フィールドノート

連続した日々の一つ一つに明確な輪郭を与えるために

2月20日(水) 晴れ

2019-02-22 18:29:52 | Weblog

8時半、起床。

サラダ、牛乳、紅茶の朝食。昨日、禁断の夜食を食べてしまったので、トーストは抜く。

午後、昼食を取りがてら散歩に出る。今日は暖かい。一階のデッキでナツが気持ちよさそうに寝ている。 

大井町の駅ビル(アトレ)に入っている「Loft」で「ほぼ日手帳」(カズン、4月始まり、月曜始まり)を購入。 

2010年版から使い始めて、ちょうど10冊目のカズンである。よほど相性がいいのだろ。 

買物をすませて、さて、食事だ。  

 とんかつの「丸八」へ。ここは一家でやっているが、時間帯で調理場の担当が変わる。私は2時からの担当の若旦那を贔屓にしている。

野菜サラダ。素材そのもの瑞々しさ、切り方、盛り付け方、いずれも素晴らしい。 マヨネーズは自家製。

カツサンド。 若旦那曰く「最近、カツサンドをお土産ではなく、カウンターで召し上げる方が増えましたね」。カツサンドは時間が経ってソースが衣とパンに馴染んだ頃に食べるのおもちろん美味しい。でも、揚げたての天ぷらをカウンターで食べるように、作りたてのカツサンド(揚げたてのロースカツ+焼きたてのトースト)をカウンターで食べるのは至福である。みんな、そのことに気が付いたようである。

この端正な切り口はどうだろう。見惚れてしまいますね。 

若旦那とソースの話をしていたとき、「いまだからお話できますが」と彼が話してたエピソードが興味深かった。7年ほど前、ずっとソースを仕入れていた業者が急に店を閉めることになった。とんかつ屋にとってソースはなくてはならないものである。長らく親しんできたソースの味が変わるのは困る。いろいろなソースを試して、ブレンドして、できるだけいままでのソースに近いものを作った。でも、まったく同じ味ではない。急にソースを変えたら馴染みの客は違和感を覚えるだろう。そこで貯蔵してある既存のソースと新しいソースを最初は9対1でブレンドして、しばらくして8対2、さらにしばらくして7対3、と少しずつ比率を変えて、2年間かけて新しいソースに移行していったそうだ。その間、誰からも「ソースが変わったね」とは指摘されなかったそうである。現在、「丸八」ではロースカツ用(辛口)とヒレカツ用(甘口)の2種類のソースを使っている。 

話の途中で、若旦那はキャベツのお替りを皿に盛ってくれた。

すずらん通りに一軒の古本屋がある。「松林堂書店」という。  

今日、初めて入ってみた。ご主人は年配の方である。「このお店はいつからやられているのですか」と尋ねると「昭和21年からです」とのこと。「そうすると、ご主人は二代目ですか」。「ええ、最初は父が渋谷で開業して、空襲で焼け出されて、戦後、この場所で再開したんです」。「終戦直後はここも焼け野原だったんでしょうね」。「いえ、この辺りは奇跡的に空襲を免れたんです。道路の向こう側は工場なんかがあって、やられらたんですが、うちの前の道路は延焼対策で道幅を拡張していたので、火を免れることことができたんです」。

 

古本屋に入った時は挨拶代わりに何か買うというのが私の作法である。戦前、戦中、戦後と刊行されつづけていた月刊の写真雑誌『CAMERA』(戦中は『カメラ』と表記)がまとめて出ていたので、異なる時期のものを10冊購入した(まとめて3000円)。時期によってく厚さ(ページ数)が変化していた(紙不足だったのだろう)。

 食後のコーヒーを「pottery」に飲みに行く。

 店の前の熱川桜はまだほころんでいないが、梅が咲いている。

混んでいたのでカウンターに座る。ここは常連さんの座る場所だが、私も準常連くらいにはなってきているだろう。 

ブレンドコーヒーを注文。マダムが選んでくれたカップはウェッジウッドのユーランダ―パウダー柄のターコイスブルーだ。 

マダムとは飼い猫の話をした。彼女がいま飼っているミミの写真をみせてもらう。16歳になるという。うちのハルやナツと同じくらいだ。以前飼っていた猫もそのくらいまで生きたそうで、死んだときはもう二度と動物は飼わないと思ったが、数か月ともたなかったそうだ。ペットショップで目が合って、抱き上げたら、もう連れて帰らないわけにはいかなかったそうだ。その気持ち、わかります。

