フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月15日(日) 曇り

2022-05-16 13:06:00 | Weblog

8時、起床。

新しいハムを切る。

ロールパン、ハム&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

日曜日の朝食のときは『ふるカフェ系ハルさんの休日』(録画)を観る。

昨日のブログを書いてアップする。

昨日会ったシホさんから今日の朝食の写真が送られてきた。おぅ、しっかり作ったね。平日もこの調子で・・・いけたらいいね。

薔薇が咲いた。

二輪咲いた。

三輪咲いた。

たくさん咲いた。

さて、今日の昼食はどこに食べに行こうと考えていて、あっ、そうだ今日は1時から句会(オンライン)があるのだと思い出す。危ないところだった。たんに忘れた(欠席)ではすまない。私がZoomのホストなのだ。

コンビニで弁当を買って来る。

特製牛丼弁当(400円)。選句をしながら食べる。

1時からいろは句会(第49回)。「50回」にリーチがかかった。隔月開催なので年に6回、9年目に入ったことになる。いや~、続いているなぁ。もちろんメンバーは同じではない。主宰の紀本さんは急用で1回お休みだったことがあるので、皆勤賞は私だけだと思う。

本日の出席者は紀本さん、恵美子さん、渺さん、さやかさん(選句のみ)、まゆこさん、私(たかじ)の6名。他に投句のみの参加が、月白さん、犬茶房さん、あやこさん、花さん。

今回の作品は26句。兼題は「衣更」。

私が選んだ作品は以下の5句。

天 走り梅雨急行列車に乗り換える

 電車を途中の駅で急行に乗り換えるというのはわれわれはよくやっていることである。少しでも早く目的地に着くための合理的な行為である。ただ、そのために席に座れなくなることがある。このまま座っていくか、立ってでも急行に乗り換えるか、大袈裟に言えば人生観が問われる場面である。「スローライフ」vs「効率優先」。ここでは「走り梅雨」という季語が急行列車に乗り換えることを後押ししている。

地 衣替えする度に見る赤いシャツ

兼題句の中ではこれが一番よかった。この赤いシャツは結局着られることなく、衣装箱から出されないままか、あるいは出されても洋服ダンスの衣紋掛けにかけられたまま次の衣更えのときに衣装箱に仕舞われるのだろう。ならば捨てればいいのにとミニマリストたちは言うが、人生とは経験(思い出)の積分であり、そうあっさりとはいかないものである。ここにも人生観の葛藤がある。

地 ひめじおん今だけを見てすくと立つ

「ひめじおん」は「姫女苑」と書き、読みは「ひめじょおん」が本来のものであると思う。子どもの頃、私は「ヒメジョーン」と言っていた。外国語のように感じていた。「春女苑」(はるじょおん)という類似の草があり、見分けるのは簡単ではなかったが、どちらも真っすぐに生えていた。首の長い、小顔の気丈な女性のような印象だった。

人 渡船(とせん)には女生徒二人衣替え

蒲田の隣に矢口渡(やぐちのわたし)という駅があるが、昔、渡し舟で多摩川を渡っていたことに由来する。そのときの情景が目に浮かぶ。太宰治の『女生徒』のイメージがそこに重なる。

人 ツルのばし絡みつく恋コヒルガオ

「ツルのばし」は言わずもがなのことなので、「しがみつく絡みつく恋」とより粘着的な表現にしたらさらによかったように思う。それではしつこすぎるという意見もあると思うが、そもそもドロドロした情念をモチーフにしているわけだから、そこは徹底したらどうだろう。

集計の結果は以下の通り。今回は作品の数に比して選者が少ないので、点数が分散した印象がある。

11点 朝の陽もすきとほれるや生しらす 犬茶房

まゆこさんが天を付けた。初夏の朝の食卓の風景として読むのが普通かと思うが、選者の中に漁港の風景として読んだ人がいた。たしかにその方がより鮮烈に朝の陽を感じる。ただし、そう読ませるためには、一工夫が必要だろう。

