8時半、起床。
トースト(たらこ)、サラダ(+目玉焼き)、牛乳、紅茶の朝食。たらこはペースト状にしやすいからトーストに塗って食べるのに適している食材の一つだ。
チャイには窓の外に気になるものがあるようだ。
玄関先の薔薇の花。これかしら?
抱っこして連れ行く。白い薔薇の花言葉は「清純」「わたしはあなたにふさわしい」(←これって「私とお付き合いしていただけますか」という意味?)
昨日のブログを書いてアップする。
11時半に蒲田駅で卒業生のレイナさん(論系ゼミ6期生)と待ち合わせ隣町の池上へ行く。彼女と前回会ったのは2019年の2月28日だったから、実に2年8か月ぶりの再会である。このところずいぶんと久しぶりの方とのカフェが続いている。第5波の急減でそれが可能になった。コロナで寸断されてしまった社交の糸を新たに紡ぎ始めている感じだ。いずれ次の波が訪れ、束の間のカフェ日和となるかもしれないが、いまを大切にしよう。
今日は私に行き会い店があった。「花車」。かつて「甘味あらい」だったお店が、ご主人の急逝(2011年秋)で閉じた後、しばらくしてご主人のお母様とお姉さまが始められたおにぎりとお稲荷さんとすいとんのお店である。お姉さまはお勤めをしているので、土日だけの営業だったが、お母様がご高齢ということもあり、コロナが広がってからは休業されていた。それがこの9月の中旬から再開されたのだ。
レイナさんがランチはカフェご飯系を希望されたので、カフェとはちょっと違うが、ご飯系であることは間違いないので、蒲田駅からお店に電話をして、席をとっておいてもらった。
店内はカウンター席と二人掛けのテーブル席が2つ。「甘味あらい」のときのままである。テーブル席に座る。
私は鮭のおにぎりとお稲荷さんを1個、そしてすいとんを注文。彼女はたらこのおにぎりとお稲荷さんを1個、そしてすいとんを注文する。
先客が二組いて、注文されてから握るので、「少々お時間をいただきます」と言われる。どうぞ、どうぞ。急ぐ旅ではありませんから。
彼女は都の職員だが、去年はコロナ対応で保健所勤務。今年はオリンピック・パラリンピックの事務局勤務になった。いまはオリンピック・パラリンピックの残務整理で連日遅くまで仕事をされる毎日だそうである。ご苦労様です。
注文したものが運ばれてきた。温かくふっくらしたおにぎりも、お稲荷さんも、すいとんもどれもホッとする味わいである。先客が店を出た後、カウンターの中のお姉さまとあれこれお話をした。おにぎりの一番人気は私の注文した「鮭」だそうである。
1時間ほど滞在し、お母様に「どうぞお体大切になさってください」とご挨拶して店を出る。「とてもくつろげる素敵なお店でしたね」とレイナさんにも満足していただけたようでよかった。
食後のお茶は「花車」の向かいの古民家カフェ「蓮月」で。ここはメディアでよく取り上げられるので、若い人たちで賑わっている。
二階は畳席になっていて、外観は鄙びた温泉旅館のようである。
入口入って左隅の土間のテーブル席が空いていた。私はここは落ち着けるので好きな席である。
私はマロンパイとブレンドコーヒー。
彼女はチョコレートタルトとブレンドコーヒー。
店には2時間近く滞在した。長時間になったのはたくさん話をしたからである。基本的に慶事なのだが、公開するには早い話やオフレコトークも満載で、ブログに書けることはほとんどありません(笑)。「先生は聞き上手なのであれこれペラペラしゃべってしまいました」と後から彼女は言っていた。そういうこともあるかもしれないが(ライフストーリー・インタビューは私の専門の1つなので)、「話したい」「聞いてほしい」という気持ちが彼女の側にないとそういうことにはならない。彼女は私より「ステイホーム」意識が強いので(何度も書いているが私は「ステイホームタウン」を推奨している)、外に出て誰かとおしゃべりする機会が少なかったのだろうと思う。
池上が初めての彼女は本門寺が大きな寺であることにびっくりしていた。なにしろ日蓮宗の総本山ですからね。池上は、商業と工業の町蒲田の隣町だけど、雰囲気は全然違う門前町です。いわば「聖」と「俗」が隣り合わせなんです。
七五三でやってきた家族の姿を何組か見かけた。
七五三向日蔭に鳩をまじへ 永井達男
「七五三」は冬の季語である。来週の日曜日は句会がある。そろそり句作りをしなければ。
大堂にお参りをする。
薄曇りの空の下、五重塔は冬を迎えようとしている。
本門寺公園を歩く。
コートを脱いで身軽になってもらう。「本日の浮遊」(林ナツミ風)。
ポートレイトを撮る。
髪も軽い感じにして。
スッキリして、いいですね。
噴水のある池の畔にたたずんで。
大きな切り株に腰を下ろして。
時刻は3時半。本日最後のカフェは蒲田に戻って「スリック」に行きましょう。
レイナさんは「スリック」は初めて。彼女は韓国ドラマのファンで、第二外国語は韓国語だったから、マダムとは話が合うはずと思ってお連れしたが、案の定、韓国ドラマや韓国語の話で大いにもりあがっていた。「あの~、オーダーしてからだいぶたちますが、ワンオペなのにまだ厨房に入られていませんよね?」(笑)
シフォンケーキは私はプレイン。
彼女はマロン。
紅茶はマダムにお任せで(シフォンケーキに合わせて)、私はラッフルズアフタヌーンティー、レイナさんはキームン。
私たちが本日最後の客となった。
レイナさんとマダムの会話の話題は結婚や夫婦をテーマにしたものに移っていた。
私は口を挟まず、聞いていた。
マダムにわれわれの写真を撮っていただいてから、席を立つ。
マダムとレイナさんのツーショットも撮る。いっぱいお話できてよかったですね。
外はもうすっかり暗くなっていた。
彼女を蒲田駅の改札に見送る。今日はありがとう。また会いましょう。
帰宅して『山下達郎のサンデー・ソングブック』をタイムフリーで聴く(5月に亡くなった山下の畏友でジャズ・サックスプレイヤーの土岐英史の追悼特集)。いつもとは違うしっとりとした雰囲気。
夕食は鶏鍋。
食事をしながら『ラジエーションパウス2』第5話(録画)を観る。
ソファーに移動するとチャイがやってくる。
『サンデー・ソングブック』をもう一度聴きながら、今日撮った写真の整理。
風呂から出て、今日の日記を付ける。
1時半、就寝。