フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月9日(金) 晴れ

2024-02-10 11:04:18 | Weblog

9時15分、起床。今日は一度、4時に目が覚めてしまって、当然のことながら二度目して、これは必ずしも当然とはいえないが、寝坊した。

バタートーストと紅茶のシンプルな朝食。12時に昼食の約束があるからだ。でも、シンプルな朝食も悪くない。トースターにパンを入れ(焼きあがったらバターを置いて)、カップにティーバッグを入れてお湯を注げばいいだけだ。

食事をしながら本日の『ブギウギ』(録画)を観る。「東京ブキウギ」のお披露目である。

「藤井タイトル20連覇」の記事が朝刊の一面に載っている。大山康晴の19連覇という記録を58年ぶりに更新ということだが、忘れてはいけないのは、大山康晴は19連覇(1963-66)とは別に17連覇(1958-63)もしているということだ。もし1963年の王将戦で二上達也に敗れなかったら(防衛したいたら)、二つの連覇は連結し、37連覇(1958-1966)というとんでもない記録になっていたのである。大山康晴、35歳から43歳までの9年間のことである。

昨夜のうちにあらかた書いておいて昨日のブログをアップしてから、家を出る。

ご近所のカフェ仲間のTさん「まやんち」へ行く。

久しぶりにアフタヌーンティーを注文する(写真は二人前)。これがあるので朝食は軽めにしておいたのである。

店主のまゆみさんが一つ一つ説明してくれて、「最初にスコーンを召し上がってください(温かいうちり)。次に「苺のショートケーキを召し上がってください」(クリームが溶けないうちち)。「あとはご自由に」と言われる。はい。郷に入っては郷に従えである。甘いものと甘くないものが偏らないように、そして紅茶が途中でなくなってしまわないように気を配って食べる。

紅茶は私は東方美人、Tさんはリシーハット。

Tさんは3月に別の町に引っ越す。今日は送別カフェである。Tさんと知り合ったのは「フォノカフェ」といういまはない近所のカフェでのことである。いまは二人のお子さんの母親であるTさんだが、当時はまだ独身であった。「まやんち」にいたっては開店当初、高校生の頃から来ているそうである。私より昔からの客なのだ。

「まやんち」には1時間半ほど滞在した。

もう一軒、「テラス・ドルチェ」へ行く。

二人ともブレンド珈琲を注文する。

引っ越してしまったらもうこんな風にカフェ巡りはできませんね、と私がしんみりした口調で言うと、「次は山王カフェ巡りをしましょう」と言ったのでびっくりした。蒲田にご実家があるから、用事で来られることはあるのだろう。わかりました。新しい生活が落ち着いたころにね。

帰宅して、新聞の映画評を読んでいたら『夜明けのすべて』という作品に興味を惹かれた。同じ職場で働くPMS(月経前症候群)の女性とパニック障害の男性が主人公の作品だ。朝ドラ『カムカムエブリバディ』で夫婦を演じた上白石萌音と松村北斗が主演である。原作は瀬尾まいこの小説。しばらく彼女の小説を読んでいないことに思い当たり、アマゾンで『夜明けのすべて』のキンドル版を購入。瞬時に届く。

さっそく最初の2つの章を読んでみる。女性と男性とが交互に語り手になるという構成のようである。映画より小説の方を先に読むことになる。常にそうしているわけではない。たとえば、『桐島、部活やめるってよ』の場合は、映画を先に見て、原作の小説(浅井リョウ)を後に読んだ。どちらもよかったが、映像と音で表現する作品と文章で表現する作品の基本的な違いを改めて認識した。さて、今回はどうなるかな。

夕食は卵とベーコンとほうれん草の炒め、焼売、キャベツの味噌汁、ごはん。

このほうれん草は「ちぢみほうれん草」といって、日光に多く当たるように、地面に張り付くように葉を広げ、葉が縮れた状態に育てることからそう呼ばれている。別名「寒締めほうれん草」。そうすると甘みが増すのだそうだ。うん、たしかに甘みがある。

食事をしながら『厨房のありす』第3話(録画)を観る。

Tさんからいただいたお煎餅を食べながら。

書評(のようなもの)を依頼されている出版前の本に目を通す。PDFでいただいているので、拡大して読むことができ、目の負担は小さい。高度に専門的だが、とても興味深い内容である。メモを取りながらじっくり読む。3日ほどで読み終えると思う。

風呂から出て、今日の日記を付ける。

1時半、就寝。