フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月29日(水) 雪

2012-03-01 08:41:01 | Weblog

  3時に一度起きて、6時に寝直して、9時起床。コロッケパンとコーヒーの朝食。

  明け方から降り出した雪が積もり始めた。今日、研究室に赤ん坊連れでやってくる予定の卒業生のNさんに電話をして、「これでは無理だね」というと、「私は雪国育ちなので、このくらいの雪は何でもありませんが、実は、子供が朝から熱を出してしまって・・・」という。雪のためではなく、赤ん坊の発熱のために研究室訪問は来週に延期となった。Nさんにとって「雪国育ちの私」というのはアイデンティティの一部なのである。卒論で「北の国から」を取り上げたのも、そういうことがあるのかもしれない。

  昼から大学へ。電車は普通に運行していた。

  電車の中にいるときに、ゼミ一期生のSさんからメールが届いた。3月25日に卒業一周年のイベントがありますが、それに合わせて、ゼミの同窓会をやりたいと思います、先生のご都合はいかがですか、という内容だった。自分から幹事を買って出てくれるところはさすがである。Sさんはいま国会議員の秘書をしているが、有能で、かつのんびりとした性格という持ち味を十分に発揮しているに違いない。ありがとう、出席できますとメールを返す。


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  大学に着いて事務的な打合せを1時間ほどした後、外に食事に出る。「早稲田軒」で天津麺を食べる。この暖かくて甘酸っぱい味がいいのだ。

  今日で退職される事務所のYさんに挨拶。嘱託職員として戸山の事務所に5年間勤務されたのである。学籍関係を担当されていたので、カウンターで学生と対応されることが多かった。 あれこれお世話になった学生も多いはずである。次の職場はまだ決まっていないそうで、「明日から日曜日です」といって笑われた。笑顔のやさしい男性である。美大のご出身といことで、それを生かした仕事先を探しているとのこと。幸運を祈っています。ありがとうございました。

  明日の教授会の資料のことで事務所に行ったときに、花粉症の方が非常に多いことに気付いた。そのとき事務所にいた方の半数が花粉症だった(全員に尋ねたのである)。驚いて後からネットで調べたら、花粉症の患者は推定2000万人、国民の6人に1人であることがわかった。とすると、戸山キャンパスの事務所の花粉症の方の割合は世の中全体の割合よりもずいぶんと大きいことになる。これは偶然だろうか、何らかの理由があるのだろうか。私が質問にいった学籍の担当の方々は4人とも花粉症であった。花粉症は伝染するものではないが、「先生も花粉症になりなさい」という雰囲気が漂っていた。  

  研究室でゼミ論集の版下の作成。全体の頁数に少し余裕があったので、個々の論文を奇数頁始まりで統一する(白のページができてもよしとする)。そうすると292頁になった。よし、300頁以内で収まった。通しのページ数を入れて、全部を打ち出してみる。実際に印字したものをみると、いくつか修正すべき箇所があることに気付く。業者に渡すにはあと一日二日かかりそうだ。

  9時頃、大学を出る。 


36号館前

   夕食は「五郎八」のカキ丼とせいろのセット。カキフライの卵とじを丼ご飯の上にのせたものだが、実に美味しい。〇〇丼というのはいろいろあるが、カキ丼はいつでもどこでも食べられるというものではない。芳醇な味を楽しんだ後で、さっぱりとせいろで〆る。いい組み合わせだ。帰りの電車の中でも、その余韻にひたった。ああ、美味しかった。  

  10時半頃、帰宅。ゼミ論集の編集作業の続き。技術的な問題がひとつ解決したところで、風呂に入る。カキ丼の余韻はまだ持続している。