7時、起床。
スコーン、サラダ(ハム、トマト、レタス)、蓮根と挽肉の煮物、紅茶の朝食。スコーンは2日前にいただいたものなので、レンジで10秒ほどあたためてから、トースターで2分ほど焼く。そうすると中はほっこり、外はカリッとなる。
11時に家を出て、大学へ。
「ひとりカラオケ」は知っていたが、「コスチューム」があるとは知らなかった。
研究室の壁にかけてある額の中の俳句は、いまはこれ。
論系ゼミ3期生のIさんが研究室にやってきた。1年ぶりくらいである。
2週間ほど前、大手町の駅で彼女をみかけた。平日の昼で、私は大学へ急いでいたし、彼女も会社の人と一緒だったので、声はかけず、彼女も私に気付かなかった。あとから、「さきほど大手町の駅であなたによく似た人を見かけたのだけれど、あれはあなたでしたか?」とメールをしたところ、なんと、別人であることがわかった。そのとき彼女は埼玉にある会社のオフィスで仕事をしていたのだ。それにしてもそっくりだった。世の中には自分にそっくりな人が3人はいるという話を聞くが、あれは間違いなくIさんの3人のそっくりさんの1人であったと思う。
人違いではあったが、それがきっかけで、Iさんの1年ぶりの研究室再訪となったのである。しばらく会っていない人にメールをするとき、「お元気ですか?」は平凡だが、「今日、街であなたによく似た人を見かけたのですが・・・」というのは、ちょっと気の利いた演出ではなかろうか。「お元気ですか?」のメールを出すのを逡巡している人はお試しあれ。
研究室で少し話をしてから、「たかはし」に食事に行く。1年前と同じである。そのときIさんは豚生姜焼定食を食べた。どんぶりご飯も女性客の多くがするように「軽めで」と注文することなく、がっつり食べた。それが印象に残っている。私はそのとき肉豆腐定食を食べたのだが、彼女はそれが美味しそうにみえたようで、今度来るときは肉豆腐定食と決めていたようで、今日は壁のメニューを見ることなく、それを注文した。
私は1年前のIさんが食べた豚生姜焼定食を注文した。「たかはし」の豚生姜焼定食のファンは多い。
食後のお茶は「カフェ・ゴトー」で。
定食をしっかり食べ終わった直後だが、当然のように、2種類のケーキ(チーズケーキとバナナタルト)をハーフ&ハーフで注文。「ハーフ&ハーフは一人のときも注文できるのですか?」とIさんに聞かれた。それはしたことがないのでわからないが、たぶん、無理でしょうね。
私はいつものように手前に置かれたチーズケーキから食べ始める。
一方、Iさんは私の「ケーキ理論」の仮説のとおり、二種類のケーキを交互に食べ進んだ。そして、大好きなチーズケーキを最後の一口とした。
Iさんは仕事もプライベートも充実しているようである。しばしばありがちな充実しているフリではなく、本当に充実していることが彼女と話をしているとよくわかる。彼女が私のところを訪れるときがたまたま生活の安定期にあるわけではなく、それが安定の時期であれ、変化の時期であれ、彼女の内部にある羅針盤がぶれていないのだ。彼女の年齢でこれは大したものである。いますぐ老舗の旅館の若女将が立派に務まりそうである。
次回も一年後だと、いつも真冬に会うことになるので、今度は少し間隔を短くして、暖かな季節に会いましょうと約束して、これから新宿に買い物に行く彼女と別れた。
研究室に戻り、夕方まで仕事をして帰る。
帰る途中で大手町の「hans be」をのぞく。
タケオ・キクチの新作のショルダーバッグを購入。毎年、年度末のこの時期に新しいバッグを購入することが多い。
夕食は白湯スープの湯豆腐。
食卓の写真を撮っている隙に飼い猫のはるが妻のししゃもをなめていた。台所で支度をしている妻から叱責される(猫ではなく、私が)。「ちゃんとみていてくれなきゃダメでしょ!!」と。