8時、起床。
トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
今日はお彼岸の中日。鶯谷の菩提寺に墓参りに妻と出かける。
袴線橋を渡るときに見えるこの一角、時代の長れに取り残されたようなこの風景をいつまで見ることができるだろうか。
この階段を下りて左に曲がればさきほど見た一角に行く。でも、まだ一度も行ったことがない。
言問通りの仲入谷の交差点。今日は交通整理のお巡りさんが立っている。
お寺に到着。
妹と待ち合わせ。いつも一緒に来る旦那さんは足首の骨折がまだ完治していない。
秋の彼岸の墓参りが雨になることはめったにない。
雨に濡れた墓石にもやはり水はかけるものなのだろうか(かけたけど)。
墓参りをすませ、昼食は近所の蕎麦屋「川しま」で。
妻と妹はここは初めて。
3人とも私のお勧めの鴨つくねせいろを注文。
Kさん(妹の旦那さん)がいたらこの量では足りないだろう。
炙った鴨つくね団子がたくさん入っていて、香ばしい。
妹はまっすぐ帰宅。妻は川崎に用事がある。
私は山手線で恵比寿まで行く。2年前の秋から耐震工事のため休館中だった東京都写真美術館が今月からリニューアル・オープンしたので、見に来たのだ。
恵比寿駅から美術館緒のある恵比寿ガーデンプレイスには動く歩道で行く。
ワンちゃん中央の舗道を行く。
久しぶりの恵比寿ガーデンプレイス。
美術館の入口の横には長い行列が・・・。でもこれは別の催しのものだった。
年間パスポートを購入。今年分は半年なので、半額の1620円。私にとって写真美術館はもっとも頻繁に来る美術館なので、購入は必須である。
さまざまな特典が付いてくる。
リニューアル・オープンの記念の展示会は杉本博「ヒューマン・ロスト」。人類の終焉をテーマとした、「今日世界は死んだ、もしかすると昨日かもしれない」、「廃墟劇場」、「仏の海」の三部作。
「今日世界は死んだ、もしかしたら昨日かもしれない」はさまざなま終末のシナリオがオブジェとともに展示されている。シナリオは日本語で書かれているが、英語版も入口で配布される。係の人は私をひと目見て日本人だとわかったのだろう、日本語版が手渡された。学生時代、ギリシャの島に行ったときは、「あなたはドイツ人ですか?」と彼の地の女子高生に聞かれたものだが・・・・。「いいえ」と私が答えると、「それではベトナム人ですか?」と彼女は再び聞いてきた。「惜しい。正解は日本人です」と私が答えると、「私は生まれて初めて日本人と出会いました」と彼女は言った。40年前の話だが、まるで昨日のことのようである。
正面玄関横のショップで図録を購入。
館内のカフェ「MAISON ICHI」で一服。
昼食が軽かったので、ランチメニューのクロック・マダムを注文。
クロック・ムッシュはフランス風のチーズトーストだが、それに目玉焼きをのせたのがクロック・マダムである。なぜクロックというのかというと、パリパリに焼いたトーストが食べるときにカリカリいうからだそうだ。
ランチメニューには一律にパンが付いてくるのだが、クロックマダムにパンは不要ではなかろうか。屋上屋を架すべからず。代りにミニデザートなんか付けてくれると嬉しいい。(パン自体は数種類のパンで美味しかったが)
外に出るとさきほどの行列は消えていた。
恵比寿タワービルの最上階(39階)に上がってみる。
ここは飲食店のフロアーだが、無料の展望台でもある。
渋谷、新宿方面。
多摩川の方向。
右下の長い長い屋根の倉庫のような建物は何だろう。
気になるので行ってみることにした。
アメリカ橋(恵比寿南橋)を渡る。
煙突のある方へ歩く。
ここだ。「艦艇装備研究所」とある。防衛省の施設のようである。
これがあの建物だ。
艦艇でも一隻、甲板部分がすっぽり入っているのだろうか。
気が済んだので、駅に戻ることにしよう。
さきほどはあの最上階から街を見ていたのだ。
帰宅するとなつがいつもの場所に鎮座していた。
夕食は青椒肉絲。
デザートは葡萄。山盛りである。もうちょっと少なくてもいいのだが・・・。
深夜、玄関先の月下美人が二輪咲いていた。
深夜に咲いて、朝にはしぼむ。
一夜限りの大輪の花である。
明日、もう一輪咲きそうだ。
なつが深夜の散歩に出かけて行った。
3時、就寝。