フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月19日(木) 晴れ

2016-05-20 02:27:47 | Weblog

7時半、起床。

さっそくパソコンに向かう。自分のパソコンではなく、妻のパソコンにである。

昨日のブログには「2時、就寝」と書いたが、実際に寝たのは3時近かった。ブログを更新し、寝ようとしたら、妻が(私と同じで深夜族なのである)、「あれ、パソコンがおかしなことになってる!」と言った。

妻が私の書斎で使っているノートパソコンのOSはウィンドウズ8である。それがウィンドウズ10になっている(ように見える)。

「次へ」をクリックすると、「これは法的文章です」という画面になった。仰仰しいタイトルである。威圧的なムードが漂っている。

「お客様の居住地(またはお客様の会社の主たる業務地)が米国内である場合、第10条に記載されている拘束力のある仲裁と集団訴訟の権利放棄について内容を注意深くお読みください。第10条は、紛争を解決する方法に影響を及ぼします」だと。元々が英語の文章を翻訳ソフトで日本語にしたような生硬な文章である。以下、ごちゃごちゃしていて何を言っているのかよくわから文章が続く。

最初に疑問に思ったのは、はたしてこれは本当にマイクロソフト社のものなのかということである。名のある銀行や行政機関を装ってひっかけメールを送りつけてくる犯罪が横行している世の中である。そこから疑ってかかる必要がある。うっかり、「承認」ボタンも「拒否」ボタンも押せない。

妻のパソコンは使えないので(この画面から抜け出すことができない)、私のパソコンで情報を集める。

その結果、わかったことは、これはマイクロソフト社のものに間違いないこと、ウィンドウズ8からウィンドウズ10への無料アップデートが自動的に=勝手に行われていて、「自動アップデート・テロ」などと呼ばれ、問題になっているということだった(同じバージョンの中での小さな自動更新は普段から行われているが、新しいバージョンへの無料アップデートはこれまでになかったことである。インターネット・エクスプローラーにそういう仕掛けが施されたらしい)。

なるほど、そういうことか。

自動的にといっても、これからアップデートを行うという予告はあったはずだが、妻はパソコンの電源を切らずに長時間放置していることがよくあり、そういう予告(カウントダウン)を見落としていたらしい。気付いたらウィンドウズ10のインストールが終了して、最初の画面が出ていたということである。

無料のバージョンアップだからありがたく頂戴すれば(「承認」ボタンを押せば)よいと思われる人もいるだろうが、そうではないのである。第一に、新しいバージョンは慣れないうちは使いづらいものである。第二に、ソフトだけバージョンアップしてもハード(パソコン)は旧いままだからかえって処理速度が遅くなったりすることもある。旧いパソコンでアップデートしたOSを使うと処理速度が落ちることは大学の研究室で使っている貸与パソコンでうんざりするほど味わっている。

そもそも自動的に=勝手にアップデートという思想そのものが怖いというか、不快である。

いくつかのサイトを調べて、「拒否」ボタンを押せばウィンドウズ10のアンインストールと以前のバージョン(8)の再インストールができることを確認したので、「拒否」ボタンを押す。すると次のような画面になり、ここで再度「拒否」ボタンを押すと復旧作業が始まり(そんなに時間はかからなかった)、元の世界に戻ることができた。

やれやれである。

というわけで寝不足の朝である。

トースト、サラダ、オニオンスープ、紅茶の朝食。

9時半に家を出て、大学へ。

2限は院生の研究指導。

昼食は研究室でコンビニおにぎりとコンソメスープ。

3限は大学院の演習。

4限は空き時間。授業の準備と居眠り(寝不足なのである)。

5限は講義「日常生活の社会学」。

6時半に大学を出て、7時半に帰宅。

夕食は回鍋肉。豚肉とキャベツ以外(ピーマンとか)は入れないでくれと再三訴えて最近それが定着した。妻もようやく「五目的思想」(具はあれこれ入れた方が美味しい)から解放されたようである。シンプル・イズ・ベスト。

回鍋肉の他に、卯の花、サラダ、明太子、茄子の味噌汁、ご飯。

デザートは蒲田駅ビルの「TAKANO」で買ってきた苺のケーキ。 

食後、ソファーで居眠りをしてから風呂に入る。

3時、就寝。