台風が接近中である。午後から大学へ。途中、日本橋の丸善に寄り、モールスキンのインフォブック(ポケットサイズ)とアシュフォード(アールブリッジ)のファイルを購入。モールスキンにはさまざまな用途のものがあるが、インフォブックは、旅の記録用である。BED(宿)、FOOD(食べもの)、PEOPLE(人との出会い)、SIGHT(観光)、FACILITIES(施設)という5つのインデックスが切り込みで付いている。これから旅に出るわけではない。私はこれを日常生活の記録、一種のお気に入り帳として使うつもりだ。生活と旅は<日常>と<非日常>という軸で対照的に語られるのが常であるが、旅芸人にとっての旅が<日常>であるように、ありふれた風景を新鮮なまなざしでながめる者にとっての生活は<非日常>である。そう考えると、インフォブックは旅をするように日常生活を楽しむためのアイテムとなりえるだろう。ただし、そういう使い方をする場合、インデックスの多少の読み替えが必要である。BEDはBOOK(読書)に読み替える。頭文字が同じだし、ベッドの中は(私は布団に寝ているが)読書の場所として最適だし、そして何よりも読書は精神的な旅である。FOODはそのまま。「鈴文」や「五郎八」や「カフェゴトー」といった馴染みの店、「甘味あらい」のような新しく見つけた店のことを書く。PEOPLEもそのまま。社交や出会いの記録である。人の悪口は書かない。悪口を書かないのは人のためならず。読み返すたびに自分が不愉快な気分になるのはいやだからである。SIGHTはいわゆる観光スポットではなく、自分で見つけた風景のこと。山口誓子の句に「夏草に機関車の車輪来て止まる」や「夏の河赤き鉄鎖のはし浸る」があるが、ああいう独自の風景に目が止まるようになるといい。FACILITIESには美術館・図書館などの公共の文化施設だけでなく、古本屋や文房具店なども含める。文章だけでなく、写真や資料を貼り付けて、見て楽しいものにしたい。旅をするように日常生活を楽しみたい。生活にも演出が必要なのだ。
午後2時から『社会学年誌』の編集委員会。8月末までに届いた投稿論文の査読をお願いする方(15名)を決める。決めるといっても、相手が引き受けてくれなくては話にならないので、一両日中に、メールや電話でお願いして、OKをもらわなくてはならない。これは委員長としての私の仕事である。どうかみなさま、ご協力をお願いいたします。さて、メールと電話、どちらが断りにくい(相手の立場で考えて)であろうか。
生協戸山店およびあゆみブックスで以下の本を購入。
小池靖『セラピー文化の社会学』(勁草書房)
安川一編『ゴフマン世界の再構成』(世界思想社)
今田絵里香『「少女」の社会史』(勁草書房)
前田泰樹・水川喜文・岡田光弘編『エスノメソドロジー』(新曜社)
磯前順一『喪失とノスタルジア』(みすず書房)
寄り道はせず、雨脚が激しくならないうちに帰宅。
午後2時から『社会学年誌』の編集委員会。8月末までに届いた投稿論文の査読をお願いする方(15名)を決める。決めるといっても、相手が引き受けてくれなくては話にならないので、一両日中に、メールや電話でお願いして、OKをもらわなくてはならない。これは委員長としての私の仕事である。どうかみなさま、ご協力をお願いいたします。さて、メールと電話、どちらが断りにくい(相手の立場で考えて)であろうか。
生協戸山店およびあゆみブックスで以下の本を購入。
小池靖『セラピー文化の社会学』(勁草書房)
安川一編『ゴフマン世界の再構成』(世界思想社)
今田絵里香『「少女」の社会史』(勁草書房)
前田泰樹・水川喜文・岡田光弘編『エスノメソドロジー』(新曜社)
磯前順一『喪失とノスタルジア』(みすず書房)
寄り道はせず、雨脚が激しくならないうちに帰宅。