フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

10月17日(木) 曇り

2019-10-18 16:02:46 | Weblog

9時、起床。

ロールパン、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

 10時半に予約している近所の整骨院へ行く。今日はいつもの治療に加えてオプションの施術をしたので支払いも余分にかかった。昨日、大学からの帰りに新しいノートパソコンを購入して財布の中が乏しくなっているのをうっかりしていたが、どうにか硬貨も総動員して支払うことができた。もし足りなかったら妻に電話をして持ってきてもらうところだった。

昼から大学へ。

3限は大学院の演習。他研究科からモグリで参加しているS君の修論の中間報告。

「ミルクホール」に昼食用のパンとコーヒーを買いに行く。カレーパンとアンドーナツとポテトソーセージドッグを袋に入れてレジに持っていき、ブレンドコーヒー(S)を注文したところで、財布の中身がほとんどないことに気づいた。整骨院から自宅に戻ったときに補充しておかなくてはならなかったのだが、忘れたまま家を出てしまったのだ。「すみません。財布の中身が空っぽでした」と私は店員さんに謝った。レジの女性はたぶん学生のアルバイトだと思うが、教授が千円札の一枚も財布に入っていないのかと呆れたことだろう。ダメもとで「スイカは使えますか?」と聞いてみたが、「申し訳ありません。使えません」との返事だった。冗談で「ユーロは使えますか?」と言ってみようかとも思ったが、それで大学教授の権威が回復できるとも思えなかったので、やめておいた。

すごすごと研究室に戻り、備蓄用の食料をテーブルの上に並べる。昨日仕入れたはかりだったのだが、さっそく役に立った。備えあれば憂いなしとはこのことだ(?)。

 シーフードヌードルをチョイス。

 5限は講義「ライフストーリーの社会学」。教室に前の授業(宮沢先生の「サブカルチャー論」)の熱気が漂っていたので少し冷房を入れる。

 今日はたくさんしゃべった。話すべきことを全部話して、残り5分あったが、「本日はここまで」と言って終わる。誰からも文句は出なかったが、質問に来た学生がいて、10分ほど話をした。

7時半、帰宅。夕食は青椒肉絲。

食事をしながら『G線上のあなたと私』の初回(録画)を観る。それぞれの思いがあってヴァイオリン教室に通い始める3人(女2人、男1人)をめぐる物語。20年ほど昔、カルチャースクールのゴスペラ教室で知り合った3人の女性を主人公にしたドラマ『彼女たちの時代』を思い出した。人が何か新しい趣味を始めようとするとき、そこには日常生活では満たされない何かがあるのだろう。私も昔取った杵柄で、久しぶりに街の将棋クラブに顔を出してみようかしら。そういえば、娘が将棋に関心を持ち始めたらしい。「6枚落ちなら勝てるようになった」と言っていたのは将棋のソフト相手の話だろうか。「6枚落ち」というのは飛車角桂香を上手が落とすことで、攻撃力はまったくなくなるが、金銀4枚+王将+歩は並んでいるわけで、防御はそれなりにあり、ちゃんとした攻め方を知らないと案外大変である。

 デザートは葡萄。今日のはシャインマスカットではなく、種のある種類である。

今日は朝から耳鳴りがしていた。こういうときに一生懸命授業をすると、交感神経の働きが強くなって、さらに耳鳴りが大きくなる。これが風邪気味で体調がやや悪いくらいのときは、授業でしゃべりまくるとアドレナリンが分泌されて体調がよくなるのだが、耳鳴りの場合は逆効果である。神経が高ぶってはいけないのだ。風呂にゆっくり入り、首や肩の筋肉のストレッチをして、気持ちを静めて日記をつけて、1時半に就寝。

不思議なのは、耳鳴りがしていても眠れることだ。これがリアルな音が耳元でしていたら眠れないと思うが、耳鳴りというのはリアルな音ではなく(私のそばにいる人に私の耳鳴りが聞こえることはない)、眠気で意識が薄れてくると聞こえなくなるのである。夢の中でまで耳鳴りがすることは、少なくともいまのところ、ない。