フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

11月4日(金) 晴れ

2022-11-05 10:09:35 | Weblog

7時半、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。紅茶のカップに入っているスプーンはパンに蜂蜜を塗ったときのもの。スプーンに残った蜂蜜が紅茶に溶けていい風味。

食事をしながら『舞いあがれ!』をリアルタイムで観る。記録会へ向けての実践練習。おっ、舞の漕ぐ人力飛行機が宙に浮いた!はたして軟着陸できるか。冬子のときは風にあおられて落下し足を骨折したのだ。

チャイに見送られて、9時に家を出る。

秋日和だ。

新宿発10時のあずさ13号に乗って松本へ。毎年、早稲田祭の時期に信州旅行に行く。

予定より少し遅れて松本着。

松本に着いたらホテルに荷物を預けてとりあえず「chiiann」に顔を出す、というのがいつものパターンなのだが、金曜日は「chiiann」は定休日。昼食は「うらしま」で食べることにする。

地元のサラリーマン御用達の居酒屋ランチである。1100円均一だ。おっ、カキフライがあるじゃないか。

カウンター席に座る。飛び石連休の中日のせいだろう、客は少ない。目の前には私には縁のない日本酒の一升瓶が並んでいる。

カキフライ定食(1100円)。ごはんは軽めでお願いしたら、半ライスくらいだったので、「もうちょっと」とお願いしたら、逆の意味に受け取られて、さらに減らされ(笑)、あわてて「もうちょっと多めにの意味です」と言った。結果的に7分目くらいの量に落ち着いた。「軽め」ではなく(「半ライス」の意味にとられることが多い)、「気持ち軽め」というのがいいかもしれない。でも、通じるかな。

今シーズン最初のカキフライはちょっと小ぶり。1100円だからこんなものだろう。先日閉店した蒲田の「とん清」では大振りなカキフライ4つで1500円だったかな。

店を出て、信毎メディアガーデンへ。

ここはフリーWi-Fiが使える。家を出る前にアップできなかった昨日のブログを仕上げてアップする。

ロビーにはストリートピアノが置いてあるが、いまは弾けないようである。頭の中で、『商店街のピアニスト』で弾かれていたリストの「カンパネラ」を弾く自分を想像する。

中町通りを歩く。

この通りで一番好きな建物はこの「ミドリ薬局」である。

「グレイン・ノート」をのぞいてみる。

この机と上置きと椅子で合計20万円ほどする。

田中一光作のご飯茶碗(3000円)。この後、「ガルガ」に行く予定だから、資金はとっておこう。

四柱神社に挨拶に行く。

紅葉がきれいだ。

紅葉と黄葉が交じり合っている。

結婚式の前撮りのようである。

宮司さんたちが紅葉の下を行く。

「今秋も東京からやってりました」と挨拶。

縄手通りを歩く。

蛙の玩具が目に付く。

狛犬ではなく蛙だ。

ずいぶん前だが、ここでカレーうどんを食べた記憶がある。美味しかった。

評判のサンドウィッチ屋さんの前を通ったら(残りわずかだったが)まだ商品がならんでいたので夜食用のサンドウィッチを購入。

「田園ベーカリー」にも顔を出す。

奥様が私の顔を見て「あら」と言った。春に来たときは奥様はいらっしゃらなかったので、体の調子でも悪くしたのかと心配しましたと言ったら、「あぁ、あのときは他のところに手伝いにいっていたんです」とのことだった。夜食用にクリームパンを購入、

「栞日」に顔を出す。奥様が私の顔を見て「あら」と言った。年に数回だけ来る私はお店の方たちにとっては「あらの人」である。二階は空いてますかと聞いたら、「テーブルが一つ空いてます」のことだった。ちゃんと把握しているんですね。

手前の長いソファー席が空いていた(円卓の客がいなくなってから撮影した)、

何冊かの本をみつくろって読むことにした。

シナモンドーナツとホットジンジャエール。

この一冊を購入することにした。寺尾紗穂という音楽家で文章家のエッセー集『彗星の孤独』(スタンドブックス)。冒頭に置かれた「残照」という作は秀逸だった。幼いころに家を出た父親のことを書いた文章だ。

店を出る前に店主の菊地さんと少し話をした。他の土地からやってきてこの街でブックカフェを始めて10年になる。二十代半ばだった彼は30代半ばになった。いまではこの街の文化の発展を担う人の一人になった。

また来ますね。

時刻は5時を回っていた。もう一軒、顔を出した店がある。

ギャラリーカフェ「ガルガ」。

奥様が私の顔を見て「あら」と言った。昔、荒正人(あらまさひと)という文芸評論家がいた。私もペンネームを「荒孝治」としようかしら。「はい、あらです」と答えることができる。

チキンカレー(小)を注文する。これを食べると松本に来たなと思う。そう奥様に云うと、「ふふふ」と笑われた。二階のギャラリーから旦那さんが降りて来た。私を見て「おぉ」と言った。「はい、おぉくぼです」

年配のご夫婦と思しき二人連れが入ってきた。「20年ぶりに来ました」と女性が奥様に言った。この店が開店したばかりのころだ。「それからずっと気になっていて、今日、ようやく再訪できました」と言った。二人は私と同じチキンカレー(小)を注文した。

ギャラリーを拝見する。

今月は阿久津真希の器展。おなじみの作家さんだ。

まだ始まったばかりだからだろう、DMの写真に使われている花器(水差し?)があった。これを購入することにした。仏花用に使おう。いまはガラスの花瓶を使っているが、仏壇にはこちらの方が似合う。

一階に戻って本日の気まぐれスイーツのメニューの中からレモンとカスタードのショートケーキを注文した。ドリンクはミルクティー。

美味しかった。

1時間ほど滞在した。月の場所が動いていた。

「ガルガ」は市民芸術館の裏手にある。市民芸術館では12月に「夏の砂の上」という演劇が上演されるようだ。

田中圭や西田尚美といった私も名前を知っている俳優が出演する。

暗くなった通りをホテルに戻る。

夜の紙雛はちょっと怖い。

さて、これから一仕事だ。

オンデマンド講義の収録作業。締め切りに追われているわけではないのだが、いわゆる「ワーケーション」(「ワーク」とバケーション」の合成語)というものをちょっと試してみたかった。

ホテルの部屋は自宅の書斎よりも気密性が高く、ちょっとエコーが効いている。収録時間は31分20秒。

一仕事終えて、パンとコーヒー。サンドウィッチもクリームパンも美味しかった。

風呂から出て今日のブログを書く。

本日発表の東京の新規感染者数は3090人。昨日の半分だが、これはもちろん昨日が祝日だったからである。つまり月曜日的な金曜日なのだ。そして月曜日としては多い。

今日一日の歩数は9700歩。

昨日のブログで「キンプリ」のことを書いたばかりだが、今日のニュースで分裂(?)のことを知ってびっくり。

『孤独のグルメ』をリアルタイムで観る。「ネギレバ」うまそうだったなぁ。

1時半、就寝。