8点 ピンクからピンクへららら衣更 紀本直美

恵美子さんが天を付けた。厚手のピンクから薄手のピンクへの衣更えである。よほどピンクが好きなのだろう。林家ペー子を念頭に置いたという作者の説明があった。「ららら」は『ラ・ラ・ランド』を連想させる。楽しげである。

8点 走り梅雨急行列車に乗り換える 恵美子

私が天を付けた。作者の説明では、梅雨を早く通り抜けたい気分で詠んだそうだ。とするとこの急行列車は西へ向かって走っているのですね。

8点 ひめじおん今だけをみてすくと立つ 花

6点 蔦若葉蔵で見つけしバイオリン 渺

蔦の絡まる蔵でバイオリンを見つけた。静謐な句だと思うが、句の焦点が蔦若葉という季語とバイオリンという事物、最初と最後に分散しているような印象を受ける。季語をもう少し軽めなものして、バイオリンに比重がくるようにすれば、最後、バイオリンが何かを奏で出しそうな気がする。

5点 聖人君子もホッキョクグマも衣替え 恵美子

衣更えをめぐる「聖人君子」と「ホッキョクグマ」の取り合わせの面白さ(それがすべて)の句。「聖人君子」を何かほかの動物にしたらという意見もあったが、それは「ホッキョクグマ」を「ホームレス」したらというのと同じで、動物同士、人間同士の対比にしてしまうよりも、人間と動物の組み合わせの方がとぼけた味わいがあるのではなかろうか。

5点 ツルのばし絡みつく恋コヒルガオ 花

5点 ぎこちなく風うける朝ころもがえ 犬茶房

渺さんが天を付けた。「ぎこちなく風うける」という表現は面白いとは思うが、その感覚は衣更えという決断をためらわせる方に働くのではないかという疑問が残った。

5点 衣替えする度に見る赤いシャツ 月白

紀本さんも兼題句ではこれが一番できがいいと言っていた。

5点 卯月雨座敷童(ざしきわらし)も転寝(うたたね)す 渺

民話的な趣のある句。漢字が多用され、かつ読み方が難しいのは意図的にそうしたのであろうが、「卯月雨」は耳で聞くと「疼き雨」のように聞こえてしまう。

*時間の関係で感想を付けるのはここまで。

3点 空き巣にも集う満開躑躅(つつじ)かな あやこ

3点 薫風がページをめくる物語 たかじ

2点 青梅雨の代官山の別の国 紀本直美

1点 六月の初めて降りる駅は雨 たかじ

1点 渡船には女子生徒二人衣替え 渺

1点 白のみで箪笥埋めたき更衣 まゆこ

1点 ソーダ水の密かな騒ぎ聞いており 恵美子

次回は7月10日(日)。兼題は「車の名前」(例:消防車、ショベルカー)。

床屋に行く。2か月ぶりである。前に二人待っている客がいたが、台が5台あるので、そんなには待たずにやってもらえた。

散髪を終え、「スリック」へ。

シフォンケーキはオランジェットを選び、紅茶はマダムにお任せで、ディルマのピュアセイロン。

先日の木曜日に来たときに店にいらした方(チョコラBBプラスの話とリンパの流れについてアドバイスいただいた)が今日もいらしていて、話をしていたら、私がたまに行く食堂で土日に働いていらっしゃる(この4月から)ということがわかってびっくりする。世間は狭いものである。

閉店時間(6時)まで滞在する。次回はたぶん木曜日に来るでしょう。

曇りがちの空だが、まだ明るさを残している。

帰宅してチャイを玄関先に出してやる。リードは付けていないので、道路には下ろさない。本人も積極的に下りる気はないようである。

本日の東京の新規感染者数は3348人。おっ、減少期に入ったのだろうか。

レビューシートのチェック。

夕食はカジキのソテー、ポテトサラダ、味噌汁、ごはん。

バルサミコソースで彩り野菜もソテーして。

食後にみたらし団子と草餅。

食事をしながら『未来への10カウント』(録画)と『鎌倉殿の13人』を観る。前者はスッキリするように作ってあり、後者はスッキリしないように作ってある。

「今日は毛玉取りはしないのですか?」「しないよ」

『山下達郎のサンデー・ソングブック』を聴きながら、雑用を片付ける。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。