8時半、起床。
シューマイ、明太子、サラダ、ネギと油揚げの味噌汁、ご飯の朝食。パンを切らしていたのである。
アメリカ大統領選挙、共和党の候補はトランプが指名確実とのこと。共和党主流派が7月の党大会に向けてトランプ指名阻止に動くだろうという解説をこれまで新聞やテレビで聞かされてきたが、主流派は党が割れるよりもトランプで一本化してクリントンに負ける方がましだと考えたということだろうか。
今日の天気。関東地方はオール五月晴れである。GW中、今日が一番の晴天のようである。
庭の椿の葉が陽射しを受けてつやつやと輝いている。
椿餅(道明寺)のことを考える。
椿の葉っぱを愛でていたらお隣のMさんが玄関から出てこられたので挨拶をする。「寂しくなりましたね」とおっしゃるので、それが母が亡くなったことを言っているのだと気づくまでに一瞬間が空いた。家に上がっていただいて焼香していただく。母が亡くなってから互いの家を訪問しあって世間話や身の上話をする相手がいなくなってしまったと嘆かれていた。おそらく母が亡くなって(もうすぐ一年になる)「寂しい」という感情を一番もっていらっしゃるのがMさんなのかもしれないと思った。
午後、3時を回った頃に、散歩に出る。
この時間から開く居酒屋もけっこうある。3000円で2時間飲み放題、料理9品というのは高田馬場でやるゼミのコンパより割安だな。
今日は立夏だ。
街角のいま静かなる立夏かな 千葉皓史
サンロード商店街を歩いていたら、鰻を焼くいい匂いがする。そうか、「寿ゝ喜」には中休みはないのか。店内をのぞくと空いている。「どうぞ」と中から言われて、そのまま入店。
店員さんがテーブルを使って何か作業をしている。半分中休み的雰囲気。
客は私の他に一組のみ。でも、今夜はたくさん予約が入っているみたいだ。
赤重(鰻重の上)を注文。夕食までの時間を考えたら、軽めに鰻丼にするきだったかもしれないが、反射的にいつもの赤重を注文してしまった。
注文し終えた後で、壁のメニューを眺め見ると、鰻鍋、鰻のたたき、鰻のたたきご飯、うざく(鰻の酢の物)・・・どれもまだ注文したことがないものが並んでいる。鰻のたたきはどうやって食べるのだろう。いつか連れのいるときに注文してみよう。
夫婦と思われる年配の男女が店に入ってきて私の隣りの席に座った。最初、並んで座ったが、女の方が「向かい合って食べましょうよ」と言って、男が「見飽きた顔だけどな」と言いいながら対面に座り直した。たぶん男は寄り添って(身体の接触を優先して)座りたかったのだが、女はおしゃべりをしながら(まなざしの接触を優先して)座りたいのだ。
注文した赤重が運ばれてきた。
赤重の「赤」はお重の色が朱だから(お店の人に聞いた)。ただの鰻重はオレンジに近い色だそうだ。
値段は早稲田の「すず金」の「大」とほぼ同じだ。蒲焼の量も同じくらいである。焼きと蒸しのバランスは「寿々喜」が「焼き」寄りで、「すず金」が「蒸し」寄り打だ。タレは「すず金」の方が少し甘めである。ご飯は「寿々喜」の方がいくらか硬めで、「すず金」の方が柔らかめである。
今週は月曜日(2日)だけお休みで、来週・再来週にまとめて休むようである。蒲田の鰻好きのみなさん、来るなら今週ですよ。
とんかつと鰻重を食べた後のコーヒーは絶対である。同じサンロード商店街にある「テラス・ドルチェ」に行く。
ブレンドを注文。
ユザワヤに買い物に行く。
ユザワヤの5号館は知らないうちに「コスプレ舞台衣装館」になっていた。ずいぶんと思い切った決断である。そんなに需要があるものなんだ。
私は7号館で筆記用具(フリクションの3色ボールペンと3色の替え芯)を買って帰る。
帰宅すると、半飼い猫のなつが玄関先のコンクリートの上に寝そべっていた。とくに水道の蛇口のある鉄の蓋の上が好きなようである。つい先日までガレージの屋根の下の段ボール箱の上のクッションがお気に入りだったのに(さらにその前は陽の当たるウッドデッキの上だった)、夏日が続くようになって、ヒンヤリした場所を求めて移動したのだろう。
野良猫も日向を避ける立夏かな たかじ
夕食はカレーライス。昼食に私が鰻重を食べたことを知った妻は急遽夕食をカレーライスに決めたそうである。どういう思考回路かはナゾである。
2時、就寝。