フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

3月10日(土) 曇りのち晴れ

2018-03-12 00:46:37 | Weblog

8時、起床。

サラダ、つみれ汁(卵を落として)の朝食。パンを抜いたのは例によって昼食を「パン日和あをや」で食べるからである。

 12時に南武線鹿島田駅で卒業生のサワチさん(論系ゼミ7期生)と待ち合わせ、「パン日和あをや」へ。彼女は「あおや」は初めてだが、私は今週2回目だ。

二階の和室へ。「ドラマのセットみたいでしょ」と私が言うと、「実際のアパートの一室を使って芝居を上演する劇団があるんです」と彼女は言った。

先日、新宿の「シアターミラクル」で彼女の舞台を観させてもらったが(今回が4回目)、あいかわらず普段の彼女とはまったく違うキャラクターを見事に演じていた。彼女は時間をかけてキャラクターを作り込んでいくタイプなので、台本の完成が本番ギリギリになるような作家さんの芝居は苦手だという。アドリブが要求される芝居も苦手で、どんな役であれ、台本があって時間が十分にあれば、その役になりきれるそうである。きっとそうなのだろう。そしていま私の目の前にいる彼女も「私が知っている彼女」というキャラクターであるに違いない(笑)。

「今月のドリンク」のいちごミルクを私はアイスで、彼女はホットで注文。

さて、何を食べましょう。

注文が決まるとバードコールを鳴らす。金属の棒と木片が擦り合って出る音が小鳥のさえずりのような音を出す。

キリコンカン。

ピタパン。キリコンカンとの相性は抜群。

フランスコッペ。スライスされたりんご、ルッコラ、そして写真からはわからないが、ブリーチーズが挟んである。

そしてハチミツをたっぷりとかける。

ここまでは先日と同じオーダーだが、ここでベーコン&チーズのオープントースト。ちょっと肉が食べたくなったのだ。

彼女には今日1つ気がかりなことがある。電車の中で、バッグを開こうとして、バッグの中のハンドタオルをファスナーが噛んでしまって、バッグが開かなくなってしまったのだ。私もやってみたが、ファスナーは後にも先にもまったく動かない。「あをや」の奥様にも見てもらったが、これは修理屋さんに頼むしかないでしょうとのことだった。

 おそらく彼女の表情がいつにもましてもの憂げなのは、ファスナーの件があるためかもしれない。

それにしても、さすがに役者さん、ちょっとした身のこなしが繊細である。

 

彼女は会社で経理の仕事をしていて、週末をひらすら楽しみにして仕事をしている。それは多くの人の場合もそうであろう。彼女の場合、特徴的なのは、週末の楽しみに芝居があることだ。芝居を観たり、ときに自身も舞台に立つ。文字通りドラマチックな(演劇的な)週末なのだ。平日の職場も1つの舞台であり、そこで彼女は「普段のサワチさん」を演じているわけだが、人間は役割の複合体であり、さまざまな役割を演じ分けることで、自己は十全に表現される。普通の人が無意識にやっていることを、役者である彼女は意識的にやっているのである。

 

 

 「パン日和あをや」という舞台の上にわれわれは2時間ほど滞在した。 

矢向駅まで歩く。駅前の八百屋件果物屋の前で。

踏切を渡る。

二軒目の舞台は「ノチハレ珈琲店」だ。先日来たときは臨時休業だったが、今日は大丈夫。午前中は曇り空だったが、店名通り、「(曇り)のち晴れ」となった。

もちろんコーヒーを注文。ハレブレンドという名前のついたブレンドコーヒー。

「先生の好きなカフェには共通の雰囲気がありますね」と彼女が言った。「明るくて、穏やかで、やさしい」。

支払いのとき、マスターご夫妻と少し話をして、写真を撮らせていただいた。お二人がブログに登場するのは初めてだ。なんとなく写真はNGなのかと思っていたが、全然そんなことはないそうで、これは意外であった。地元の方々に愛されているカフェなのは通ってみればすぐにわかります。3ヵ月の休業が開けて、またお二人の笑顔にお会いできるのを楽しみにしています(休業前にもう一度来るかもしれませんが、来られないかもしれないので、いま、言っておきます)。

