7時、起床。
一階の雨戸を開けて、野良猫のなつに食事を与えていると、二階のベランダから飼い猫のはるが顔を出して「ニャー」と言った。よその猫にエサをやっているところを目撃して嫉妬しているのだろう。・・・うん?まだ二階の雨戸は空けていないはず・・・。慌てて二階に行って、雨戸を開けると、はるが室内に飛び込んできて、エサのところへ行って、ムシャムシャ食べ始めた。はるはどうやってベランダに出たのか?そうか、昨日の夕方、ベランダの洗濯物を取り込んでから、雨戸を閉めたとき、ベランダに出ていたはるに気付かずに、そのままベランダに置いてきぼりのしてしまったのだ。はるは一晩中ベランダにいたわけだ。見ると、ベランダに二か所糞をしており、一か所オシッコをした痕跡がある。なんで入れてくれと鳴かなかったのだろう。いや、鳴いたのかもしれないが、われわれがそれに気づかなかったのかもしれない。室内で飼われている猫にとっては寒かったであろう。雨が降っていなかったが幸いであった。また、これが若い猫だったらベランダから飛び降りていたかもしれない。はるは老描なので、そういう冒険はできなかったのだろう。明けぬ夜はないと信じて、ベランダでじっと一夜を過ごしたのだ。ごめんね、はる。
朝食兼昼食を食べに「phono kafe」に行くと、臨時休業の張り紙が出ていた。そうであった、今日からしばらく大原さんが帰省するので、「phono kafe」はお休みなのであった。
さて、どこで食事をしようと駅の方へ歩いていて、目に入ったポスター。郷土博物館で川瀬巴水の展示会をやるのか。
郷土博物館にはまだ行ったことがないが、「交通のご案内」を見ると、ちょっと面倒な所にある。家から自転車で行くのが正解かもしれないな。
今日は昨日よりだいぶ雲が多いが、かろうじて晴れといえば晴れの天気だ。
「とん清」の前を通ると「カキフライ始まりました!」
「蒲田一」というのはにわかには断定できないが(笑)、駅ビルにあったときから「とん清」のカキフライはよく食べた。
他の客も多くがカキフライ定食を注文していたようである。
大ぶりのカキフライ。衣は薄めで、サッとあげている感じ。4個なのね・・・(5個あるといいのだが)。
頼もしや五つ並んだカキフライ たかじ (これは以前蒲田駅東口の「三州屋本店」でカキフライを食べた時の句)
カキフライはジューシーでタルタルソースも美味しかったが、付け合せのキャベツも「ジューシー」であったのはいただけない。事前に千切りにして、冷水につけておいたのものと思うが、水切りが十分ではなかった。
食後のコーヒーは「ルノアール」に飲みにいく。
「ルノアール」にしたのには訳がある。出版社から進行中の論文集のゲラが届いたのだ。仕事をするなら「ルノアール」である。
自分のゲラだけでなく、他の人のゲラにもザッと目を通す必要がある。初校ゆえ、書式が不統一なところがいくつかある。
だいたい目途がついてところで、店を出る。
東急のパン屋で朝食用のパンを買い、家の近くの「まいばすけっと」でプチトマトを買って帰る。
夕食は豚シャブ。
いつもの白菜に加えて、今夜はシメジがたっぷりだ。
さきほど買ってきたプチトマトも使われている。
今夜が初回の織田裕二主演の『IQ246~華麗なる事件簿』をリアルタイムで観た。織田裕二演じる頭脳明晰(IQ246!)の法門寺沙羅駆(シャーロック・ホームズのもじりである)の気色悪い喋り方は誰もが気になるところであろう。『相棒』の水谷豊、『古畑任三郎』(=『刑事コロンボ』)の田村正和、『リーガルハイ』の堺雅人の喋り方を意識しながら、しかし、そのいずれとも違う独特の喋り方を考案した(たぶん織田が独自に)結果であろう。織田がこれまでのように熱く語ったり(『踊る大捜査線』の刑事みたいに)、あるいはクールに語ったりすれば(『振り返れば奴がいる』のドクターのようい)、IQ246の持主はあまりにかっこよくなりすぎてしまう・・・それを回避するための演出と思われるが、風変わりな喋り方と気色悪い喋り方の境界は微妙である。初回を観る限り、それは風変わりというよりも気色悪い喋り方になっている。私は次回も観るつもりだが、初回で拒絶反応を起こしてしまう人も多いに違いない。たぶん撮影現場でもいろいろあるんじゃないだろうか(笑)。織田裕二らしいことろである。初回の事件の犯人役は『振り返れば奴がいる』で競演した石黒賢だった。劇中、ちゃんと『振り返れば奴がいる』へのオマージュの場面があった(女刑事が法門寺に飲み物を買ってくるように命じられて、途中で、コーヒーだったか紅茶だったか忘れてしまい、後ろを振り返って、「振り返っても奴はいない」という台詞を言う場面)。でも、この場面がオマージュであることを大学生くらいの年齢の子はわからないであろう。いや、妻だって私が解説して初めてわかったくらいである。
2時、就寝。