フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

5月28日(日) 晴れのち曇り

2023-05-29 12:30:30 | Weblog

7時45分、起床。

トースト(はちみつ&オリーブオイル)、目玉焼き、ソーセージ、サラダ。牛乳、紅茶の朝食。

昨日のブロブを書いてアップする。

今日は卒業生のサワチさん(論系ゼミ7期生)とカフェの約束があるのだが、午後2時からなので、軽く昼食を食べてからいくことにする。

「リトルミトン」に顔を出す。

ソーセージパイ、サラダ、コーヒー。滞在時間は20分ほど。

電車に乗るのでカーディガン持参(冷房が苦手なのだ)。着ないときは小さなトートバッグに入れるておく。

新宿で京王線に乗り換えるとき、京王線と京王新線の違いがわからず、ちょっと手間取る。

降りたのは新宿から特急で3つ目の千歳烏山(ちとせからすやま)。たぶん降りるのは初めて。似た名前の駅で「千歳船橋」があるが、そちらは小田急線。今日会うサワチさんの出演する芝居を観に行ったことがある。

南口を出る。

約束の時間(2時)よりも20分ほど早く着いたので、商店街をぶらぶらする。今日、この街に来たのはサワチさんが行ってみたいというカフェがあるから。「珈琲亭」という名前のカフェだ。卒業生とのカフェは蒲田周辺か、早稲田周辺がほとんどなのだが、カフェめぐりが趣味の卒業生の場合は場所を相手にお任せすることにしている。牛に引かれて善光寺参りという言葉があるが、卒業生に連れられて知らない街をカフェめぐりというのも楽しいものである。

最初に行く予定の「珈琲亭」は駅のすぐそばにあった。年季の入ったカフェだ。お隣に「スタバ」がある。

少し先の路地を入ったところに「南蛮茶舘」という雰囲気のあるカフェを見つけた。2軒目の候補かな。

サワチさんが駅に着いた。黒っぽい服を着ていることの多い印象の彼女だが、今日は初夏らしい明るい装いだ。前回お会いしてのは昨年の10月だったから(そのときは京成立石でカフェめぐりをした)、7カ月ぶりである。

さっそく「珈琲亭」へ。

GWにベトナム旅行に行かれたそうで、お土産をいただいた。そしてたくさんの土産話も。

私はアイスカフェオレ、彼女はアイスコーヒー。玉子サンドはシェアする。

彼女が「珈琲亭」に興味をもったのは、このアイスコーヒーに理由があった。ただし、アイスコーヒーそのものにではない。

このグラスである。傾いているのだ。ピサの斜塔のようである。

そのグラスをスマホのカメラで撮ろうとするサワチさん。しかし、実際ほど傾いているようには撮れないようで、アングルで苦労している。たぶんレンズのせいでしょうね。広角レンズだと人間の見た目とは違うふうに撮れますから。グラスの横に何か垂直に立っているもの(たとえば塩の容器とか)を添えて撮るといいんじゃないかな。

「珈琲亭」は年配のご夫婦がやっている。いつからやっているのですかと奥様に尋ねたら、40年ほどやっているそうだ。ディズニーランドが開業した頃からだろうか。支払いのときご主人に、いい雰囲気のカフェですねと言ったら、「そうでしょ。いいでしょ」と相好を崩された。

「珈琲亭」には1時間ちょっと滞在した。すぐに次のカフェに移動するのではなく、しばらく街をぶらぶらすることにした。

「あなたと私」という面白い名前のパブがあったので、看板のところでポートレイトを撮る。

サワチさんは会社勤めをしながら余暇活動で演劇にたずさわっている。カメラを向けると女優スイッチが入って、陰影のある表情やポーズをとってくれる。

これは自然な表情。お酒の好きな彼女はお酒の飲める店が軒を並べる場所を通ると自然と顔がほころぶのである。残念ながら私はお付き合いできませんが(笑)。

「喫茶パンセ」という名前のカフェ。メニュー(フード類)の写真が店頭に目白押して並んでいる。一応、2軒目のカフェの候補にしておこう。

「やましん」という名前の蕎麦屋。カフェみたいなモダンなデザインだ。

こちらも蕎麦屋。「東白庵かりべ」・・・あれっ、昔、神楽坂にあった蕎麦屋ではないか(一度、入ったことがある)。そういえば、千歳烏山に移転すると聞いていたが、ここだったのか。懐かしい人に思わぬ場所で再会した思いだ。一人だったら入ったかもしれないが、今日はカフェめぐりなのでスルーだ。

サワチさんが写真を撮ってくれた。

商店街(バス通り)からちょっと住宅街に入ってみる。道が広い。

銭湯の煙突が見える。

煙突の下まで行ってみる。銭湯の名前は「つるつるの湯」ではなく「増穂湯」という。

そのそばに「カフェ・ギャラリー・イズル」というカフェがある。個人の御宅の一部のように見える。

残念ながら日曜日はお休みである。

駅前まで戻る。駅周辺の地図がある。

踏切の向こうの商店街にも行ってみましょう。京王線は電車が短い間隔で走っている。だから踏み踏切も短い間隔で上がったり下りたりする。向こうに渡り切らないうちにカンカン鳴り始める。