帰宅すると、ナツが玄関先の椅子の上に座っていた。 

夕食は椎茸の肉詰め、春巻、サラダ、茄子の味噌汁、ご飯。 

 最初見たとき、ハンバーグかと思った。大きな椎茸である。

ピーマンの肉詰めほどは肉は詰め込まれていない。肉詰めというよりも、肉で表面をコーティングしている感じ。バター醤油で食べる。 

デザートはイチコ。 

帰りがけに有隣堂で購入した雑誌。

『NHK俳句』3月号。

 表紙を飾る俳句は能村冬獅郎の「春ひとり槍投げて槍に歩み寄る」。大好きな俳句だ。

『MONKY』2019春号(特集「哲学へ」)。 

2時、就寝。


2月19日(火) 曇りのち雨

2019-02-21 18:09:40 | Weblog

8時、起床。

トースト、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

9時半に家を出て、大学へ。

10時半から教授会。午前中の教授会は珍しいが、入試期間中は通常のリズムとは違うのである。 

 教授会が終わって、同僚のA先生と「麻の葉」に食事に行く。

「麻の葉」にはつい先日来たばかりだが、そのときはカキフライを食べた。今日は定番の麻の葉弁当を注文。 

朱塗りの大きなお椀で出てくる。 

蓋を取ると、上段はご飯、下段がおかずという構成。 

おかずはあれこれ盛りだくさんだが(大雑把な説明)、カツオのたたき(写真では向う側)がメインではないかと思う。半熟卵が彩りを添えている。 

食後のお茶は「タビビトの木」で。 

私はカフェラテ、A先生はチャイを注文し、しばらくしてから、A先生が「あっ!」と声を上げて立ち上がった。1時からカリキュラム委員会があることを失念されていたのだ。A先生はテーブルの上に千円札を置いて、「すみません。私の分も飲んで下さい」と言い置いて、足早に店を出て行った。ドラマではよく見るシーンだが、実際の生活ではめったに遭遇しないシーンである。 私はしばしその千円札を眺めていた。

マスターに「私の連れの方ですが、急用を思い出して、出てゆかれました。私がいただきますので、できましたら、両方いっぺんにではなく、時間差をつけて持ってきていただけますか」とお願いしたところ、「チャイはキャンセルで大丈夫です。シロップがちょっと無駄になっただけですから」と言ってくださった。 申し訳ないです。

アートの施されたカフェラテを飲む。

A先生はお茶代をおごってくださるつもりで(自分の分と私の分)千円札を置いていかれたのだが、チャイはキャンセルになったので、お金が余ってしまった。さて、どうすべきか。

そのとき路上の区の掲示板が目に入った。作家の高橋源一郎の講演会(すでに終了)のお知らせが張られていた。演題は「自分らしく悔いのない人生を生きる~源一郎的幸福のかたち~」。共感すべき演題である。「自分らしく」の内容は人それぞれだろう。では、「孝治的幸福のかたち」とはなんだろう。

余ったお金で「よしかわ」の桜餅と草餅を購入することにした。 これこそ自分らしいお金の使い方である。

研究室に戻ってしばらくして、会議が終わったA先生から、「さきほどは大変失礼しました。もうお帰りになりましたか?」とメールが届いた。私は「先生が置いて行かれたお金で桜餅と草餅を買ったので、どうぞ研究室にいらしてください」と返信をした。A先生はすぐにやってきて、「あんな失礼をした上に、お菓子まで用意していただけるなんて」と恐縮されていたが、実は、桜餅と草餅は2つとも自分でお八つに食べるつもりだったのである。このことはA先生には伏せておいた(笑)。

7時ごろ、仕事終わりのモエさん(論系ゼミ6期生)が早稲田にやってきた。入試期間中はキャンパスはロックアウトなので、駅で待ち合わせ、「すぎうら」に行く。 

銀行で働いているモエさんは、勤務中と同じ服装をしている。彼女と会うのは昨年の3月以来である。何はさておき近況を尋ねる。 「安定した毎日です」とのこと。彼女は無類のTVドラマ好きで、週に10本くらい見ているそうである。今季一番のお気に入りは、『トクサツガガガ』というNHKのドラマだそうである。特撮オタク女子の日々を描いたドラマとのこと。

