8時15分、起床。
トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。
「消費税10%始動」と大きな見出し。昨日の朝刊かと一瞬思ったが、今日の朝刊である。昨日の朝刊は「消費税きょう10%」だった。二日続けて一面に出すことの意味はなんなのかと考え、「消費税10%」を実感する前と後ということなのではないかと思った。
10時半に家を出て、旗の台(池上線・大井町線)にある昭和大学病院へ行く。帯状疱疹の後遺症と思われる右手の薬指周辺のヒリヒリした感覚があって、放っておいてもよくなりそうにないので、8月に近所の皮膚科で書いてもらった紹介状をもって出かける。
東口の改札を出ると、商店街の先に高い建物があるので、すぐにわかった。
ただし、私が受診するペインクリニックはさきほどの本館とは別の東病院にある。受付締め切りの11:00ギリギリに窓口に駆け込むと、窓口の方が「ペインクリニックは水曜日の受付が10:30までなんです」と気の毒そうに言って、「でも、ちょっと聞いてみますね」とペインクリニックの方へ電話で聞いてくれた。「診てもらえるそうです。ただ、かなりお待ちいただくことにになると思いますが、大丈夫ですか」。 「ありがとうございます。大丈夫です」。大きな病院なので待ち時間が長いであろうことは承知している。鞄には澤田瞳子さんの『名残の花』を入れてきた。
結局、2時間待った。私を診てくれたのは大変感じのよい女性医師だったが、「傷みの最大値を10とすると、いまの痛みはどのくらいですか?」という質問には困った。同じ質問は皮膚科でも聞かれたので、たぶんそういう聴き方が一般的なのだろうが、基準となる「10」の痛みというのがどのくらいのものなのかがわからない。私がそういうと、「たとえば骨折したときの痛みとか」と言われたが、私は骨折の経験はないので、想像することが難しい。人生を振り返ってみると、一番痛かった記憶は、小学生のときに耳鼻科で蓄膿症の検査(レントゲン撮影)で造影剤を鼻腔に入れるために鼻の奥の軟骨に注射針を刺したときである。軟骨が砕けるような音がして気を失うほど痛かった。しかも鼻の穴は二つあるから、立て続けに二度それをやられたのである。拷問のようであった。きっとジェームズ・ボンドでも口を割ると思う。私はその時の痛みを「10」と想定して、いまの痛みは「3」と答えた。その結果、神経ブロック注射まではする必要がなく、投薬で様子をみましょうということになり、神経痛の薬が2週間分処方された。
血液検査を受けてから、会計に行った。次回の予約票や明細書や処方箋など書類がたくさんになったので、院内の売店(小さなローソン)で売っていたクリアーファイルを買って納めた。薬は院外の薬局で出したもらった。病院から駅までの間はさながら薬局通りである。
すでに午後の2時になっていた。どこかで昼食を食べようと、キョロキョロしながら歩いていると、「カキフライ定食」の貼紙が目に飛び込んできたので、ここ「まるやま食堂」に入ることにした。
今シーズン最初のカキフライである。カキフライの数は5つ。正解である。4つというところも多いが、やはり5つがいい。なぜなら1つ食べてもまだ4つあるからだ。その安心感がいい。
頼もしや五つ並んだカキフライ たかじ
3時過ぎに帰宅し、シャワーを浴び、夕方、散歩に出る。
久しぶりに「カフェ・スリック」に顔を出す。10月限定のシフォンはハロウィンシフォンとマロンシフォンだ。チョコレートは10月限定というよりも冬のレモンが入荷するまでのつなぎらしい。
紅茶はアールグレーをチョイス。最初の一杯はお店の方(といってもここはマダムお一人だが)が注いでくれるのが、 紅茶専門店のしきたりである(「まやんち」も同様)。
シフォンケーキはチョコレートをチョイス。
平日は5時半閉店。閉店してから30分ほどマダムとおしゃべり(文字通りの茶飲み話だ)。
私が以前、週末のパンケーキ以外にも、何かフードメニューがあるといいですねとお願いしていたのだが、ホットサンドを考案中(というか、考えたけどやっぱり手が回らなそうなので躊躇している)とのこと。試作品の写真を見せてもらった。おぉ、美味しそうじゃありませんか。ぜひ一歩踏み出していただきたい、とお願いしておく。
6時になるともうすっかり陽が暮れるようになった。
「ティースプーン」に寄ってパンとリンゴジャムを買って帰る。
テイクアウトで、かつ夕方のパンは20%引き。消費税分がいくらになるか、シマダさん(姉)もレジの操作に手間取っている。しばらくあちこちの店でこうした風景が見られるのだろう。
夕食は7時過ぎ。
今夜はポークソテー。
デザートはキウィ。
それといただきもののミルフィーユ。
最近、私は体重が増加気味である。理由は1つではないが、妻が甘いもの断ちをしていて、いただきもののスウィーツを私一人で食べているのが一番の理由だと思われる。
1時半、就寝。