嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

加齢なる遠足 忙しくなる前に駆け込みでドライブに出かけておく

2017-04-17 16:26:14 | 加齢なる遠足(爆)

気がつけば4月なかば。ありがたいことに冬の終わりからなぜかお客様ラッシュが始まって、あれやこれやと片付けるうちにこちら長野県東部でも春本番となりますた。

ボクスターのエンジンをかけるヒマもなく、となりそうですが、とんでもない(爆)。わたしゃこのために働いてんですから(爆)。

真冬のうちから週に2度は出動させて、ポルシェらしく扱ってやるのだけは欠かしておりまっしぇん!

生産からは9年というところですから、ヤレが来る頃。今後のコンディション維持のためにも日常使いが大事っす。ようはしまいこまないこと、これに尽きます。

今日は、春の嵐だった昨日とはうって変わって、高気圧支配の絶好のドライブ日和。

なので、ちょいと足を伸ばして、太平洋岸の清水まで出向いてまいりますた。またしても定番コース(爆)。

 

 

甲府をかすめて清水を目指す時には、中部横断道が延伸中です。

R52に並行した富士川の対岸にジェットコースターのような快適な道路があるのですが、その上部に高架を渡して工事中。ついこの間、新たに1区間開通した、というので見学がてら乗ってみますた。

今回開通の区間は、トンネルが2本。これでも随分な難工事だったと思われますが、まだまだこれから。新東名の新清水ICまであとほんのわずか、とも思えるのですが、並行して走っているR52はドライブルートとしては抜群の道なので、高速道路が開通した後に、こちらがまばらになるのは個人的にはうれしいかも。

新設区間は、この日、ご覧のように交通量もほぼなく、マイペースを保てるのは全くラッキー。さいきんこのような貸切道路ばかり走っているので、たまに他車にあったりするとイラつくイラつく(ダメぢゃん)。

貸切温泉に慣れちゃうと、混んでいる浴槽がガマンならないのと一緒ですね(違うから)。

戻りは小渕沢経由にして、七里岩ラインというルートを使ってみたのですが、ここがまた秀逸。うちのボクスターで4に入れっぱなしで流すと、それはそれは(以下自粛)。

小淵沢からは八ヶ岳横断道路でコースの仕上げ、というわけですがここは17時を回るとほぼ貸切になります。

ごく稀にホンキのライダーさんや極悪改造車がいますけれど、まあまばら。

これらに巻き込まれないように、小淵沢の温泉に浸かって時間調整を行い、18時ごろにここを通過、ということにしましたら見事に完全貸し切り(風呂かよ)にハマってそりゃあもうカイカンですた。

ボクスターの2・7はこんな時には床まで踏まないと思うように加速いたしません。

ただしこれでもか、とばかりにアクセルを踏んでバイザッハモードと呼ばれる「5人目」を呼び出しちゃうと、それこそ低いギヤのホールドに始まって、凶暴な制御になってしまうので、その一歩手前で踏みとどまりながら流します。

というわけで、私のお休みはこれでおしまい。

いよいよこれから秋までぶっ通しの長い業務が続くのでございます。お客様、お待ちしております〜!

 

 

 

 


加齢なる遠足 ロンパリ2017ー9 Ralph's at Paris St.Germain

2017-02-09 16:45:02 | 加齢なる遠足(爆)

じつは、サンジェルマンでは、こちらにもお邪魔しておりました。

というか、どうして?と思われるでしょうが、このお店はじつにRalph'sという名前のレストラン併設となっていて、珍しい。RLファンの私としても、観光スポットとして外せない、というわけ。

つい先日のニュースで、ファストファッションの雄(=GAP)から送り込まれたCEOが、ご本尊との意見の相違から解雇、というドラマチックな展開があったばかりですけれども、ラインナップのほとんどがファストファッションと競合しがちなブランドなのわ否めないわけで、今後はどう差別化するのか、そのあたりがキモでしょうなあ〜。ご本尊が存命中は良いとしても、没後にどう展開されるのか、見どころはその辺りか。ギャップなだけに、ギャップが大きかったか、とかいって、NYでわ盛り上がったことでしょうて(寒)

さて、私のお目当ては、

こちらを眺めに、というわけです(爆)。棚の下段にCooperさまが陳列、というはずだったのですが、じつはこのコーナーはCooperのモデルチェンジとともに撤去されていて、拝むことはできませんですた。画像は、WEBでひろったものです。

店内は、セール中だというのにだあれもおらず。まさに貸切で RL Parisの館を楽しんだのですが、独特。パリの中でも最もオサレなエリアでアメリカが押し通されていて、ある意味ザンシン。

中庭に面して、このようなカフェスペースがありましたが、この日は気温2度くらいしかなく、だあれもいないでやんの(そりゃそうだ)。

正面奥のレストランで出されているのは、アメリカのレストランにありがちなバーガーやステーキなどの芸のないメニュウばかりなのですが、ロンドンから来た私には、なぜかこのインテリアでこのお値段だったら安いわい、と映ってしまうわけで〜。

このパリのアメリカ、このままでやっていけるのか、と来年はこの辺りも考察してくるといたしましょう(予習してどうする)。

 


加齢なる遠足 ロンパリ2017−10 旅の終わりに

2017-02-05 10:21:06 | 加齢なる遠足(爆)

長らく書き綴ってまいりました加齢なる遠足 ロンパリ2017ですが(爆)。こうしてふりかえってみますと、私にとりましては内容が濃かった〜!

とにかくお天気が素晴らしくて、それこそ全日、朝から晩まで快晴続き。ロンドンもパリも雨天の方が有名だ、くらいな街ですからして、これも僥倖。その代わりに寒さがすごかったのですが、なあに信州ルックで全身固めておりますから(爆)、こちらはなんてえことはございません。

つぎの旅行でも再度、パリへ、という足がかりもできたことですし(汗)、John Lobb Paris とのコネクションもどうやらできた。

3年通ったロンドンはそろそろ卒業と、いいたいところですが、とんでもない!

ロンドンの魅力はまだまだこれからが味わいどころな気がいたします(厄介)。今回にならって、ようやく慣れてきたロンドンを基地にして、パリに一定期間の遠征、のような複合プランで行くかなあ〜、とモーソー果てしなく(爆)。

惜しくも手放すことになってしまった、画像のJL2010ですが、ベストフィットとなって帰ってくるわけですから、こちらはむしろ励み。

こいつのオークションときたら、まあ前代未聞の反響で、ものすごいウォッチリストとアクセスの勢いでしたので、けけけ、ビールでも飲みながら観戦してやるか、などといって楽しみにしていたのですが、たまたま設定していた即決価格で、あっけなく終了(祝)してしまい、冬の晩の楽しみが一つ減って

しまったことでございました(爆)。

パリの混雑はすごかったのですが、じつは期待通り(爆)。時間を選んで出向けば、東京よりはマシでしょう。それになんといっても、ラテンならではのゆるさがあるので、楽しむコツさえ覚えれば、というか思い出せれば、楽しめる。とそんな気がいたしました。

それにしてもロンドンとパリを行き来するだなんて、考えただけでもワクワクする出来事!このようなワクワクを求めて、加齢なる遠足はこの先、さらに世界中をさまよう予定でございます(希望にすぎません)。

