7時、起床。あと1時間は寝ていられるのだが、目が覚めてしまった。窓の外には青空が広がっている。卵かけご飯の朝食。簡単で美味しい朝食の代表で、ときどき無性に食べたくなる。卵の品質を別にすると、ご飯と卵の割合、醤油の分量、注意するのはこの2点だ(醤油は普通の醤油でよい)。今日の卵かけご飯はご飯が少なめで、牛丼屋用語でいう汁だく状態。ズルズルと口に流し込み、あっという間に朝食が終る。
10時半に予約してある歯科医院へ行く。歯科衛生士の武蔵村山さんは日曜日に「甘味あらい」へ行って宇治金時ミルクを食べたそうだ。「本当に羽衣のような氷で、美味しかったです」と感激した口調で言った。「大久保先生のことを話題にしようと思ったのですが、お店が混んでいるときだったので、言い出せませんでした」とのこと。「あのお二人はご夫婦なのですか」と聞かれたので、「もちろんそうですよ」というと、「年の離れたご夫婦なのですか」とさらに聞かれた。「えっ?」と私が聞き返すと、「もしかして親子なのかなと・・・」と言ったので、びっくりした。私にはそんなに年が離れているご夫婦には見えないけれど、これを知ったら、ご主人は絶句、奥様は欣喜雀躍であろう。われわれがそんな会話をしているところへ、他の患者さんの治療を終えた先生がやってきて、「木曜日に甘味あらいにいってきました」と言ったのでまたびっくりした。ご夫婦で行かれたそうで、宇治金時ミルクと贅沢あんみつを注文し、半分ずつ食べたとのこと。「いや、美味しかったです。なかなかのお店ですね」と言った。今日もまた治療前の食べもの談義に花が咲いた。
午後から大学へ。昼食は「maruharu」でとる。本日のサンドウィッチ(生ハムときのこのタップナード)と本日のスープ(豆と野菜のトマトスープ)を注文する。居合わせた常連客の一人(ロゼの飼い主)の女性が、仔猫をもらってくれる人を探していて、仔猫の写真を見せてもらう。アメショー系のかわいい猫である(一ヵ月の仔猫はどんな猫だってかわいいけれど)。私の家にもアメショー系の猫がいるんですと言うと、名前を聞かれたので、「はる」と言いますと答えると、笑いが起こった。「maruharu」のマダムの名前が「はるか」さんで、「はるちゃん」とか「はるさん」とか呼ばれているからだ。
今日は大学院の修士課程の入試の日。2時から入試関連の作業があって、その後、大学院の社会学コースの教室会議。5時からの別の会議にも出席して、それが終ったのが7時。教務室で安藤先生らと話をしていたら9時になった。
帰りの電車の中で映画『悪人』の原作である吉田修一『悪人』(朝日文庫)を読む。新聞小説だったそうで、リズムが小気味よいのはそのためもあるだろう。10時、帰宅。さんまの塩焼きと豚汁の遅い夕食。