ドラマのホームページは→こちら

「すぎうら」は彼女の希望。事前に和洋中どんな食事がいいですかと尋ねたとき、「ブログにときどき登場する和食のお店がいいです」とのことだった。それは「すぎうら」のことに違いない。

海鮮サラダ。これを見て、「そうです、このお店です」と彼女は言った。

菜の花のおひたし、辛子添え。 和食の楽しさは旬のものを味わえることである。

カレーの煮つけ。 

煮汁をすくうスプーンとごはんとみそ汁を注文する。彼女も私にならって白いご飯に煮汁をかけて食べた。「美味しいです!」そうでしょう、そうでしょう。私なんかは身がなくても構わない。煮魚の煮汁定食なんてものがあれば、絶対に注文しちゃいますね。身がないわけだから当然安い。安くて美味しい。理想の定食ですね。 

新筍の炊き合わせ。煮魚とは一転して上品な味付け。 

そして最後は活〆穴子の天ぷら。さっくりふんわり、至福の美味しさである。 

彼女も大満足の様子だった(ポーズは演出です)。 

「すぎうら」での注文を控えめにしておいたのは(たとえばカキフライは注文しなかった)、「カフェゴトー」に余力を残しておきたかったからである。ケーキを美味しくためためには満腹では具合が悪い。 

ベイクドチーズケーキとあんずのフランをハーフ&ハーフで。飲み物は私は紅茶(レモン)、彼女はシナモンミルクティー。

夕食の直後だが、ペロリと食べてしまった。

「カフェゴトー」には9時半ごろまで滞在した。まだ火曜日。明日もお仕事ですから、今日はこの辺で。

地方出張の多いお仕事のようなので(飲む機会も多いそうである)、どうそ体調管理には気を付けて。 「安定した日々」の中で、だんだんと人生の先の段階のことも考えられるようになるといいですね。

 10時半、帰宅。

モエさんからいただいた銀座で有名なパン屋さんの食パン。

さっそくスライスして冷凍にする。 

 そうか、トーストにするときは、トースターの余熱でまずは半解凍して、それから本格的にトーストするのか。知らなかった。

でも、全部を冷凍するのはもったいないので、一枚、その場で食べた(バターを付けて)。とてもやわらかで美味しい食パンである。

禁断の夜食をしてしまった。明日の朝はトーストを抜いて帳尻を合わせねばなるまい。 

2時、就寝。 


2月18日(月) 晴れ

2019-02-20 13:22:38 | Weblog

8時、起床。

トースト、カレー、サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

昨夜のカレーのスープのある朝の食卓は素敵だ。

『スッキリ』という番組の中に「スッキリす誕生月占い」のコーナーがある。今日は私の誕生月である4月が「超スッキリす」とのことだった。「あなたの願い事が叶う日になるかも。ツキを引き寄せる強い力があるよ」とのこと。よい占いは信じる方である。お願いごとのメールは今日出すに限るな。

間もなく午後4時という頃、遅い(遅すぎる)昼食をとりがてら散歩に出る。

日もだんだんと長くなってきている。

夕食のことを考えて昼食は軽めにしておこう。「そば新」に入る。

天玉うどんを注文する。天玉うどんが軽めといえるかどうかは判断の分かれるところだろうが、私の感覚では麺類は軽食なのだ。

食後のコーヒーは「テラス・ドルチェ」で。 

ドアに大きく「全面禁煙」の札が掛かっている。「申し訳ございません」は喫煙の常連客へのものだろう。 

先客は一人だけ。ガラガラである。コーヒーだけを飲むつもりだったが、なんだか気の毒で、ついあんみつも注文してしまった。セットで940円なり。 

駅ビル西館の文具店で以前から欲しいと思っていた画版(左)を購入する。句会で渺 (びょう)さんが使っていているのを見ていて、自分も使ってみたくなったのだ。さっそく今度の日曜日の句会に持参しよう。右はノートと資料がセットで管理できるファイル。