三軒目のカフェは蒲田の「カフェ・スリック」。途中で、東急蒲田駅の改札横の「ミスター・ミニッツ」という修理屋さんでバッグをみてもらったが、最初、ちょっと苦戦しているみたいだったが、ほどなくしてファスナーが見事開いた。大喜びのサワチさん。これでここから先は笑顔の写真が多くなるだろう。

「カフェ・スリック」の前では4人の女性が私たちの到着を待っていた。「phono kafe」仲間の王さんと二人の妹さん、そしてお母様だ。2時頃からここでお茶をしていて、そろそろ引き上げようとしていたときに、マダムから「もうすぐ大久保先生がいらっしゃいますよ」と告げられて、私を出迎えて下さったというわけだ。劇場前の入り待ちのファンみたいじゃないですか。なんだか杉良太郎にでもなった気分だ。

 シフォンケーキは私はチーズスフレ。

彼女は国産マイヤーレモン。

紅茶は私はラプサンスーチョン、彼女はリプトンのアールグレー。

「う~ん、いい香り」

「美味しいですね」

赤ちゃん連れので外のテーブルにいた客が寒くなってきたので店内に入ってもいいですかというので、われわれはカウンター席に移動して、テーブル席を空けた。でも、赤ちゃんが泣きだしたためケーキをテイクアウトして帰って行った。

店を出る前に、いつもの立ち位置でのツーショット。

マダムにわれわれのツーショットも撮っていただく。

蒲田駅に戻る途中の宮の橋の上で(下を流れるのは『シン・ゴジラ』で「蒲田くん」が東京湾から上ってきた呑川)。

裏通り飲み屋の提灯に灯がともる頃である。

彼女はけっこういける口のようである。一緒にお酒を飲めば、私の知らない彼女のキャラクターが姿を現すのかもしれない。しかし、私はからきしの下戸だから、彼女のそういう一面(があるとしても)を知ることはこの先もないだろう。世界は既知の部分と未知の部分から成り立っているが、既知の部分というのは本当に一部なのだと思う。私はそのことにわくわくしたり、溜息をついたりする。

 

彼女は駅でスイカにチャージをした。そうか、もしバッグが開かなかったら、財布を取り出すことができず、チャージもできなかったわけだ。そのときは「先生、帰りの電車賃を貸して下さい」というつもりだったのかしら。彼女とはそこで別れた。先日の公演終了後に風邪を引き、咳がなかなか抜けないそうだ。どうぞ早く良くなりますように。咳は耳鼻科に行くといいですよ。

夕食は妻と「マーボ屋」に食べに行く。 

今月のおすすめメニューはこんな感じ。

野菜サラダ。つまはたいていこれを注文する。

エビのサクサクフリッター(ハーフサイズ)。前菜代わり。

木耳肉(ムース―ロー)。私の好物だが、ここでは初めて注文した(木耳肉という表記ではなかったので、見過ごしていたのだ)。とても美味しい。妻も「美味しいね」と言っていた。ご飯がすすむ。

「今月のおすすめ」から鶏肉と里芋の醤油煮。ご飯の上からかけて中華丼風にしていただく。これもご飯がすすむ。

帰宅して、妻は私が「カフェ・スリック」でお土産に買ってきた紅茶のシフォンケーキをデザートに食べた(私はなし)。

コースナビにアップしたゼミ論完成版(pdf)にいくつかのミス(修正漏れ)が見つかる。私とKさんが電話で相談しながら全員のファイルをチェックしたところ5人ほど修正が必要なものがあり、改めて本当の完成版と差し替える。業者にデータを渡す前でよかった。

2時、就寝。


3月9日(金) 曇り

2018-03-11 10:47:42 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶。の朝食。

今朝もトーストにはコンフィチュールをたっぷり塗って。これだけで気持ちが電球1個分くらい明るくなる。

ゼミ論集の印刷・製本を今年も「理工社」に頼もうと電話をしたら、なんと閉店することになったという。あわてて他を当たり、大学の近く山吹町にある「協友」という業者に頼むことになった。来週の火曜日に大学に来てもらってデータを渡すことになった。ふう、びっくりした。あやうく卒業式までに間に合わなくなるところだった。