ロンドンの紳士ファッションの本質は、まだまだ見えてこないのですが、ユーロスターに乗るべく、周辺をウロウロしておりますと、一目でアンタ、パリ行きだねというお方がいよいよ出てこられます。大型の革鞄で、それと知れるのですが、そういう方々は例外なく濃色のロングコートに、ビカビカのブリティッシュ靴!それとハゲ(爆)。

日本みたく、右へならえの短丈コートや、お尻丸出しの「みっともない」スーツなど皆無。これはパリでも同じで、パリの方はさらにマキシレングスのコートや、コスプレ寸前のビンテージ風スーツなどをごく普通に見かけますた。

それぞれに個性的で、似合っているのが印象的。なんというか服装を愉しんでいる感も少なからずあって、側で見ていても楽しめるのです。

日本のメンズファッションは、情報不足もあって、一部メディアとセレクトショップのにいちゃんたちに操作されている感ありありで、誠にせまく、スタイルを持った紳士が少ないのですが、こんなの非常に滑稽です。

ここはイタリヤぢゃないわけで(完全意味明瞭)、全身バランスをもう一度見直して出直してこい、てなもんですよ、ほんと(他人のこといえるのかよ)。

 

ところで、先日のCNNニュースで、ユナイテッドエアーが、航空機の機内ディスプレイ廃止の方針、というニュースが流れましたけれど、私、これ、こうなればいいんぢゃないか、と、機内でぼんやり考えておりました(まじ)。

もうね、機内ディスプレイを通して見るのは、まあ映画。というか動画がほとんどですよね。あ、たまに今どこ?の地図があるか。

アマゾンプライムのおかげで、機内搭載の動画では、最新作の一歩手前のところまでは全て、既読というか既視になっちゃってる(ヒマなのかよ)。

最新作だけは劇場に出向かないと、ということになりますけれど、別にこだわらない。画質や音声、イヤフォンの使い心地などの点では、i padに代表される一連のデバイスの圧勝なので、機内wifiさえあれば、ディスプレイ不要、というのは別に極論ではありません。

今後そうなってゆくのかどうか、興味はありますけれど、それとは別に機内での過ごし方、ってのも進化してゆくのかどうなのか、空旅のタノシミのひとつ。んま、キホン、酒飲んで、寝るだけっすけどね(爆)。

個人的には、機内で何を着るか、というあたりを慎重に考察しておくかな、とこちらもヲたくの愉しみというやつです。

まあ、アレです。タダで乗らせていただいてるのにあーだこーだ言ってんぢゃないよ、というわけですがね。

靴もひと通り、思い通りのものが揃ってしまいましたし、今後は本物の趣味の領域に入ってゆくことでしょう。John Lobb Paris St.Germain とのおつきあいは今後とも末長くお願いしたいものですが、実に買い物ってのは担当してくださる店員さん次第。

ロンドンの時みたいに、首のすげ替えで台無しにならなきゃいいが、といまから心配でございます。

パリでの初おろしを体験できたPhillip 2閣下ですが、やはりヨイ、というかすごい。革質の良さが、スエードのこの一足では前面に出ていて、クラシックラインとプレステージラインのあいだに歴然とある価格差(ゆうにリーガル2足ぶんです)の理由が、カーフの場合に比べると理解しやすいのです。 

ただし、そこはパリ。中世からの石畳や、荒れた路面もそこら中にある関係で、ほんの数時間の歩行でもあちこちこすりまくりでございましたが、なにただの靴です。かえって、記念になったわ、ということで、ナデナデしておきますた(爆)。

というわけで、加齢なる遠足 ロンパリ2017はこれにて完結。

今後は例によって、国内を彷徨いますが、ここへ来てあまりの寒さに参りそうになっておりますので、長野県北部の温泉にでもちかぢか、と考えはするのですがねえ〜(とほひめ)。

 

 

 


加齢なる遠足 ロンパリ2017−8  Paris のおやつ

2017-01-30 11:41:50 | 加齢なる遠足(爆)

やれやれ、生涯最高の買い物になったのではないか、というくらいに満足して、John Lobb Paris St.Germainをあとにいたしまして、メトロのRue de Bac から向かったのは、パリ有数のお買い物ゾーンでございます。

ユーロスター発車まであと2時間半。

オペラ座の北側、ギャラリーラファイエットとつい最近、唯一の銀座店が撤退してしまった、ポントン(爆)が並んでいるエリア。

ところで、パリのメトロの入り口は本当にさりげない。そのぶん街の景観にこだわっているわけで、なんというかオトナ。それと知らないと、通り過ぎるなんてのはフツー。遠くから見てそれとわかる看板などはほとんどありません。

僕の場合は、迷っている時間がないな、と考えたので、ストリートヴューであらかじめチェックの上突入しておりましたので、今回はロストタイムゼロ。ですが、じつにこのあたりが旅の楽しみというやつでして、ストリートビューで見ちゃった時点で、楽しみ半減。つーか、80パーセント減。個人的にはパリのような美しい街で

迷子になる、ってのは忘れられない思い出となって残る、に一票!

スマホ握りしめて、パリの街を歩いたところで、ワクワクするのか、という点では、ご近所と変わらないわけで、そんなことをして楽しいかい、というわけです。

 

土曜日の夕方、ということで、ものすごい混雑を覚悟していたのですが、案に違わずすごかった。

ギャラリーラファイエットは、東京でいう伊勢丹か高島屋っす。ただ、センスが非常に大人で華やか。セール期間に当たっていることもあって、入場口ではボディチェックまでやってるし(驚)。

パリの街のそこらじゅうに散らばっている、マカホンやショコラの名店がぜんぶまとめて入っているのにはたまげます。ここでしか買えない、のようなスイーツなどなど、売れセンこれでもか。

あと、これがでかいのですが、なんでも高いロンドンから出向きますと、かなりな割安感を感じることができるのもメリット、っちゃメリット?

その屋上に画像のようなオサレなバーがある、というので行ってみたのですが、ものすげー行列!

当然ですが、ギョー列なんかしているヒマはございません。ううむ、まあいいや、来年来るんだし。

というわけで、店内をブラブラするのですが、晩ごはんを早めに食べておくかな、と考えてそちら方面へと出向いても、こちらもまたひどい混雑。しゃーない、なにかパリらしいものを、というのでお惣菜を物色しておりましたら、

ありましたよ!これこれ。

黒トリュフのタルティーヌ(狂喜乱舞)。ここで齧っても良いのですが、ワインと一緒に食べたいなあ、と申しましたら、それにわ1時間ほどお待ちいただきます、とのことでしたので、a enporter(テイクアウト)ということにしてユーロスター車内で、駅の待合室で買った赤ワインと一緒にいただきますた。

映画 Les Saveurs du Palais のベストシーンに登場したアレっす!!

もうね、最高!土の香りに支配されたえも言われぬ芳香。ワインも、待合室の売店のくせにブルゴーニュの村名ワインまでがきっちり並べられていて、免税価格で売られています。

あっ、ちなみにこれ、東京でいくとなると60000円ですよっ!!