句作ノートと句会の資料(当日配布される作品のリスト)をここに保管しておこう。 

夕食はイワシフライとウィンナーフライ、めかぶ、お新香、玉子スース、ご飯。 

アジフライでなくイワシフライは珍しいが、アジフライよりも小ぶりで、匂いにクセがある。 

 昼間に出したお願いのメールに色よい返事をいただけた。占い通り「超スッキリす」の一日だった。

2時、就寝。


2月17日(日) 晴れ

2019-02-19 18:21:34 | Weblog

6時半、起床。

私にしてはとても早起きなのは、今日が文学部の入試だから。

トースト、サラダ(ウィンナー)、牛乳、紅茶の朝食。

7時半に家を出て、大学へ。12日(火)の文化構想学部の入試と違って、朝の電車が空いている。日曜出勤もよいことはある。 

業務は午後5時ごろ終了。 12日は「トンボロ」に寄り道をしたが、今日はまっすぐ帰宅。

夕食はおでん。 

なぜか焼き魚(鮭)がある。普通、おでんのときはおでんだけでしょ?妻曰く「今日はおでんだねが少な目なので、足りないかなと思って」とのこと。 今日はパックのおでんだねを使っているので、一種について2個(一人1個)なのだそうである。

でも、私の好物のチクワブはパックには入っておらず(おそらくおでんだねの業者が関西系なのだろう)、チクワブを別に一本買って全部投入したそうなので、チクワブだけは食べ放題的にある。チクワブは穴の空いた太いうどんみたいなものだから、たくさん食べるとけっこうお腹に溜まる。焼き魚はいらなかったね。

食後、昨日レイナさんからいただいたお菓子を食べる。

私のかかわっている2つの学部の入試も終わり、たまに会議で出校しはするものの、これで本格的に春休みモードに入ることができる。

2時、就寝。

 


2月16日(土) 晴れ

2019-02-18 15:21:05 | Weblog

8時、起床。

サラダ、牛乳、紅茶の朝食。

11時半に卒業生のレイナさん(論系ゼミ8期生)と蒲田駅で待ち合わせ、そこから池上線に乗って(歩いてもいけないことはないのだが)池上まで行き、「HITONAMI」へ。彼女とのカフェは昨年の10月以来だから4か月ぶりである。不意打ちの雪が降った昨日とは一転して、今日は暖かい。冬カフェのつもりだったが、早春カフェとなる。でも、寒がりの彼女はヒートテックでしっかり防寒しているそうだ。私はそのヒートテックなるもの(名前はよく聞くが)を着たことが一度もない。どんな着心地だんだろう。

 土曜日のお昼の「HITONAMI」は賑わっている(ちゃんと予約を入れておいてよかった)。

私はメイン+惣菜3品。彼女はメイン+惣菜2品。惣菜の数は0~6くらいで構成できる。基本の「一汁三菜」なら彼女のように惣菜は2品でいい。私は「phono kafe」のときの癖で惣菜3品を選んでしまうが、よく考えてみると、あのときはメイン料理というものはなかった。

メインは霧島鶏のもも肉の胡麻味噌照焼きをチョイス。

大根と何か(忘れました)の煮物。

カレーコロッケ。

蒸し野菜の味噌ソース。

彼女は国産豚鶏のハンバーグ包み焼きをメインにして、スペイン風オムレツと鶏のチャーシューの2品。

最近機種変をした高性能のカメラを搭載したアイフォンで料理の写真を撮るレイナさん。

私も撮っていただいた。なるほど、人物を撮ると背景がボケるのですね。私本人もボケないようにしなくちゃ。

「HITONAMI」を出て池上散歩。養源寺の脇の小道にあるお地蔵さん。 

みんな、アニメ『君の名は』のラストの場面に出てくる階段を連想するようだ。

こちらの方が長いし、高いと思う。

永寿院の境内にある万両塚。

弥生時代の住居跡が復元されている。

「降りてみたら?」「いいんですか?」「はい、そのための階段ですから」

降りてみました。 

万両塚で彼女が一番関心をもったのは汲み上げポンプの付いた井戸。彼女には珍しいらしい。

水しぶきを浴びるのをものともせず何度もポンプを押していた。

本門寺の境内でも井戸を見つけるとトライしていた。何が彼女をそんなに夢中にさせるのだろうか。フロイトの精神分析では「イド」といえば自我の無意識の領域で本能的衝動(リピドー)の渦巻く世界である。彼女にとって井戸の手押しポンプを押すことは自我の解放なのかもしれない(笑)。