庭先の彼岸桜(だと思う)。

蕾が膨らみ始めている。その名の通りお彼岸の頃(あと10日ほど)咲くだろうか。

物置の前の段ボール箱の上(クッションが置いてある)にナツが座っている。

これからだんだん家の中で過ごす時間は減っていくだろう。

昼食は妻と「phono kafe」に食べに行く。

ご飯セットを注文する。

棚に本やCDが並んでいる。秋の引越に向けて大原さんご夫婦のガレッジセールだ。

普通、好きな本やCDは売らないであろうから、ここに並んでいるのは、かつて好きだったが、いまはそれほどではなくなったものということになろうか。一種の「元カレ」「元カノ」だ。そう思うと不憫な感じがしないでもない。 

私はめったに本を捨てない。それで自宅や研究室には本がいっぱいある。しかし、7年後の定年を見据えて、少しずつでも本の整理を始めるべきかもしれない。娘は毎日「10個捨てる」というのを実行していて、その日捨てたものの写真をブログにアップしているが(その様子は→こちら)、私もそれにならって「10冊捨てる」というのをやってみようかしら。1日10冊で、1年で3650冊。全部の本を処分するのには数年かかるが、さすがに全部の本は捨てないだろうから、2年と限定してやったみようかしら。きっとライザップのコマーシャルみたいにびっくりするくらいスッキリするだろう。いつだったか学部のときの中国語のサブテキストだった毛沢東選集を捨てた話をブログに書いたら、資料としての価値があるらしく譲ってもらえないかというメールをブログの読者からいただいたことがある。すでに廃棄してしまった後だったので、さしあげることはできなかったが、私にとって価値のない本でも他人には価値のある場合もあるから、「10冊捨てる」は事後報告ではなくて予告としてやるべきかもしれない。しかし、そうすると対応が大変になるかもしれないから、二の足を踏んでしまう。さて、どうしたものだろう。

注文した料理が運ばれてきた。

人参の梅酢和え(左) 玄米ビーフンの春巻き(右)

ネギポテトの油揚げ包み

 ほうれん草とこんにゃくのピリ辛和え

ほうれん草となめこの柚子酢(左) 玄米ビーフンの春巻き(右)*春巻きは2人前注文した。

玄米ご飯とみそ汁。*ご飯は軽めで。 

小林千花子さんの個展のDMが置かれていた。

私へのメッセージが書かれていた。以前、彼女が「phono kafe」で清水直子さんと二人展をやったときに彼女の作品を購入したことがあるのだ。

小林千花子「ひたりと飛ぶ」展は、3月16日(金)~25日(日) 国分寺「くるみギャラリー」で。

夕食は鶏肉の梅肉&大葉挟みソテー、シューマイ、サラダ、つみれ汁、ご飯。

デザートは松本でAさんからいただいたスティック・ケーキ。

最近はこんな感じでキーボードを打つことにも慣れた。ナツは窓から入ってきて、いったん床に降りるが、すぐに私の膝に乗ってきて、しばらくそれこでかまってやると、再び床に降りて丸くなって眠るのである。

2時、就寝。


3月8日(木) 雨

2018-03-10 20:03:53 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

トーストには松本の「シェ・モモ」で購入した甘夏とレモンとラムのコンフィチュールをたっぷり塗って。

松本でお会いしたAさんからいただいたお菓子「信州味噌モナランタン」。松本手毬を模したデザインは、皿の上に置くと、皿に溶け込んで皿絵のように見える。

裏返すと、味噌を練り込んだキャラメルに胡桃、胡麻、ライスパフなどをまぜたものがコーティングされている。珍味にして美味。

句会用の作品を3句作って、紀本さんにメールで送る。

お昼はどうしようかなと考えていると、「お昼はチャーハンでいいかしら?」と妻が聞いてきた。「はい」と答える。一応、疑問文の形式をとってはいるが、「はい」以外の回答はありえない。