ロンドンのホテルで飲む用に、ブルゴーニュの特級畑のやつと南岸のCahorを買ってきたのですが、秀逸。このほかにもコンクールで世界一になった、というピエールエルメの「コワッソン(爆)」も2つだけお買い上げ。

ユーロスター車内では、泥のように眠ってしまい、気がつけばLondon St.Panclasですよ。

ううむ、なんかホッとするぜ、って。そこはまだまだ楽しい旅先。しかも、大好きなロンドン!じつにこの気分を味わいたくて、国際列車に乗ったんですよね!

ロンドンとパリの時差は1時間。散々楽しんで、戻ってもまだ21時前です。

その晩は、じつはユーロスターの車内でリカバリーできてしまったので、ホテルでシャワーを浴びてから街に繰り出して、パブでソーセージマッシュのマッシュをチップスに替えてもらったやつと、ビターで祝杯をあげましたとさ。

とうとう、カフェでシャンパンというのもなかったし、ルーブルやショーンゼリぜも拝まず。ニク食べて、クツ買っただけ(爆)。でもいいんです、これが私のパリ(そうか)。

ううむ、パリはオトナの街ダニ〜、来年も来るダニね〜。

  

 

 


加齢なる遠足 ロンパリ2017−7 John Lobb Paris St.Germain−3 By Request Event

2017-01-29 14:23:41 | 加齢なる遠足(爆)

ところで靴のサイズは微妙です。時間帯によって、数mmづつ、大きくなったり小さくなったり。日々繰り返しているわけで、靴を履いて仕事をしている場合には、みなさまも日常感じておられることでしょう。

朝はゆるくても、晩にはきつく感じられたりする、アレですね。

私のサイズは日本サイズ25.5cm。英国サイズ6.5。きょうびの日本人としては、若干小さめですけれど、テイパーがきつくなってきた昨今のパンツに合わせた場合には視覚的に「バランスの良い」サイズである、と認識しております。これは私の意思ではありません(爆)。

さて、靴のサイズ、というか、大きさの目安の表現には、サイズのみで語られている場合がほとんどです。

もうひとつの要素、通称、ワイズ(ウィズと表記する場合もありますが、便宜上ワイズとします)も、ベストフィットのためには、考慮に入れなければなりません。

widthは、wideから来ているので、足幅、のことだ、と勘違いしそうになりますが、足の周囲の寸法のこと。自分のワイズ、ひいてはワイズを含めた総体としてのサイズを知っておくのは、必要なことです。

日本の靴屋の店頭では、EEないしはEEE展開が中心で、細めのDワイズは、軽視または無視されている場合が多く、買う側からの要求をしてゆかない限り、理想のフィットは得られないのが現状です。

このサイズの概念は、各国ごとにまちまちで、目安がそれぞれ違っており、英国サイズで7でも米国だと8だったり、イタリヤでは41だったり、さらにメーカーごとに違うし、同一ブランドでもベースになる木型の形状によってフィーリングが違ったりしてしまうので厄介。

目安などはどこにもないので、経験といいますか、数こなす、ってのもまんざら冗談でわないです(爆)。

さて、私のサイズはJohnLobbの7000を履く場合には、7D「程度」。

実は、国内正規店のジョンロブの通常の店頭ラインナップはEが中心。あってもEEしか用意されておらず、Dの場合には必然的にバイリクエスト扱いになってしまうので、今までのコレクションでは6.5Eというサイズに甘んじておりました。

というか、自分の本当のサイズを知らずに大枚はたき続けていた、ということです。

そう、どんなに高価な靴を買うにしても、売り場にいる店員さんは、カンでアドバイスしてくれるだけ。本当のフィットは自分で判断するしかないのです。ここ、キモっす!そんな時に頼りになるのは、まさに経験値。

失敗もまた財産、と考えて、できるだけ多くの靴を試すべきである、というのが私の意見です。理想の木型に巡り合うまで、というわけですね。

さて、その6.5Eなのですが、実際に履いていても、実は支障などなく、むしろ履き始めなどは7Dに比べて、6.5Eのほうが気持ちよくフィットするのです。朝から晩まで履き続けるようなシーンでは、左足の小指あたりが当たって痛む、のようなことがモデルによって起きておりました。

既成靴だし、こんなものか、と思っていたのですが、それを店頭で話しますと、入念なフィッティングののち(たしか30分くらいかけて測ってもらいました)サイズをひとつ上げて、E→D、つまり7Dをお試しになってはいかがでしょう?といわれて、始まっちゃったのが、私のDワイズシフトキャンペーン(爆)なのですた。

今を去ること6年まえ。

Dワイズの靴の場合ですと、朝履いて、そのまま夜まで、場合によってはそのまま眠ってもおっけい、というくらいに心地よく、適度に余裕もありながら気持ちよく過ごせる、というまさに理想のフィットなのです。あ、John Lobb 7000限定ですが。

試しに、今回の旅では、件のCity2を、眠る時以外は飛行機の中で履き続けてみたのですが、本当に見事なフィットでした。

画像のJohn Lobb 2010。長年愛用している一足ですが、じつはこいつが手元に残った最後のEワイズです。

イヤーモデルの国内向けではEのみの販売だったので、当然っちゃ当然ですが、あまりにもカッコ良いのと、ダブルバックルが得意のJohn Lobbの中でも、いまだに最高傑作だと思っているので、どうしても手放せずにいたものです。

さて、お話をJohn Lobb Paris St.Germainに戻しましょう。

店頭で、ノセるのがお上手なテンチョーと話すうちに、このワイズの話になり、Dワイズは同じ木型でも靴がよりスマートに見えるし、気に入ってしまって、6年前からラインナップを入れ替えてるところでねえ、といいながら思い出しました。

そうか、最後に1足だけEワイズがあったよなあ、と。しかもコレクションの頂点にあるといってよい、JL2010のみEワイズかぁ〜。

テンチョーに2010のお話をいたしましたら、それだっ、というわけです!

なんと今回のバイリクエストでは注文可能になっており、今ならば色もいじれるし、あのエルメスデザインの5角形バックルさえ3色から選べるというではありませんか。

というわけで、そう、私のこんかいの注文は、このJL2010を、Dワイズでリメイクするというものです!!どは〜、オトナっ(自画自賛御容赦)。

ゲージツといってよい、モーチョーの手術痕みたいな(爆)スキンステッチの仕上がりをはじめ、木型7000番の美しさを際立たせる1ピース造形が際立ちます。

この靴、一枚の革で作られているんですよっ(コーフン気味)!

ものすごいお値段だったのを、苦労して買った思い出がまざまざと蘇りますが、冷静に考えますと、私にとりましては、ベストサイズではない一足ということになります。

無理して履いていても、しゃーない、と、ここは割り切って、新たにパリでご注文ということになりますた。

ただし、そこはせっかくのバイリクエスト。引取りまで1年もかける、というか、かかっちゃう再制作なのですから、ちょいとだけ凝って、

ブラックだったものをこの色に変更ですよっ(狂喜乱舞)。このDeep Blueってのが私のリクエスト(C:John Lobb)!

