フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月18日(火) 晴れ

2016-10-19 12:55:07 | Weblog

8時半、起床。

シシャモ、サラダ、豆ごはん、ネギの味噌汁の朝食。

昼過ぎに家を出る。

『ドクターX』の舞台(東帝大学)として使われている近所の専門学校の前を通る。

蒲田駅構内で目についてポスター。最近の遠藤憲一は表情が温和になったが、以前は「暴力団の組長」といってもそのまま通る風貌だった。

東京駅で乗り換えのとき東京ステーションギャラリーに寄ってみる。

「動き出す!絵画 ペール北山の夢」とは一体どんな展示会なのかわからないまま入った。本当に絵画が動くのかと思ったら、そういうことではなくて(実は、最後に、ホントにそういうことだったというどんでん返しがあるのだが)、サブタイトルに「モネ、ゴッホ、ピカソらと大正の若き洋画家たち」とあるように、「ポスト印象派」の画家たちが日本の洋画家たちに与えて影響について美術専門誌『現代の洋画』を創刊した北山清太郎という人物(パリでゴッホらを援助した画材商ペール・ダンギーになぞらえて「ペール北山」と呼ばれていた)を中心に見ていこうという企画だった。

日本人が洋画(油絵)と出会い、それをわがものとしようと奮闘する姿は、「ポスト印象派」が「後期印象派」と誤訳されて日本で広まった点に象徴されるように、いささか滑稽で、いじましいところがあるものの、それは絵画に限った話ではなくて、日本の近代化そのものの滑稽さといじましさであるわけで、そういう部分も含めて、「われわれが頑張ってきたんだなあ」という感慨を禁じ得ない。

ある時期から北山清太郎は絵画から手を引いて、動画(アニメ)の世界に入っていく。会場の出口近くで、北山がかかわった動画3作品、「なまくら刀」(大正6年)、「浦島太郎」(大正7年)、「兎と亀」(大正13年)を見た。実に素朴だが、実に感動的だ。

次回の企画は「高倉健」である。

大学へ。

絹雲というやつであろう。

美しい雲である。

昼食は「神戸屋レストラン」で買ってきたコロッケパンと教員ロビーの自販機の缶コーヒー。

そのまま4限の院生の研究指導に入る。

6時過ぎに大学を出て、大岡山の東工大へ。大手町で三田線に乗り換えるとそのまま目黒線の大岡山まで行けるということを実は知らなかった。東京の鉄道網はまるでシナプスのようにどんどん延びて、結びついて、複雑なネットワークを構成しているのだと知る。

大隈教授のノーベル賞受賞で東工大キャンパスは盛り上がっているようだ。「大隈」だけに他人事とは思えない(笑)。

連続講演会「深海と宇宙」の第4回を聴きに来たのである。本日の講師は、有人潜水調査船「しんかい6500」を舞台としたテレビドラマ、「海に降る」(2015年、WOWOW)の監督を務めた映像監督の山本剛義。科学者の語る宇宙や深海の話ももちろん面白いが、映画監督の語る宇宙や深海の話は、われわれの感覚と地続きの部分があり、共感できる部分が大いにあった。

次回は最終回。プラネタリュウムが会場に持ち込まれ、天球を映し出してくれるそうである。

大岡山北口商店街。

「CoCo壱番屋」で夕食をとることにする。、

炒めたウィンナーが4本のったカレーに茹で卵をトッピングしてもらった。

カツやメンチでは重い感じがしたので、ウィンナーにしたのだが、これはなかなか美味しかった。ずっとカレーとライスだけでは単調になると思うが、途中でウィンナーでライスを食べると目先が変わってよい。ちなみにゆで卵でライスのおかずにはならない。こちらはカレーを絡めて単独で味わうべきものである。

10時過ぎに帰宅。 

ゼミ選考の一次選考の最終的な申請数が出た。私のゼミは先日の途中集計よりも1名増えて24名。たぶん明日あたり事務所から選考資料がもらえるはずなので、さっそく面接の日時の連絡をメールでしよう。