もちろん美味しです。「萌え断」ならぬ「萌えアップ」。「萌え断」は「萌えアップ」の一形態という見方も出来る。

今日は一日雨振りのようである。夕方近くになって、散歩に出る。「カフェ・スリック」のある線路の向こう側へ。私

マダムが常々「木曜日が一番お客さんが少ないんです」と言っていたが、この雨ではなおさらであろう、常連としてはこういう日にこそ顔を出さなければと思ってやってきたのだが、先客が二人いらした。「けっこう繁盛してるじゃありませんか」と私が言うと、「いえ、たまたまこの時間帯だけなんです。今日は先生で6人目のお客さんなんです」とマダムは言った。

なるほど、6種類のシフォンケーキはほとんでホールで残っている。

紅茶はキームン、シフォンは紅茶を注文。最近は紅茶が一番好きかな。ホイップクリームにカスタードが混ざっていて、その甘味がいい。

私の後に女性の一人客が来て、3人でシフォンケーキ教室の話で盛り上がる。平日の10時から14時の時間帯を使ってシフォンケーキ教室の構想をマダムはお持ちなのである。そうなっても、その時間帯は私はランチタイムなので(お茶は15時以降である)、困ることはない。とりあえず一番お客の少ない木曜日から始めらたらどうでしょう。

女性客が先に帰って、私が最後の客になった。

 マダムにテラス席に出てきていただいてポートレイトを一枚。まだまだ寒いですね。

ごちそうさまでした。また土曜日に参ります。

駅ビル東館の「くまざわ書店」で雑誌を購入。

NHK俳句講座テキスト(3月号)。

普段であれば2月の20日に購入するのであるが、うっかり買い忘れていた。巻頭名句10句(片山由美子選)の中の私の一番好きな作品。

 天仰ぎつづけて雛(ひいな)流れゆく  大橋敦子 

『TOKYO美術館 2018-2019』(枻出版社)

東京にある120の美術館の2018年度の企画展スケジュールがわかる。美術館併設のカフェ情報も載っている。 

『NHK趣味どきっ! スマートフォン入門ースマホでやりたい100のこと』(宝島社)

スマホを使い始めて7か月。だいぶわかってきたつもりだが、まだまだ分からないこともある。

夕食は麻婆茄子、

鯖と小松菜の炒め、玉子スープ、ご飯。

鯖の水煮缶の汁で小松菜を炒め、そこに鯖のせたもの。TVの料理番組をみて試してみたとのこと。美味しいです。

雨は夜になっても降り続いていた。

2時、就寝。


3月7日(水) 曇り

2018-03-09 22:54:06 | Weblog

8時、起床。

今日は昼食を「パン日和あをや」で食べるので、朝食はご飯にした。

赤飯、味噌汁、サラダ、冷麦茶の朝食。赤飯は近所の和菓子店「蒲田屋」で買ってきた。赤飯は好物で、お祝いごととは関係なくよく食べる(崎陽軒の赤飯弁当はシュウマイ弁当より好きかもしれない)。

働けど働けどなおわが暮らし楽にならざりじっと手を見る・・・というわけではなく、自分の手相に見入っているわけでもなく、お出かけ前に、デジカメのマクロのピント機能を確認しているのである。

南武線矢向駅のホームに降りる。このたたずまいがいい。「パン日和あをや」は矢向駅と鹿島田駅のちょうど中間にあるので、どちらの駅で降りてもよいのだが、私は矢向駅のこの光景が好きだ。

待ち合わせの12時に私が少し遅れ、卒業生のカナエさん(文構、2016年9月卒)が駅前の八百屋・果物屋の前で待っていた。彼女はこの「昭和的風景」がいたく気に入ったようで、今日着て来た赤いダウンはこの風景に不釣り合いだと残念がった。ベージュ色の同型のダウンがあるのだが、それは妹が着て行ってしまったのだそうだ。彼女はいま京都大学の大学院の修士1年生だが、春休みで帰省中である。

「パン日和あをや」に到着。

開店直後であったが、すでに1階の2つのテーブル席は5、6人のグループ客で占められていた。われわれは予約している二階の畳席へ。

とりあえずビールならぬ、とりあえずアップルタイザーで乾杯。彼女のお母様はこのアップルタイザーが好きで、箱で買っていたこともあるそうだ。

 奥様が運んで来てくれた本日のおススメが書かれた黒板を見て、「あっ」と思った。3月のドリンクはいちごミルクではないか。そちらにすればよかった。彼女も同じことを思っているようだったので、彼女のためにいちごミルク(アイス)を一杯、追加注文した。私は今度来るときでよい(今週の土曜日にまた来ることになっているのだ)。