Navyと言わずにDeep Blueとくるか、ということで、オサレ心を思い切りくすぐってくださいます。

確かこの色は、JL2007でデビューさせたものだと思います。とのことだったので、もしかしてそのJL2007、この先のHotel Belle Amiのガラスケースに飾っていたことありませんか?と尋ねたら、

当時、この店でペーペーだった私が企画して、飾りに出向いたんですよ、といってもう盛り上がる盛り上がる。

じつは10年前のパリ旅行で泊めていただいたのが、Hotel Belle Ami。この店からも、徒歩5分のところです。当時はベルルッティ以外に興味を持っておらず、ふうん、こんなところにジョンロブが並んでらあ。でもミョーな色だ、といってそのガラスケースに収められていた、JL2007 を横目で眺めていたのでした。

サイドの切り替えラインが特に印象的で、一度見たら忘れられない靴です。ううむ、なんというご縁!!

ちなみに、ベラミのクロワッサンは天下一品。多分、外注でしょうが本当にうまかった!!

画像のJL2007は、MistyではなくLord Calf という素材ですが、色がDeep Blue。実際には、ほぼブラックに見えるまだら有りのダークネイビーです。

個人的に、このJL2010では、ブラックこそがお似合いであると考えているので、オリジナルのブラックに敬意を表したうえで、一見ブラックに見えるこの色を選択いたしました。オマージュというわけですがね。

ちなみにJL2010には、厚手に分類されるミュージアムカーフは使用不可だそうです。私の第一希望は、Navy Museum Calfでのリメイクだったのですが、中、薄手のMistyかOxfordからの選択が必須な由。多分、横っちょのスキンステッチの影響でしょう。

ダンナ、お引き取りは?というので、そりゃあもちろんこの店さぁ、ということにしてまいりましたとさ。

来春の旅の目的地が決まった瞬間でございました(いいのかー)。

というわけで、John Lobb Paris St.Germainを辞したのは午後4時半(!)。お店には2時間もいて、盛り上がり続けていたことになります(汗)。

うへえ、せっかくのパリなのに、ロンドン行きユーロスターの発車まであと3時間切ってるし。

いやあ、でも本望っす!こんな始末では、靴に興味のない連れなどがいた日には大ゲンカでしょうなあ〜(爆)。

ひとり旅ならではの非常にゼータクな時間が過ごせました。

え?手持ちのJL2010は、どうするのかって?

アクセス数2500越え(6日間で、ですよ) ウォッチリスト105!という前代未聞の盛り上がり (一部意味明瞭)ののち、「即決価格」で引き取られていったとか、いかなかったとか(抜け目ないし)。

 画像は、到着直後にエルメスの本店に向かう途中に通りかかった、Place  Vandome。この広場をぐるりと取り囲むように、家庭画報に毎月、名前が並ぶ(完全意味明瞭)名店が並んでいます。

あの、Hotel Ritzも、この左奥。

 

最近、リニューアルして、若干ですけど入りやすくなったか?今回は、時間の都合で入りませんですた。ご用ないし(爆)。

ところで、レーセーになって考えてみますと、こんかいのJL2010のリメイク、というのは

これの存在を考えますと、意外にあり得る、というか合理的なことだと思われます。

もちろん、超絶技巧をいくつも落とし込んである2010とは、レベルが違いますけれど、バックルに使われている金具などが、工場に常備される、ってことは定番化、というか注文制作しやすい、ということでしょう。ただし、こいつもロンドン店に行かないと買えないスペシャルモデルです。

プレステージクラスですからして、Phillip 2閣下を買うのと同等。それなりの覚悟がいるわけですが、こんかいのJL2010のバイリクエストはそこへさらに€400を足さなければなりません、ときた(脱力)。

ついで、と言ってはアレですけれど、

画像のイヤーモデル2017FOWEYは、歴代イヤーモデルの中でも最高価格。なんと378000円だというから、驚くではありませんかっ!

さよう、イヤーモデルってのはそれくらいありがたいものなのです(きつぱり)。

今回も、イヤーモデルの再制作と言うのですからね、ゼータクいうならカネ払え、というわけです。まあこの程度でしたら、想定の範囲内です、っちゅうかしゃーない(爆)。

おととし、ロンドンに出向いた折に見かけて、2010のリメイクぢゃねえか、といってショックを受けていたのですが、ここへきて意外な恩恵にあずかることとなりますた。

いっそこのモデルでもよかったのかな、と考えはしますけれど、2010のオーナーとしては、やはり、ねえ!

 

 

 

 


加齢なる遠足 ロンパリ2017−6 John Lobb Paris St.Germain−2 By Request Event

2017-01-29 11:00:51 | 加齢なる遠足(爆)

そういえば、一点だけ、イヴェント開催中である、と、ほのめかす部分が店内にございました。

そう、画像のような色見本が出しっぱなしになっているのです。これ、普段は店員に言わないと出してもらえないブツですが、こうしてお店に入ってすぐのテーブルに並べられておりました。これでイヴェント中である、というのが示されているのです。

ううむ、控えめ〜。というか、さりげなくてオサレ。でも、そうっすよね。「売り出し中」なんて貼り出しちゃうのは、エルメスのセンスにはない(きつぱり)。

この色見本帳は、それこそマニヤにはヨダレもの。こいつを片手に数時間。悩み抜いて数多ある選択肢のなかから、自分のワードローブや履いてゆくシーン、さまざまなモデルの雰囲気などなどの組み立てをおこなって注文に結びつける作業ほど楽しいものはありません。

ニッポンのスーツでいう、イージーオーダー、ということになりますけれど、コトがJohn LobbのBy Request となった場合には、事情が違います。さらにここはパリ!!さっきまでエルメス本店の空気吸ってたんですから〜(ブランド狂い)。

並べられている商品がまたニクい!画像のような王道モデルばかり。

ヘンテコリンな最新モデルは、隅のほう。ざまあみろ、ってなもんですよ(誰にいってるの)。歯牙にもかけない扱いで、潔いったらありゃしないわけで、ディスプレイを見るうちに、注文する気持ちがどんどん増殖してくるのが、自分でもわかります(大変危険な兆候ですね〜)。

ズバーリ、St Germainのお店が売りたがっているのは、コアコレクションと呼ぶ、王道のラインなのです。ロンドンとは真逆。

その辺りを件の店長さんに振ってみますと、自分の好みをここで語るわけにはゆかないが、このブランドのコアになっているのは流麗な木型に載せた、流行に流されないオーソドクスなライン。

パリでも新ラインやスニーカーなども、売らないわけではないが、じっさいにはまあね〜、そのう(歯切れがわるい)、とのことですた。

まあそうでしょうなあ、といってどんどん盛り上がります。メトロの中や、さっきのレストランでも散々、モデルや色を考えてはいたのですが、10年ぶりのパリ上陸でコーフンしているうえに、降って湧いたようなバイリクエスト騒ぎなのですから、そう簡単に決まりっこありません。

が、こんなお店の空気感を感じたら、アータ!

