フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

9月22日(水) 晴れ

2010-09-23 09:12:42 | Weblog

  8時、起床。コンビニにパンとジュースを買いに行く。今年最後の真夏日となるであろう日。そう思うと、蒸し暑さも、季節外れの朝顔も、愛おしい。豚肉と蓮根とブロッコリーの炒めもの、レタス、トースト、オレンジジュースの朝食。

  昼から大学へ。12時からゼミ合宿(鴨川セミナーハウス)の直前打ち合わせ。各自の報告のレジュメは、合宿当日ではなく、今日までに作成して持ってくることになっている。合宿当日の持参だと、前日に徹夜で仕上げて、その反動で合宿での演習の最中に寝不足から居眠りをする学生が毎年必ず出るからである。2泊3日の合宿での演習時間の合計は15時間を予定している。それをどのように配分するか、レクリエーションの時間をどこに入れるかの相談。2日目の午後は、天気がよければ(予報では晴れ時々曇り)、近くの太海海岸へみんなで繰り出そう。もう秋の海だが、18名の若者が集まれば、夏の名残がかもし出されるはずだ。

  昼食は「maruhafu」で。野菜のサンドウィッチとフレッシュトマトのキャベツのスープ。財布を忘れてきてしまったが、定期入れの中に、こういうときのために千円札を2枚忍ばせてあり、それで支払う。

  3時から現代人間論系の教室会議。来年度の時間割の相談。個々の教員の希望があり、しかし基本型の枠内にそれが収まらねばならないので、単純に個々の希望の総和=時間割の完成ということにはならない。論系の主任の一番面倒な仕事であるが、論系主任は安藤先生にバトンタッチしたので、どうぞよろしくお願いします。

  6時から新橋の某所で会合。2時間ほどで終り、外に出ると、風が爽やかである。明日から季節は一転して秋になるとのことだが、どうやら本当らしい。蕎麦屋で天ぷら蕎麦を食べ、喫茶店でロイヤルミルクティーを飲む。どちらも分量がたっぷりで、サラリーマンの街らしいと思った。

  9時半、帰宅。風呂に入る前に、急ぎのメールを何本か書く。その傍らで小雀がウトウトと居眠りをしている。


もう籠の中でお休み


9月21日(火) 晴れ

2010-09-22 08:44:58 | Weblog

  8時、起床。今日は一週間ぶりの真夏日になるようだ。そして明日も真夏日の予報が出ている。おそらく今日明日で今年の真夏日の終りということになりそうだ。目玉焼き・ベーコン・レタス・トーストと牛乳の朝食。

  9時に家を出て、大学へ。10時半から運営主任会。これまではずっと現代人間論系の運営主任として出席してきたが、今日からは文化構想学部の教務主任として出席することになる。任期は2年間。ある人によれば、教務というのはお掃除当番みたいなもので、誰もやりたがらないが、誰かが引き受けなければならない仕事である。私は10年ほど前にも第二文学部の教務主任(学生担当)をやっているので、これが2回目のお掃除当番ということになるが、学生担当と教務担当では仕事の内容が全然違う。気分としては1年生である。
  運営主任会は12時に終り、文学部の教務主任の肥田先生とお昼を食べに出る。肥田先生は10年前、第二文学部の教務副主任(学生担当)として私とコンビを組んだ方である。10年ぶりのコンビ復活というわけだ。どうぞよろしくお願いします。「西北の風」でナポリタンと珈琲。肥田先生はお気に入りだった納豆のスパゲッティがメニューから消えたことに憤慨し、支払いのときに、店長さんになぜ納豆のスパゲッティがなくなったのかを尋ねていた(もちろんオーダーが少ないからである)。

  2時から教授会。議題の数はいつもより少なめだったが、投票を必要とする議題が4つあり、6時までかかった。いつもであれば、つまり一教員として教授会に出席しているときは、4時間というのは相当な長さだが、教務はずっと気が張っているので、それほどの長さとは感じなかった。
  その後、基本構想委員会があり(委員長を決める)、教務室に戻って、夕食(「たかはし」のお弁当)を食べながら、教務全体会。終ったのが9時半。とにかくやたらと会議の多い日々となる。
  11時、帰宅。メールのチェックをして、返信の必要なものには返信を出して、それから風呂に入る。ふぅ、やれやれ。


9月20日(月) 曇りのち晴れ

2010-09-21 01:50:45 | Weblog

  8時、起床。今日は彼岸の入り。穏やかな曇り日。墓参りにはちょうどよい。朝食はサーモンとイクラをトーストにのせて食べる。カナッペの感覚。少し醤油を垂らすとより美味しい。

  墓参りは久しぶりのフルメンバー(私、母、妻、娘、息子)。これに現地で妹夫婦が加わって計7名。墓参りを済ませて、昼食はお寺の近所の評判の蕎麦屋で食べるつもりだったのだが、今日は混んでいて入れなかった。それで以前一度行ったことがある鶯谷駅の近くの大きな中華レストランにいく。20分ほど待つ間に商店街を歩いてみる。


これにご飯とスープとデザート(杏仁豆腐)が付いて1500円のお弁当

  2時半頃、帰宅。ちょっと休んでから「甘味あらい」に今シーズン最後の氷宇治ミルク金時を食べに行こうと思っていたのだが、昼寝が少々長くなり、4時を過ぎてしまった。自転車を飛ばして店の前まで行ってみたものの、祝日にはよくあることだが、やはり入口に「本日終了」の札が出ていた。残念。
  いまきた道をゆっくりと戻り、「緑のコーヒー豆」で一服し、くまざわ書店で以下の本を購入。

  『加藤周一著作集』第18巻「近代日本の文学者の型」(平凡社)
  『加藤周一自選集』第10巻1999-2008(岩波書店)