踏切の向こうとこちらではいくらか雰囲気が異なるかな。

不動産屋がたくさんある。私も彼女も不動産屋の店頭広告を見るのが好きである。「もしこの街に住むとしたら」という想定で物件を眺めるのである。

これなんかいいんじゃないだろうか。駅から徒歩5分の2DKで9万6千円(管理費は3千円)である。DKと洋室の間はカーテンレールを開ければ広くなる。二つの洋室の間も襖のようなので、開放すれば広くなる。トータルで18畳である。築年数が記されていないが、たぶん古くて(「サンハイツ」という名前からもわかる)、それが安い理由だろう。

安さだけでいえばこちらはさらに安くて、駅から徒歩8分の小さめの2DK(広さは計15畳)で6万5千円(共益費は千円)である。モルタルのアパートのようだが二階の角部屋というのもいい。オートロックのマンションタイプでないとサワチさんはダメだが、私はこちらでもいい。浮いた三万円は外食費に回そう。

旧甲州街道を越える。商店街の名前が「烏山交番横通り」になる。なるほど商店街の入口に交番がある。なんという即物的な名前であろう。でも、昔からの名前なのだろう、生活感がある。1960年代の森重久弥・伴淳三郎・フランキー堺の主演の東宝の「駅前シリーズ」を想起させる。

「カフェ・サンデコ」という名前のカフェがあった。フードメニューが充実しているようである。

甲州街道に出る。ここから先は住宅街のようである。回れ右して駅の方へ戻ることにする。

踏切を渡る。お隣の駅は芦花公園と千川である。

2軒目のカフェは「南蛮茶舘」にした。

注文を取りに来た店員さんに聞いたら、ここも40年ほどやっているカフェだそうである。

あとから店主の男性に2代目の店主さんですかと聞いたら、「いえ、私が初代です。二十歳の頃に始めて、少し前に還暦を迎えました」と答えられたのでびっくりした。(マスクをされていたこともあるかもしれにないが)そういうお年には見えなかった。

こちらに来る前に「珈琲亭」というカフェに行ったのですが、そこも開業40年ほどとのことでした。どちらが古いのですかと聞いたら、「珈琲亭さんの方が開業は数年早いと思います」とのこと。他にもこの街には昔からやっているカフェはあるのでしょうかと尋ねると、店主さんはちょっと考えて、「珈琲亭さんとうちくらいですね」とおっしゃった。私とサワチさんの臭覚もなかなかのものである。いい雰囲気のカフェですね。「ありがとうございます」と店主さんはにっこりされた・

ケーキとドリンクのセットを注文する。

私はチョコモカと紅茶。

彼女はリンゴのシュブーストとコーヒー。お皿が情熱的というか、南米的である(フードメニューにもメキシカンピラフというのがあった)。

サワチさんはいま毎週土曜日に演劇のワークショップに参加されていて、9月に成果発表の公演が予定されているという。楽しみにしてますね。

彼女に写真を撮っていただく。

5時を回ったころに「南蛮茶舘」を出る。滞在時間は45分ほど。

電車に乗る前にサワチさんが確かめたい場所があるという。「逆転満塁さよならホームラン」という名前の居酒屋が駅のそばの線路沿いにある(あった?)という話を聞いて気になっていたそうだ(食べログでは「掲載保留」扱いになてっている)。その辺りに行ってみると、工事前の更地や駐車場があるだけ。通りがかりの地元の住人と思われる年配の女性に私が声をかけ(こういうのは私は得意である)、このあたりに「逆転満塁さよならホームラン」という名前の居酒屋さんがあったと聞いているのですが、ご存じありませんかと尋ねてみた。女性は答えてくれた。「ありました。でも、だいぶ前になくなってしまいました」。コロナのせいですか?「いえ、コロナになる前になくなってしまいました。プロ野球の選手だった方がやっていた店だと聞いています」という情報まで知ることができた。ありがとうございます。

「そうか、なくなっちゃんだ・・・」と現場に淋し気に佇むサワチさん(演出です)。

17時29分の新宿行き特急に乗る。彼女とは新宿駅で別れた。今日は知らない街でカフェめぐりができて楽しかったです。次回は秋ごろかな。

蒲田に着いて、「ルージュブランシュ」で妻へのお土産(ソフトマドレーヌ)を買う。店主さんがおまけに胡麻ビスケットを付けてくれた。

夕食は小松菜とベーコンと玉子の炒めもの、鶏むね肉の大葉挟み焼き、味噌汁、ごはん。

食事をしながら『ダーウィンが来た!』と『どうする家康』をリアルタイムで観る。

デザートはソフトマーマレード。

胡麻ビスケットも美味しかった。

『山下達郎のサンデーソングブック』をタイムフリーで聴きながら今日撮った写真の整理(ブログのプロット作り)をしていると、妻が書斎にやってきて、「いま、NHKのニュースで藤井聡太が叡王戦のタイトル防衛を果たしたそうよ」といった。藤井の2勝1敗で迎えた今日の第4局は、二度の千日手指し直しの末に午後7時15分から互いに持ち時間1時間で指して、ようやく決着がついたのだった。死闘と呼ぶにふさわしいものである。

レビューシートのチェック。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

2時、就寝。