8時、起床。やはり気温が昨日より下がる。涼しいとまではいかないが、少なくとも暑くはない。豚肉と野菜の卵とじ、トースト、オレンジジュースの朝食。
午前中は依頼されている論文査読の仕事。『社会学年誌』の投稿論文の査読ではお願いする側だが、これはお願いされる側。お互いさまだから引き受けるほかはない。結果のメールを担当者に送る。
昼食は、冷蔵庫に豚バラ肉があったので、豚シャブにする。白菜もほうれん草も切らしていたので、小松菜で代用したが、なかなかいける。
午後、外出。品川プリンスシネマに木村多江主演の映画『東京島』を観に行く。原作は桐野夏生の同名の小説。原作から毒気を抜いてコメディー的要素を加えて作られた作品という新聞評を読んでいたが、確かにそうなのだろう。孤島での女1人(43歳の主婦)、男16人(途中で増減があって、最大22人)のサバイバル生活。女のしたたかさ、たくましさというのがテーマの1つであるようだが、私には身勝手さとの違いがわからず、共感はできなかった。木村多江が目当てで観に行ったわけだが、美しく撮られているシーンと貧相に撮られているシーンの落差が大きかった。観客は私を入れて2人だった。たまたまプレミアム舘が割り当てられていて、シートの座り心地は快適だった。
映画館を出ると、夕方の空は不穏な雲に被われていて、事実、蒲田に着いたら大粒の雨が降り出していた。ベランダに干したままで出かけた洗濯物のことが気になったが、先に仕事から帰った妻が取り込んでくれていた。
「不幸の似合う女優」のイメージを一新
プレミアム舘は全席ペアシート(間の肘掛が上がる)になっている
品川駅前
「甘味あらい」のご主人のブログ「あんみつ日和」をのぞいたら、本門寺の境内を飛翔する雀の見事な写真が載っていて、「小さな体で飛び回る雀ですが、実は高温多湿が苦手だそうです」とのコメントが付いていた。これは、昨日、「甘味あらい」で私がご主人に話したことである。窓から入ってくる夜気がひんやりしている。
はい、高温多湿が苦手なんです。