フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月7日(火) 晴れ

2010-09-08 01:11:56 | Weblog

  8時、起床。夕べは涼しかった、ような気がする。気温は低くはなかったのだろうが、風があって、湿度が下がったので、体感温度は熱帯夜ではなかった。ハム、チーズ、レタス、トースト、オレンジジュースの朝食。

  「小鳥の病院」へチュンを連れて行く。2週間していたギブスを外してもらう。ギブスを外したとたんに指を内側に丸めてしまう場合もあるそうだが、大丈夫、三本の指はちゃんと前に伸びている。ただし、ずっとギブスをしていたから、止まり木にちゃんと止れるようになるためにはリハビリが必要だ。

  昼食はもり蕎麦と鳥の唐揚げ。1時間ほど昼寝をしてから、自転車に乗って「甘味あらい」へ行く。今日はメニューに載っていない注文をした。「氷イチゴにあずきをトッピングしてもらっていいですか?」と言うと、「氷イチゴにですか?」と奥様が少しばかりの困惑の混じった笑顔で言った。「はい、イチゴ大福のイメージなんです。自転車に乗っている間にひらめきまして」。それを聞いたご主人、「いいですよ。作りましょう」。で、出来上がったのがこの一品。


氷イチゴ金時

  ミスマッチと思う読者もいるだろうが、いやいや、あずきの濃厚な甘さとイチゴシロップのかかった氷のさわやかな甘さが響きあって、甘味処の氷にふさわしい一品である。ご主人もさっそく自分の分を作って、さらにミルク(練乳)を加えて、氷イチゴミルク金時にして、奥様と試食した。「うん、イチゴミルクとあずき、合いますね。ミルクを加えると味がまろやかになります」とご主人。私も注文のとき、氷イチゴ+あずきにしようか、氷イチゴミルク+あずきにしようか迷ったのだが、さっぱりした甘さを志向して前者にした。これは好みの範疇だろう。
  このブログを読んで、「甘味あらい」に行って、同じものを注文しようと考えている人がいるかもしれないので、断っておくが、私はメニューにないものを注文したのは今回が初めてである(要予約で持ち帰りのみの「抹茶豆かん」を間違って注文してしまったことがあるが、これは除く)。「甘味あらい」に通い始めて丸3年になるが、私はわがままな注文をする客というのが好きではなく、自分はそういうことはしないようにしている。しかし、今回は「氷イチゴ大福」という自転車の上でひらめいたアイデアが我ながら素敵に思え、お客さんも少ない時間帯だったので、ついわがままな注文をしてしまったのである。だから、初めて「甘味あらい」の暖簾をくぐる人が、いきなり、「氷イチゴ(ミルク)にあずきをトッピングしてください」とか言ってほしくないのである。そういう注文は、足しげく通って、常連客として認めてもらった上で、少女のような恥じらいの表情を浮かべながら口ごもるように言ってほしいのである。

  本門寺の境内を散歩してから帰る。氷イチゴ金時の美しさを引き立てるため、こちらの写真は白黒で載せておく。


本門寺門前


大堂


五重塔