お話をする中で、なにか響くものがあれば買い物をするか、くらいで入店したはずなのに、もう夢中でモデル選定に走っている自分には呆れるばかり(アホだわ〜)。

そんななか、イヤーモデルの話になったのですが、ここからがスペシャルでした。店長の記憶にはこれらすべてのモデルのディテールや仕様が完全にインプットされているのは当然としても(私ができてるくらいですから)、

それら各イヤーモデルを今回のイヴェントで注文可なのか不可なのか、までを即答するのには参りますた(仰けぞる)。

さらに詰めたお話をいたしますと、今回は必ずしもオリジナルにこだわらずに、色や付属パーツなどをある程度、いじれるようになっているらしい。

どういうことかと申しますと、イヤーモデルというのは年に一度の限定モデルで、完売以降は当然、2度と手に入らないものという位置付け。

ですから、発売時に存在しなかった仕様を後から注文しようとしても、当然バツ。そもそも、イヤーモデルをバイリクエストで注文受けちゃったら、矛盾するんですけどね。まあ、それはこっちへ置いといて。

今回はそれ(=イヤーモデルのバイリクエスト、そいつをさらにチューンナップ)が可能なのだ、というではありませんか!

つまり色やワイズ、金具の色やソールの仕様などなども限定的ではあるが、変更可能である由。

ふうん。うれしいような、残念なような、マニヤとしても、あのイヤーモデルの聖域を犯すようで、まことにフクザツですが、できるってんですから、しゃーない。

こういう方針はディレクターのすげ替えで、できるようになったりできなくなったり、というのを過去に繰り返しているらしい。

ならば、というので、私のココロは決まりますた!

詳細次号。


加齢なる遠足 ロンパリ2017−5 John Lobb Paris St.Germain

2017-01-27 17:09:28 | 加齢なる遠足(爆)

はあぁぁ〜、踊り踊るなっあっあっらっ ♪ちょいと東京音頭ぉぉ〜、ヨイヨイとくらあ(悪酔いしているのか)!!というイキオイでございますよ、まったくもう。

お昼にいただいたメドックが効きすぎた、ともいえますが、いへたとえ水飲んだとしても、この状況でしたらハイな気分になったことでしょう(バカだわ〜)。

サンジェルマンは、boulevardと呼ばれる通り、パリでも屈指の大通りです。

当然ですが、歩道も広く、すれ違いにも苦労することなどはございませんが、これがrueだとか、foubourgなどという小路ではもうタイヘン。世界的に有名なSt.Honoreは、申すまでもないブランドストリートですけれど、ロンドンのBond や Oxfordが、車道と同等の歩道を有しているのにたいして、

その5分の1程度の歩道しか用意されていません。つまり中世のまま(爆)。そこへ、名だたる名店がひしめいて、全世界のオサレさんが思い切りオシャレして詰めかけているのですから、もうね、すれ違いさえもままならない、ってのはこのことか、というくらいの混雑です。

ちょうど、セールの期間に当たっていたこともあるでしょうか。中世からの石畳も散見されて、足首グキッ、だなんて数知れず。おかげさまで、ジマンのPhillip 2閣下がザリザリ擦れてますがね(号泣)。

さらに良くないことに、そんな小路にクルマの通行を許してしまっているおかげで、あぶねえったらありゃしない。イタフラのドライバーのマナーは、中華と並んで世界最悪ですが(きつぱり)、周辺の慢性渋滞のせいもあって、イライラ最高潮なのが、このせっまい小路になだれ込んでいるので、推して知るべし!

ベントレーのバンパーに、991ターボがゴツン、とぶつかって、駐車スペースを作り出している、だなどというゴーカなシーンも、運が良いと拝むことができます(爆)。

ロンドンの街中ではほとんど聞くこともない、クラクションもそこらじゅうから聞こえてくるので、買い物を楽しむどころでわありませんから、念のため。活気がある、ととらえる人もいるのか。

あ、いけね。John Lobb のお話でした。

サンジェルマンの店は、10年ぶり。

こんなに狭かったっけ、というくらいにこじんまりしています。おおまかにいって10畳間くらい(本当です)。ロンドン店の6分の1程度。

が、ここは別にショールームではありません。

広さなど、どうでもよろしい。この店には、なんというか凝縮感を感じます。

土曜日の昼下がり、しかもセール+バイリクエストまつり開催中ですから、店内には3組ほどが押すな押すな状態。

だったのですが、私の入店から10分ほどでみなさま買わないまま出てゆかれてしまい、いよいよ対決の時(爆)がやってまいりました。

画像、奥に鎮座ましましておられるお方。名刺をいただいて、店長さんだと知れたのですが、これがすごかった!!

私のロンドンでの注文履歴を見て、「こいつぁ、カモだっ」とばかり、ニヤニヤしておられますが、はるばるバリまでやってきて、本当によかった、と思わせてくださるプロ中のプロにお目に掛かれたのでした。

やはり、店内にはバイリクエストの看板などはなく、ただ正面の棚にはセールの文字があって、ヨダレものの靴たちが50%オフで投げ売り状態ですぜ。

なぜか、店内も懐かしいあのレモンイエロー全開でアガりまくりですよ〜!

詳細次号。

 

 


加齢なる遠足 ロンパリ2017−4 Relais de l'Entre cote Paris

2017-01-26 17:53:49 | 加齢なる遠足(爆)

さて、ものすごいニュースをゲットしたコーフンで、すっかり忘れておりますたが、おひる前にParis Gare du Nordに到着してからこちら、なにも食べていない。

ううむ、せっかくのパリなのに、なんてこった。

靴なんてうっちゃっておいて、まずはカフェに飛び込んで、シャンパンで乾杯。

そのあとに目星をつけていたブラッスリーでタルタルステーキでもよいし、でなけりゃあ、アルザスワインでシュークルートでもやってやるか、とユーロスター車内ではモーソーしきりだったのですが、

降って湧いたようなJohn Lobb バイリクエスト騒ぎで、この始末ですよ。

ここは、お腹もすいているし、できれば商談のまえにワインでも飲んで勢いをつけてやるか、という作戦です(イキオイがつきすぎないように)。

カフェドゥマーゴの角を曲がったところにご覧のようなギョー列ができております。Relais de l'Entrecote Paris。

リブロースに、ポンフリと呼ぶ、フレンチフライのみ添えて提供しているお店ですけれど、こういうスタイルが大好きな私としては、後学のためにも、というわけでギョーレツして食ってきました。

アメリカやイギリスでは、ステーキといえばサーロインかフィレですが、フランスとイタリアではリブロース。

ううむ、評判通りの美味しさですた。フラ人にとってのステーキフリットは、日本でいう肉じゃがである、という説がありますけれど、激しく同意。

サラダのお皿の上にバゲットが食べ散らかしてありますけど、こいつが秀逸ですた。さっすがパリです。

ニクはフィレか、と思うくらいの柔らかさですが、噛んでいると味わいが増すタイプ。

赤身ならではのニクらしいニクです。ポンフリもマックのポンフリが30秒でダンボール化するのに対して、いつまでたってもダンボール化しない、本物ですた(爆)。ちょいと揚げ過ぎだったのはご愛嬌か。