いちごミルク、おススメです。 

彼女は2カ月前に会ったときより髪が短くなっている(ウェーブもかかっている)。「これが一番しっくりくる長さなんです。前回、先生とお会いしたときは、ちょっと伸びすぎで、ウェーブもうまくかかってなくて、残念な感じだったんです」と彼女。そ、そうですか。私とカフェに行くということは、たんに私に見られるだけではなくて、ブログにも登場することになるので(もちろん顔出しNGにもできます)そのあたりは気になりますよね。

本日のスープはチリコンカン。テキサス州が発祥のメキシコ風料理だ。

こういうスープにピタパンはピッタシだ。彼女はパンが大好きで、この春からはパン教室にも通うそうだ。

サーモン、アボカド、クリームチーズのサンドウィッチ。

いわゆる「断萌え」写真です。(←「萌え断」が正しい。)

フランスコッペ(りんご、ブリ―チーズ、ルッコラをはさんである)。「パン日和あをや」に行くことが決まったとき、彼女は「ブログで見たリンゴを挟んだパンが食べたいです」と言った。このプランコッペのことだが、いつもあるわけではないので、奥様にお願いして今日のメニューに加えておいてもらったのである。

ハチミツをたっぷりかけて、デザート感覚でいただく。うん、美味しい。

京都での生活も一年が経過して、京都の四季を体験したわけだが、やはり京都の冬は寒いそうだ。むこうでの生活ぶりはとても社交的で、これは彼女が元来社交的な性格なのか、それてとも頑張って社交的に振る舞っているのか、どっちだろう。

「どっちだと思います?」(笑) 

その構えは・・・

出ました、卓袱台返し! 根っからの社交的性格みたいですね。

 

相手から期待される演技をしながら、どうやって自分らしさを表現していくか、それがこれからの課題ですね。もっとも、これは誰の場合にもあてはまることですが。

店を出て、二軒目のカフェ「ノチハレ珈琲店」へと向かう。踏切を渡る赤いコートと赤い車。

ところが店の前まで行ってみるとシャッターが半分閉まっている。「CLOSE」だって?! 前回来たときに奥様が第二子を出産されるので3ヵ月ほど店を閉めるが、3月18日までは営業しますとご主人が言っていた。もしかして出産が早まったのか? 

と思ったら、そうではなくて、本日は「臨時休業」の張り紙が出ていた。

半分開いているシャッターの隙間から中をのぞくとご主人と奥様がいらっしゃる。われわれに気付いたご主人が出てきて、「せっかくいらしてくださったのに申し訳ありあません」と言って、シャッターを上げて下さった。そこで写真だけ撮って、「どうぞご無理はされませんように」と中に声をかけて、引き上げることにした。

では、三軒目に予定していた「カフェ・スリック」に向かいましょう。われわれは次の町へ向かう旅芸人の一座のようにホームで電車を待った。学生時代に観たテオ・アンゲロプロス監督の『旅芸人の記録』という映画を思い出す。4時間近い作品だった。あの頃は長い作品をよく観たな。時間だけはたっぷりあったのだ。

「カフェ・スリック」に到着。レモンのシフォンに使われているレモンの種類が変わった。

彼女はマダムと相談してティーダストを注文。色が濃い。

私はウバを注文。ミルクを注ぎながら「乳母だけに」という駄洒落を思いつく(口にしなかったが)。

ほう、今日の髪型は紅茶(を飲む所作)に似合いますね。

シフォンケーキは、私は国産マイヤーレモン。先日まで瀬戸内青レモンを使っていたが、時期が終わったらしい。マイヤーレモンは瀬戸内青レモンより酸味がまろやかだ。

彼女はブラウンシュガー&ナッツを注文。

二人はインスタグラムをやっていて、さかんに「先生もやられたらいいのに」と勧める。「私はブログで手一杯だからフェイスブックもインスタグラムもやるつもりはない」と答えたが、「私たちのを登録してご覧になるだけでも」と言われ、「まあ、見るだけなら」ということで、カナエさんに指導されてインスタグラムのソフトをインストールして、二人のものを登録する。

