載った『月刊テレビジョン』を購入。アイスクリームを食べながら、パラパラとながめる。まだ先の話なので、出演者は決まっているのに「タイトル未定」となっているものもある。だからあくまでも現時点での評価だが、以下の5本が面白そうである。

  「ガリレオ」(フジ・月曜9時)主演:福山雅治・柴咲コウ 脚本:福田靖
   *福田靖は「HERO」の脚本を手がけた人。

  「働きマン」(日テレ・水曜10時)主演:菅野美穂 脚本:吉田智子
   *人気コミックのドラマ化

  「医龍2」(フジ・木曜10時)主演:坂口憲二 脚本:林宏司
   *前作は面白かった。キャストはほとんど同じだが、稲森いずみががいない!(代わりに内田有紀が加入。「バンビーノ」か?)

  「モップガール」(テレ朝・金曜11時15分)主演:北川景子 脚本:真柴あずさ
  *北川景子という女優に注目。

  「ハタチの恋人」(TBS・日曜9時)主演:明石屋さんま・長澤まさみ 脚本:吉田紀子
  *吉田紀子は「Dr.コトー診療所」の脚本を手がけた人

  秋こそ面白いドラマが観たいものである。