ピリピリくるmoutard de Dijonもテーブルにしっかり置かれてあって、抜群の相性を示します。

ここで、ケチャップないの〜、などと言おうものなら殺されるな、などと考えながら、そりゃあもう美味しくて、あーた!あっという間に平らげてしまいます。

画像は一皿め。じつは、

食べ進むうちに、マダムがやってきて、お肉がなくなったところで、保温されてあった、後半戦用のお肉(完全意味明瞭)とポンフリを取り分けてくださるのです。

店内は押すな押すなの大盛況ですが、みなさまうるさいだけで、マナー良く楽しんでおられます。

フランス語のほかにイタリア語も聞こえてくるし、この食事では、メドックのブルジョワ級のハーフボトルをやっつけたのですが、赤道を越えて運ばれていない(完全意味明瞭)、その段違いの美味しさに舌を巻くのですた。

周辺のテーブルを観察しますと、私のようなおひとり客も結構いらっしゃるのですが、ヘーキでフルボトルを傍に、という猛者もいて、こちらもさっすがフランスですよ。

そんなフランス版肉じゃがを極上、というか中級ワインで(爆)流し込むうちに、旅情がふつふつと湧いてまいります。

店を出たら、Boulevard  St.Germainを右に曲がって、John Lobb Paris まで歩けば良い。

ううむ、こんかいの旅のピークがいきなり訪れたのでございます。

ハァァ〜っ♬と、東京音頭(なぜ)でも歌い出したくなるのをこらえるのに必死なのでございました(カラオケないの〜?)。

 

 


加齢なる遠足 ロンパリ2017−3 ちょいとパリへ(爆)

2017-01-25 20:32:15 | 加齢なる遠足(爆)

さて、ロンドンはロンドンで素晴らしいわけですが、そこはそれ。気分転換にパリに出向きますた。

ご存知、ドーバー海峡直下、75mのところを掘り抜いたユーロトンネルを300kmhを超えるスピードでやっつける弾丸列車=ユーロスターに乗れば、ほんの2時間でパリっす。

飛行機で飛べば、もっと早いかといえば、空港までのアクセスで相殺されてしまいますし、戻りのことを考えますと、日帰り、というのは考えにくい。

けれど、ユーロスター利用を考えると、日帰りツアーも一気に現実味を帯びます。

運賃を見ると、ユーロスターの切符には早割があって、ふと思いついたのがこの旅の3ヶ月ほど前のことでしたから、本当に安くゲットできますた。僕もまさか、と思っていたのですが、気がついたら切符を予約しておりました(うそ)。

この辺りはヨーロッパ旅行ならでは。

旅先からさらにもう一度旅立つ、というのはやはりもっともワクワクするイヴェントではないでしょうか!それもロンドンからパリっすよ!もう私としてはキャーキャーものですわね(ばか)。

前回のパリ詣でからは、ざっと10年。当時のキヲクがまざまざと蘇りますが、付け焼き刃もよいところなフラ語に始まり、予約しないと入れてもらえなかったレストランや、ベルルッティでのマダムとの思い出などなど、色々と思い出します。

靴もこの通り!

どはー、Phillip 2 閣下っ!!しかも、昨日手に入れたばかり(のけぞる)。

掟破りの、出国前使用ですが、まあなんてえことわない。だって〜、Paris Brown てんですから、パリで履いてみたいぢゃないっすか〜!

いかがでしょうか?このネイビースーツとのコンビネイション(自己満ご容赦)。

今回のパリは日帰り。なので、名だたる名店にも行く気満々。なんと言ってもJohn Lobbがらみとなった場合には、すぐ隣のエルメスの本店にも詣でなければ、というわけですね。

両者は、こんな位置関係です!ううむ。まずは出向いて、お話をしていたのですが、直前に寄った、エルメス本店の雰囲気がすごかった。

観光客であふれているのは、ロンドンで慣れておりますし、予測済みですからヘーキですが、そんな中に、明らかにセレブぽい人たちがいます。

店員さんとチュッチュ、なんてやってるあの人たちこそが本物のセレブなんだなあ、と遠巻きにして眺めておりますた。店員さんとチュッチュするには1000万、いやもっと使うのか〜、ギンザのクラブ並みだな〜、などと途方に暮れておりましたが、そんなヒマはございません(爆)。

アリゲーターのオータクロア、と呼ぶ、バーキンの原型になったと言われるモデル。RLのクーパーバッグに造りが酷似しております。700万円くらいか?

ご用のない、エルメスはとっとと辞して、すぐ隣のJohn Lobb Paris本店に出向きます。

John Lobb Parisの本店。エルメスの後に寄りはしましたが、特に収穫はなし。

といいたいところなのですが、さにあらず!!なななな、なんとぉ〜いまのいま、パリの左岸、St.Germainの店で、「バイリクエストフェア絶賛開催中!!」との緊急速報を得ますた〜(抜腰)。

どは〜、きいてないよ〜(ここダチョウ倶楽部)

3年前にロンドンからの帰国の翌日にロンドン支店でバイリクエスト開催、という悪夢のような出来事があったわけですが、今回はそいつをチャラにする僥倖でございます!

その晩、ロンドンに戻ってから確認してみたのですが、ウェブにもそういう情報はないし、本当に偶然です。というか有り得ない。お店に出向いた人だけの特権だったのでしょうか?個人的には、一目見るだけでバイリクエストだとわかる、Phillip2閣下をみた店員が気を利かせてくれたんぢゃないかな、という想像です。

今後開催される、イベント(=バイリクエスト)の案内をテキストで送ってくれないか、という依頼をしたらコレだったので、なんというか運が良かった。

とまあ、そう考えるわけですが、未確認。ちなみにBoissy D'Anglas のジョンロブ本店では、祭りは行われておりませんでした。

本当にたまげましたが、東洋の島国からイギリスに渡り、さらにパリに渡った先でのこんな偶然。長くはない人生のうちですが、おそらく2度とはないでしょう(きつぱり)。

もうね、ロンドンよりずっと素朴でボロっちいメトロの車内では、モデルをどうしようか、そればっかり(そりゃそうだ)。

ありえねーありえねー、とコーフンしながらも、後へ引くことは考えておりませんでしたとさ(真鴨)。あ〜あ(爆)。

 


加齢なる遠足 ロンパリ2017−2 John Lobb London

2017-01-25 14:27:27 | 加齢なる遠足(爆)

さて、Savoyのあるエリアから、このピカデリー界隈へも、徒歩10分ほどです。以前は、加減がわからず、ムダにバスに乗ったりしていたのですが、十分に歩ける距離ですた。

街歩きも3時間ほどやれば、もうお腹いっぱい。

ロンドンの博物館や美術館はすべてが無料なので、寄って見はするのですが、やはり1時間もいるともうヘトヘト(爆)。

こんかいは私には珍しく、V&Aや、大英博物館にも出向いたのですが、オフシーズンということもあって、本当にまばら。おかげで、展示物を独り占めで堪能できたのですが、やはりヘトヘトになります(情けなや)。や、なに体力がないわけではないのです。行ってみればわかりますよ。

ええい、こんな時にはパブかっ、というわけで、探すこともなく手当たり次第になだれ込むわけですが、ブルワリーパブでもない限り、スーパーで買ってくるビールと基本、同じものが4、5倍の値段で提供されているだけで、あとは活気がある、というか騒がしいだけ(爆)。

