7時半、起床。もう少し寝ていたいのに早く目が覚めてしまい、寝直そうとしても眠れなくして、しかたなく起きる、そういう朝がたまにある。
ポトフとトーストと冷麦茶の朝食。朝食のテーブルに小雀がいるのは、飼い猫のはるが定期健康診断で動物病院へ妻と行っていて留守だからである。鬼のいぬまの洗濯。もっとも小雀には書斎=安全な世界であって、書斎のドアを開けっ放しにしていても、自分から書斎の外に出ようとは決してしない。たまに「散歩」と称して、小雀を手や肩に乗せて廊下に連れ出しても、決して羽ばたいたりはしない。周囲をキョロキョロしながら、「私をどこへ連れて行こうとしているのですか?」と問いかけるように、首をかしげつつ私の顔を見る。籠の扉を開けておいてやると自分から外に出るから、籠の鳥は嫌なのであろうが、書斎の中を飛び回ることができれば、それ以上は望まないのである。大空を「自由に」羽ばたく鳥というのは人間の欲求の投影であって、鳥本人はそうした「自由」を欲してはいないと思う。欲しているのは「安全」であり、「安心」なのだと思う。
朝食後、眠気に襲われ、結局、昼まで二度寝をする。それでようやくスッキリした気分になる。やはり睡眠は大切だ。ちゃんと食べること、ちゃんと寝ること、最低限、この2つが守られていればちゃんとした生活が送れる。これに、身体を動かすこと、人と話をすること、本を読むこと、文章を書くこと、人の役に立つこと、この5つが加われば言うことはない。