  ついに『加藤周一著作集』全24巻が完結した。感慨深いものがある。
  あと一冊、2009年度大仏次郎賞受賞の石川九陽『近代書史』(名古屋大学出版局)も購入しようと思ったのだが、18000円もする本なので、大学の生協で組合員割引が購入することにした。
  夜、明日の会議の準備をする。


9月19日(日) 晴れ

2010-09-20 00:50:44 | Weblog

  8時、起床。コンビニにパンとジュースを買いに行く。もう短パン&Tシャツではない。日曜気分ではあっても夏休み気分ではない。ハム・レタス・トーストとオレンジジュースの朝食。

  午後、妻と息子と私の3人がかりで、生垣の赤芽樫の剪定作業。5月に一度やったが、成長が早いので、いつも夏の終わりのこの時期にもう一度やっている。


ビフォー


アフター

  作業の途中、小型のノコギリがあったはずだがそれがどこにあるのかがわからなくくて、女塚神社の社務所の二階で開かれている敬老会に出ている母に聞きに行く。広間の襖を開けると、みなさん食事の最中であったが、いっせいに視線がこちらに注がれる。「大久保さん、息子さんだよ」と言われて母が廊下に出てくる。どうしたのかと言うので、ノコギリのある場所を聞きにきたのだと告げる。
  あとから、帰宅した母と話して、このときわれわれは二人とも私が小学生のときのある日の出来事を思い出していたことを知る。それは小学校の3年か4年のときのことだったと思うが、放課後、家の近所で遊んでいた私は、誤って道路わきのドブに落ち、後頭部を打って切ってしまった。母はそのとき小学校で開かれている当時人気のあった早川元二という児童心理学者の講演会に行っていた。私は傷口をタオルで押さえて、講演会の行われている3クラスぶち抜きの大教室へ行き、廊下から教室の中の母を探した。誰かが私に気づき、母に教えた。後頭部を押さえているタオルが血で真っ赤に染まっているのを見て、母は吃驚仰天し、ただちに私を近所の外科医院に連れて行き、傷口を縫ってもらった。麻酔をすると傷口が塞がるのに時間がかるという理由で、麻酔なしで縫われ、かなり痛かった。
  今日、社務所の二階で、母も私もあの日のことを思い出していたのだ。母は家族の誰かが剪定作業の最中に怪我でもして、それを知らせに私が来たのかと思ったそうだ。もしそうだったら、私ももう小学生ではないので、病院に直行していたであろう。あの日、講演に来ていた早川元二は、それから数年後に心臓の手術に失敗して亡くなった。47歳だった。手術で入院するすこし前に、テレビに出演して、「ちょっと心臓にワッペンを貼るような手術なんですよ」とにこやかに語っていたのが印象に残っている。


9月18日(土) 晴れ

2010-09-19 09:05:49 | Weblog

  7時、起床。あと1時間は寝ていられるのだが、目が覚めてしまった。窓の外には青空が広がっている。卵かけご飯の朝食。簡単で美味しい朝食の代表で、ときどき無性に食べたくなる。卵の品質を別にすると、ご飯と卵の割合、醤油の分量、注意するのはこの2点だ(醤油は普通の醤油でよい)。今日の卵かけご飯はご飯が少なめで、牛丼屋用語でいう汁だく状態。ズルズルと口に流し込み、あっという間に朝食が終る。

  10時半に予約してある歯科医院へ行く。歯科衛生士の武蔵村山さんは日曜日に「甘味あらい」へ行って宇治金時ミルクを食べたそうだ。「本当に羽衣のような氷で、美味しかったです」と感激した口調で言った。「大久保先生のことを話題にしようと思ったのですが、お店が混んでいるときだったので、言い出せませんでした」とのこと。「あのお二人はご夫婦なのですか」と聞かれたので、「もちろんそうですよ」というと、「年の離れたご夫婦なのですか」とさらに聞かれた。「えっ?」と私が聞き返すと、「もしかして親子なのかなと・・・」と言ったので、びっくりした。私にはそんなに年が離れているご夫婦には見えないけれど、これを知ったら、ご主人は絶句、奥様は欣喜雀躍であろう。われわれがそんな会話をしているところへ、他の患者さんの治療を終えた先生がやってきて、「木曜日に甘味あらいにいってきました」と言ったのでまたびっくりした。ご夫婦で行かれたそうで、宇治金時ミルクと贅沢あんみつを注文し、半分ずつ食べたとのこと。「いや、美味しかったです。なかなかのお店ですね」と言った。今日もまた治療前の食べもの談義に花が咲いた。

  午後から大学へ。昼食は「maruharu」でとる。本日のサンドウィッチ(生ハムときのこのタップナード)と本日のスープ(豆と野菜のトマトスープ)を注文する。居合わせた常連客の一人(ロゼの飼い主)の女性が、仔猫をもらってくれる人を探していて、仔猫の写真を見せてもらう。アメショー系のかわいい猫である(一ヵ月の仔猫はどんな猫だってかわいいけれど)。私の家にもアメショー系の猫がいるんですと言うと、名前を聞かれたので、「はる」と言いますと答えると、笑いが起こった。「maruharu」のマダムの名前が「はるか」さんで、「はるちゃん」とか「はるさん」とか呼ばれているからだ。 

  今日は大学院の修士課程の入試の日。2時から入試関連の作業があって、その後、大学院の社会学コースの教室会議。5時からの別の会議にも出席して、それが終ったのが7時。教務室で安藤先生らと話をしていたら9時になった。
  帰りの電車の中で映画『悪人』の原作である吉田修一『悪人』(朝日文庫)を読む。新聞小説だったそうで、リズムが小気味よいのはそのためもあるだろう。10時、帰宅。さんまの塩焼きと豚汁の遅い夕食。