もちろん、それを味わいたくてパブに行くわけですが、ニンゲン、慣れてくるとこんなものです。

特にこちとらひとり旅。30分目以降は退屈になってくるわけで、パブではデフォルトになっている無料wifiで、ネットに接続してi pad 眺める、と。これぢゃあ、ホテルの部屋の方がマシぢゃん(爆)。

あ、スマホをお持ちの方で海外でもwifiを、といって空港などで契約して行かれる方が多いと思いますけど、はっきりいってエリア限定です。

ヒースローの入国手続きの行列で立ち話したインドのビジネスマンによれば、大容量のやつをレンタルしてもダメで、そもそも行った先のインフラ側に問題アリのことが多いので手持ちの機器がいくら大容量でも実際には使えないですね、とのことでした。

それよりも、通信契約など一切なしの機器を公共の無料wifiにその都度つなげて、通信は最小限にとどめる、という方が、はるかに賢い。とのこと。私も全く同じ意見ですが、目的地によるかな、と。

少なくともロンドンのような都会では、レンタルものは一切いらないと思います。というか、通信契約自体がジャマかも。

あ、ビジネスの方はそうもいっていられないでしょうがね。メールの送受信程度にとどめるのでしたら、回線なしで、まず不便はありません。

私の場合は、旅先くらいは、通信奴隷に成り下がるのは願い下げといきたいものでございます。

さて、私のロンドン旅行の定番スポットとなったJohn Lobb Londonでございますよ。

行くたびに店員の顔ぶれが違っていて、戸惑うのですが、こんかいは担当してくださっている店員にも、ようやく会えて、靴談義もそこそこ盛り上がり、楽しいひと時を過ごさせていただきますた。

ガーン、Saunton Indigo Blue Suede。画像では、明るめに写っておりますが、実際には

美しいネイビー系のブルーです。パープルがかなり効いていて、ハイライトが当たるとそれと知れる絶妙の色合いでございますね。じつは、インディゴスエードの実物を見ないまま、注文していたのですが、想像通りの色合いと仕上がりで、まったく満足。

こんかいは、October Soleというゴム底としたのですが、スエードのアッパーと相まって、歩いた感じが非常にソフトでしなりが抜群に良く、一日中履いて歩きまくっても快適でした。じつは、引き取った日から、ガマンできずに履いていた、というね。

ちなみにVAT Refundには、未使用が条件ですが、空港で現品のチェックにあったことは一度もありません。

日陰や、暗いところではブルーというよりもブラック系。ハイライトでパープリッシュ、という理想の色っす。

注文時には、青っぽいスエードの中から選びたいのですが、といったら、他にNavy 、Blue、Midnight (すべてブルー系のスエードの選択肢だそうです) とこの新色Indigo Blueのご提案があったのですが、Navyと迷った末にこちらにしてみますた。

ただし、Midnight Suedeは、実際には、グレーのニュアンスを持った、ブラックですからご用心。

私は、Deauvilleというモデルの現物を持っていたので、よかった。近頃のバイリクエストではこのように担当者の年季、というか経験値も仕上がりに大きく影響いたします。決して安くはない買い物なのですから、慎重に参りましょう。

また、October Soleと呼ばれるゴムソールですが、

画像のような角度から見ると、靴全体の印象からは厚ぼったく見える場合があります。

私の場合、雨や雪も想定した上でOctober Soleにしてあります。厚ぼったいのは履いてしまえば見えないし、長距離歩く場合には当然ラク。

見た目重視、という場合にはNovember Soleという、若干薄手のゴムソールという選択もしっかりあって、ほんの数mmですが、ここも悩みどころっす。見た目のエレガンスという場合にはNovemberを推奨か。

ただ、英国靴に関しては、従来からあるレザーのダブルソールの選択肢もあるので、さらに楽しい部分っすね。

それもこれもロンドンのどうしようもないお天気由来なのだ、と考えますと、こういうヘビー系ソールも存在感を帯びます。

でも、このクラスにゴムソールを持ち込んで、カッコいいままだったのは、やはりベルルッティが最初だった気がいたします。

ダンナ、もういっちょありやすぜ、というので待っていると

出ました!!Phillip 2閣下〜っ!!

シンガポール在住のYさんにお世話になって、注文に間に合わせていただいた一足が、つい3日前に工場からお店に送られてきた、というではありませんか!

もしかして、2度手間になるか、と覚悟していたのですが、今回のロンドン行きに間に合いました!

聞けば、一度リジェクトされてしまい、2度目の作り直しになったのだ、ということでしたけれど、まさに奇跡。

Yさん、本当にありがとうございました。

プレステージラインの最高峰!john Lobb 好きなら、死ぬまでに一足は(爆)、と願うモデルですが、その頂点モデルをなんともまあ、スエードのバイリクエストで、というのはまさにゼータクの極み。

だってそうぢゃないですか、

スエードならば、同じ木型=7000のCity 2や、こんかい手元にやってきたSauntonで十分ですし、それならなにもバイリクエストまでしなくても、店頭に並んで、50%引きのセールになることだってある。

アレコレ、贅沢言わなけれりゃあ、それこそ60%程度の予算でなんとでもなっちゃう。

が、ちょいと待った。ここはシュミの世界なのです。しかも既成靴のジャンルでも最高峰と思われる価格レンジでのお買い物なのですから、ゼータクでなくてどうする、とこれが私の志向でございます。ま、アホですわね(爆)。

Parisian Brown という特別色にDワイズはもちろんバイリクエストでしか選べない。

過去に所有した、茶系のスエードは、Dark Brown , Tobbaco, とありますが、このParisian Brownはかすかにくすんだ感じがウリです。オサレな茶色、それもスエードというあたりがキモでございます。

また、使われているスエード自体が、こんかい同時に受け取った、クラシックラインのSauntonとは大違いで、肌理の細かさが素晴らしく、なんというか靴全体の質感を際立たせております。ある意味、カーフよりもわかりやすい!

当然、シングルのレザーソールで、シャープな印象もありますが、やはり全体の印象はエレガント。

例えば、クラシックラインのCity2を同色のスエードでバイリクエストしたとしても、ここまでのエレガンスはきっと得られないだろうな、とこんかい、Sauntonのスエード仕様を同時に受け取った関係で、理解できたのは僥倖というものでしょう。

スエードは冬の靴、というイメージをお持ちの方があるかもしれませんが、じつは季節を問いません。秋冬はもちろん、盛夏のリネンにもよいし、春先にも履ける。

プレステージならではの、ヒールカップの一枚皮が泣かせてくださいます(感涙にむせぶ)。

いやあ、ジョンロブ歴も長くなったけど、初Phillipがスエードでやってくるとはまったく感無量ですわ〜、といってご担当のPhillipe君(本名。ただしeがくっついています)とコーヒー飲んで、長話ししておりますと、次のバイリクエストは3月の終わりですから、またよろしくねと言われてしまいますた。

ふうん、今年は春節のバイリクエストはないのかい?と尋ねますと、CP重視の中華にはさすがにバイリクエスト祭りでも弱く、反響がイマイチなので、1度きりでやめた、ということでした。

また世話になるよ、といってお店をあとにしたのですが、アコガレのPhillip 2の仕上がりがものすごくて、さすがにもう、これ以上はいらないわなあ、とぼんやり考えたことでございましたとさ(爆)。

画像は、お得意のロンドンバス車内にて。ウワサの(爆)City2 をビカビカに光らせて、店員さん一同にびらかして参りましたけれど、この色は初めて拝ませていただきました、と言って大好評ですた(あほ)。

顧客のみなさまもみな、バーガンディ系ではplumまではいくが、なかなかこのredまでは選ばない由。実物を見た人は、満足して選ぶらしいのですが、カラーサンプルだけですと、plum止まりだ、ということらしい。もちろん悪くはありませんけどね。どころかすばらしい!

