フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月13日(金) 曇り時々小雨

2009-11-14 09:20:55 | Weblog

  8時、起床。焼ハム、トースト、紅茶の朝食。授業の準備して、11時に家を出る。寒くなってきた。でも、まだコートを着るほどではない。ジャケットの下に薄手のセーターで十分だ。
  昼休みの時間、研究室でゼミのグループ発表の事前相談。3限は講義「ライフストーリーの社会学」。4限は空き時間。「フェニックス」で昼食(チキンカレーと珈琲)をとりながら、事務所に提出する書類の作成。
  5限は基礎演習。レポートの締め切りが近づいている。本を読んでその内容を紹介しているだけのレポートはダメということはくりかえしていってきた。本(の著者)とあなたが対話をしている、そういうレポートを書いてほしい。レポートの書き方は、本の読み方と連動しているのだ。本の内容をただ紹介するだけというのは、自分の頭でものを考えないですませる一番手軽な方法である。たしかに本を一冊読めば知識は増える。しかし、私は「本を読んで知識が増えました」という報告をあなたから聞きたいわけではない。その増えた知識があなたの頭の中でどういう化学反応(思考)を誘発したのかという報告を聞きたいのだ。
  6限・7限はゼミ。前半のキーワードは「自由」。「人に迷惑をかけない限り何をするのも自由である」というのは、現代社会に広く普及している考え方である。仮にこれを認めるとして、問題になるのは、自分のある行為が人に迷惑なものであるかどうかをどうやって知るのかということである。迷惑かどうかは自分が決めることではなく他者の感覚であるから、他者のそうした感覚に鋭敏である必要があるが、「人に迷惑をかけない限り何をするのも自由である」と言う人は、不幸にして、この感覚が鈍い場合が多いように思われるのは気のせいだろうか。


今日のスイーツはもちクリーム

  後半のキーワードは「文化」。社会学者デュルケイムは社会学の研究対象を社会的事実であると主張したが、社会的事実とは、人に対して外在的で且つ人の意識や行動を拘束するもので、別の言葉で言い換えれば、規範、制度、そして文化のことである。そう、文化は社会学のメインテーマなのだ。1回の報告ですませるにはもったいないテーマである。ゼミが終ったのは9時45分。たぶん記録更新である。ブブカやイシンバエワのように寸刻みの更新ではあるが。