フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

1月10日(木) 薄曇り

2019-01-11 12:30:26 | Weblog

10時、起床。

一度、7時半に目が覚めたのだが、二度寝をしたら、寝坊してしまった。

パン(レーズンパン、ホカッチャ)、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

お昼に家を出て、大学へ。

スロープの前方を今日の大学院の演習で報告をするTさんが歩いている。彼女がこちらを振り返って、私と目が合い、笑顔で手を振っている。ずいぶんとフレンドリーだなと思いながら、鯛焼き(演習で配るために買った)の袋を持った手を上げてそれに応えた。中庭で彼女に追いつき、「今日はあなたが報告者ですね」と言おうとして、人違いであることに気づく。どうやらさきほどの笑顔は私の背後にいた誰かに対してであったようだ。

3限は大学院の演習。鯛焼きを配りながらさきほどのスロープでの出来事をみんなに話して笑いをとる。ところがこれには続きがあった。実はTさんも今日大学に来るときに路上で私とよく似た人とすれ違ったというのである。世にも奇妙な物語(というほどでもないか)。

演習を終えて(2時半)、昼食を食べに外に出る。 

昨日、「ヴィア」というカフェの前を通ったとき、ランチメニューの立て看板を見て、気になっていたのだ。(下の2枚の写真は昨日撮影)

定食屋さん並のメニューである。とくに東北名物いも煮汁に惹かれた。

ところが店の前まで行ってみると、定食メニューの書かれた立看板は片付けられていた。ラインタイムは終わってしまったようだ。

3限の授業(1時から2時半)を持っていると、こういうことはしばしばだ。

 キャンパス内にある「ミルクホール」でパンとカフェラテを買って、研究室で食べる。パンはグラタンコロッケパン、カレーパン、あんドーナツ。

食事をしながら目の前の本棚に目をやる。見なれた光景なので、普段はあまり考えないが、「この本たちをどうしよう」とふと考える。定年後の持って行き場の問題もあるが、買っただけで読んでいない本のことが気になるのである。買ったたときはその本が扱っているテーマに関心があったわけだが、いずれ読もうと思いながら、テーマへの関心そのものが薄らいで(より関心のあるテーマが台頭してきて)、そのままになってしまった本たちである。 「昔読んだ本をいま読み返す」ことの面白さについてはいろいろな人が語っているが、「昔買ってそのままになっている本を読む」ことについては語られていないのではないだろうか。たぶんみんな忙しいのだろう。そんな悠長なことをやっている場合ではないのだろう。でも、最近、私はよくこのことを考えるのである。それは自分が選ばなかった人生について、「もしその道を選んでいたら」と思いを巡らすことにちょっと似ているかもしれない。

5限は講義「ライフストーリーの社会学」。講義は今日を入れてあと2回。受講生たちも気になっているだろうから、試験のことについてあらかじめ説明しておく。

7時半、帰宅。

夕食はほうれん草の卵とじ、スナップエンドウとベーコンの炒め物、サラダ、味噌汁、サラダ。 

ほうれん草は縮れほうれん草といって甘味の強いもの。

連日の冷え込みで野良猫のナツは書斎でのお泊りが日常になった。

2時、就寝。