  境内では風もなく、陽射しも暖かい。

本門寺公園でポートレイトを撮る。

彼女の持ち味は、大きくて涼しげな目とスッと伸びた鼻筋である。一見クールだが表情は豊かである。

ちょっと一服。

だんだん体が慣れてきて、寒がりな彼女もダウントートを脱いで、アクティブなポートレイトも撮った。 

丘の斜面で。

コミカルなスナップも撮った。

「今日のピアスは私の一番のお気に入りなんです」と彼女が言った。

「彼からのプレゼントですか?」

「いいえ、自分で買いました」

「いかほど?」

「35億!」 と彼女はポーズを取りながら答えた。

「平野ノラですね」

「いいえ、ブルゾンちえみです!」

たまたま通りかかった少年が「なんだろう、このお姉さん」という感じで振り返っていた。

お疲れ様でした。いいポートレイトが撮れましたね。

 

さて、本殿でお参りをして山を下りましょう。

 

御朱印帳の話題に出たときに、彼女は自分も書道をやっていて、八段の腕前だと言った。「八段! それはすごいね。どんな書を書くの?」と私が聞くと、彼女はスマホに入っている写真を見せてくれた。 

「地獄」。う~ん、以前、自分の子どもに「悪魔」という名前を付けた父親がいて話題になったことがあるが(悪魔君事件)、そのことを一瞬思い出しましたね。君って、もしかして悪女なの?(注釈:この書はサークルの夏の合宿のときに書いたものだそうだ。バドミントンのサークルで、体育館を閉め切って、猛暑の中で練習するので「地獄の夏合宿」の意味らしい)。

階段の途中の早咲きの桜は、一週間前に見たときは一分咲くらいだったが、今日は三分咲くらいになっている。

もうお花見を楽しめる。

本門寺門前の小寺の見事な枝ぶりの梅は満開である。

 

 

すっかりお花見をした気分の後は、「藤乃屋」で葛餅を食べる。 

寺町池上には和の甘味がよく似合う。

でも、甘味はこれで終わらない。蒲田の「カフェ・スリック」が今日のカフェ巡りの終着点だ。「藤乃屋」から電話をして「いまからうかがいます」とマダムに告げる。

彼女は「カフェ・スリック」は10月に続いて2回目の訪問だ。

紅茶は私はケニア、彼女はウバ。 

シフォンケーキは私は紅茶。 

彼女はWチョコレート。 

マダムに写真を撮っていただく。 

「カフェ・スリック」は別名「スタジオ・スリック」とも言う(私が勝手にそう呼んでいるのだが)。ここの外のテーブルがポートレイト撮影にもってこいなのだ。モノトーンの壁と光の具体がとてもいいのだ。

まずは定番のポーズで。顎と両肘のラインが作る正三角形が構図的にも、彼女の気分にも安定感を与えてくれる。

表情に変化をつけて。

椅子の上に置かれていたひざ掛けを肩に羽織って立ちあがってもらった。雪国の女性のイメージ。

 

今度は彼女のショールを肩に羽織ってもらった。艶やかなポートレイトになる。ちなみにレイナさんのお母様はこの写真が一番お好きとのこのこと(あとから彼女が教えてくれた)。「私も撮ってほしい」とおしゃったとか(笑)。どうぞ、蒲田にお越しいただければ、「スタジオ・スリック」でお撮りしますよ。

ショールから片手を出して頬に添えてもらう。

背景の壁と表情を変えて。

『婦人画報』の表紙を飾れそうなポートレイトである。『CanCan』とかではなくて(笑)。実際、彼女は実年齢より上に見られることが多く、仕事で他社の人と会うときは、「今年入社しました〇〇です」と新人であることをアピールするように心がけているそうだ。

本日最後のポートレイトは室内に戻り、ショールを頭から被ってもらってマトリューシカ風に。

「カフェ・スリック」には1時間半ほど滞在し、閉店の5時半を回った。

彼女を蒲田駅の改札に見送る。次回は初夏カフェ、梅雨入り前の一年中で一番いい気候の頃がいいですね。「カメラ」と「日記」もぜひ始めてみてください。思い立ったが吉日です。

ケバブの店だった跡に新しい何かの店が出来て、人混みが出来ている。 

夕食は鯖の一夜干し、ガンモドキと菜の花の煮物、サラダ、味噌汁、ご飯。 

明日は文学部の入試。朝が早いから早く寝なきゃと思いつつ、結局、1時半、就寝。普段とあまり変わらない。