陽性の二人は意気投合したようである。私はなんだか二人にハメられた感じがしないでもない。

せっかくなので黒皮のスカートの写真も一枚載せておきましょう。本人曰く、部下を説教する『プラダを着た悪魔』の鬼編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のイメージで。

5時半頃、店を出る。今日はお付き合いいただいてありがとう。今年は修論の年。頑張ってくださいね。

「カフェ・スリック」のお隣のギャラリー・スペース。

3月21日(水)-25日(日)に「いきものばかり」という企画展がある。「phono kafe」仲間の清水直子さんも出品される。楽しみだ。

夕食は豚しゃぶ。安くて、簡単で、しかも美味いときている。 

サイドメニューは出汁巻玉子とめかぶ&昆布。

食後に今日カナエさんからいたただいお土産を開ける。御池煎餅と言う京都の煎餅だ。サクッと軽くて甘味がある。私は二枚でやめておいて、また後で食べようと思ったら、妻が全部食べてしまった。

3月の句会は18日だと思っていたら(前回の句会のときのブログにもそう書いた)、それは私の勘違いで、11日つまり今度の日曜日であることが判明した。あわてて「カフェゴト―」に電話をして、予約の日時を変更してもらう。予約がとれなかったら一大事だったが、無事、変更することができた。しかし、問題はまだある。今日が投句の締め切りであることだ。私はまだ一句も作っていない(3句作らねばならない)。大慌てで作っても満足のいくものはできないから、主宰の紀本さんにお願いして、一日待っていただく。

2時、就寝。


3月6日(火) 晴れ

2018-03-08 22:31:01 | Weblog

8時、起床。

トースト(レーズンパン)、ハム&エッグ、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。 

昼食は「phono kafe」に食べに行く。ところが閉まっている。臨時休業だろうか。 

あっ、そうか。今日は火曜日(定休日)だ。月曜日だと錯覚していた。授業がなくなると、曜日の感覚が希薄になる。

気を取り直して「吉岡家」へ。 

いつもの野菜天もりを注文してから、卓上にあるメニューを眺めると、つまみ系のものが並んでいる。「これ、昼でも注文できるのですか?」と聞いてみると、「できますよ」とのこと(「五郎八」では夜のメニューだった)。「初カツオのたたき」を追加で注文する。 

 初カツオのたたきが最初に運ばれてきた。

この時期の初鰹ということは九州方面で獲れたものだろうか。 今年最初に食す初鰹だ。

野菜天もり。 

「吉岡家」のご主人は私の保育園時代の同級生だが、今日は厨房にいるのは息子さんで、店の方にでいるのはそのお嫁さんだろう。若夫婦にバトンタッチしたのだろうか。自営業に定年はないが、息子さん夫婦が継いでくれるのであれば、バトンタッチしてもいい時機かもしれない。後継者がおらず自分の代で終わりというお店がたくさんある中で嬉しい話ではないだろうか。 

食後のコーヒーは「あるす」で。 

 いつものモカを注文したら、モカは切らしているという。「あるものでかまいません」と私がいうと、いくつか缶を開けて、「フレンチローストでよろしいですか」とおっしゃる。珈琲の焙煎の仕方には8段階あり、フレンチローストは上から二限目の深煎りだ。豆はなんであるか確認しなかったが、「はい、それでお願いします」と答える。 

奥様の淹れるコーヒーは私には薄めのことが多いのだが、今回はいい感じだった。 しばらくはフレンチローストでいこう。

「どうぞ。お口に合いますかしら」とサラダ煎餅を勧められる。奥様がこれがお気に入りのようである。 

私が煎餅を食べてしまうと、追加の煎餅が補充され、おまけにのど飴が添えられた。  

店を出るとき、庭で獲れた夏みかんを3つ持たせてくれた。 

「あるす」の並びの花屋で神棚用の榊を買って帰る。

 帰宅すると屋根に上っていたナツが一目散に降りてきて、私と一緒に玄関から中に入り、私より先に二階に駆け上がった。

夕食はメロの西京焼き、大豆とひじきの煮物、サラダ、味噌汁、ご飯。 

 ホックリと焼きあがった美味しい西京焼きである。

 2時、就寝。