ちなみにJohn Lobb Londonでのベストセラー第1位はもちろんこのCity。とらやで「おもかげ」が売れているのと一緒です(爆)。

色は当然ながらブラック。厚手のミュージアムではなく、ミスティやOxfordと呼ばれる、中〜薄手のカーフを使った、定番中の定番以外は、あまり動かないとのこと。

金融街の名前を冠した、このシンプルの極みといってよいOxfordがやはりダントツなのだそうです。とはいっても、周辺には名だたる名店がほぼ同様のモデルを中心に据えて、タケノコ状態で覇を競っているわけですから、その中でもこれが売れまくっている、ってのは、John Lobbのレベルの高さを示していると思います。数売っているか、というと疑問ですが、実際に履き続けているうちに味が出てくると、ハマる!で、どんどん上昇志向が出てきて、思い切りカモになってゆくのです(爆)。

こればかりはじっさいに所有して、数年履き続けてみないとわからないっすね。

ところで

去年からこの色になった、元箱ですが、従来と違って、モデル名やサイズなどが箱に表記されなくなっております。つまりただのハコ。

以前は、モデル名、サイズともにしっかり表記されていたので、バイリクエスト靴固有の大切な付属品だと考えて、ガマンして大切に持ち帰っていたのですが、今は昔。

このあたりが、現行のディレクターのわかっていないところで、オーナーとしては、箱前面にスペックを書いてもらっても、一向に構わない、どころかむしろウレシ〜のが本音。

そういう心理を理解できないうちは低迷するでしょうなあ>現行JL。

こんなただのハコ、大きくて、実は重いので、袋と一緒にとっとと捨ててきてしまいますたとさ(爆)。

 

 


加齢なる遠足 ロンパリ2017−1

2017-01-25 12:11:25 | 加齢なる遠足(爆)

ドカーン、行ってまいりました。懲りもせず冬のロンドン。たしか3度目?

今回は例外的な晴天に恵まれて、雨には一度もあわず、常に快晴!

朝から晩まで街歩きに没頭いたしますた。こんかいは平日、真冬、春節(爆)まえのロンドンということもあって、PicadillyやOxford、Bondなどの中心街なども、ほどよい混雑具合でさらに居心地よし。

あらためて、今回の(も)滞在したBayswaterの位置を確認してみるのですが、すばらしい立地です。

ハイドパークが目の前、というのもありますけれど、そちらにはあんまり用はない(爆)。が、ホテルを出て、角2つ曲がるだけでTUBEの駅が2つ、バス停も5分以内に両方向行きが完備。そのままショッピング街が延々続いて、必要なもののほとんどが揃っています。

デビット付きのクレジットカード(VISA最強)が一枚あれば、街中のATMのほとんどで24時間換金が可能なので、レート、手数料ともにまったく割の合わない両替も不要です。

このQueens Wayと呼ぶ通り自体はガラも悪く、深夜(午前2時ごろですけどね)には喧嘩している奴や、酔っ払いがよくたむろしていますが、別に絡まれるわけでもない。普通の時間帯でしたら、安全そのものっす。

実はこんかいのロンドンは極寒。酔っ払っていても、外に出た途端に覚めちゃう、というくらいの低温で、酔っ払ってたむろしている場合ではないのです。

寒中の長野から出向いて、この始末ですから、普段から温暖な気候に慣れたロンドンの人たちにはこたえるみたい。みなさま寒そうにして歩いているのですが、そもそも着方が足りないだけ(爆)。

画像は、ハイドパークの朝焼け。午前8時ごろにこうして陽が登ってくれば、こっちのものだ、というわけで、バスに乗ってフラフラしに出かけます。

ダウニング街15番地付近も、静か。通勤するふりをして(爆)、様々な建物を突っ切ってみるのですが、コーヒ屋、パブ、コンビニなどをのぞきながらの町歩きは生活感も感じられて楽しいものです。ロンドンの中心街は狭く、地下鉄駅で3つくらいはあっという間に歩けてしまいます。

観光のみなさまはi phone片手にあちらこちら、とやってますけど、実はそこらぢゅうに詳細な地図が掲示されていて、ほとんど迷いません。というか、迷ってもすぐにリカバリー可能。

むしろ、迷う楽しみ、のようなことが味わえるのがこういう都会の旅というものでしょう(こんかいはなぜか余裕ぶっこいておりますね)。

無駄に朝のSAVOYに突入して、朝のコーヒーとシャレこむわけですが、居心地よし。朝ごはんには、TESCOで買った、Krispy Kreme なんかかじってたくせにね〜。

私は今回も、「無駄に」スーツとコートを着用しておりますので、入場制限がかかるエリアはほとんどないのです(本当にムダですね〜)。しかも、足元には「John Lobb City2 Red Museum Calf」を履いているので、さらによし(なにが)。

ここ、今回の旅のテーマでして、足元から始める街歩き(完全謎)というわけですがね。

Savoyだなんて、用もなしに出向いてもしゃーない、と考えがちですけれど、私にはそうではありません。

数々の映画の舞台になったり、登場したりするロンドンで一番入りにくいホテルの一つなはずですが、ドアマンさんにコーヒーを静かに飲めるバーかラウンジはどこだい、といって問いかけますと、案の定、足元を一瞥(ここがキモ)してから、

やあ、よくいらっしゃいますた(爆)、今の時間でしたらこちらですぜ、といって、次のドアまで開けてくださる。そしてベルボーイまで呼んでくださり、ラウンジの入り口までアテンドがついちゃう、と。

いかがです、これがJohn Lobb City2 Red Museum Calf の効果というものです(違)。

以下次号。

 


加齢なる遠足 湯治2016 おんせん県大分へ−番外変 旅の痕跡

2016-12-12 08:53:17 | 加齢なる遠足(爆)

画像は、この夏に手に入れた、純銀製のバックルとトカゲのベルト。いずれも、セール、というか破格のお値段で売られていたものを、抜かりなく買っておいたものです。

1インチ幅、というごくクラシックな細身のサイズで、スーツからジーンズまで、幅広く対応。

バックルのクラシックな感じと爬虫類系のエレガンスが効いて、服装が格上げされるのが特徴です。

こんかいの九州旅行に連れ出すうちに、画像のように茶色く変色してしまったので、こりゃいかん、というわけでお手入れを行っておきます。温泉成分の凄まじさを語っております。

ベルトはこのようにホックで脱着が可能ですから、まずは外しておいて、

20年前に買ったまま、ほとんど減らない(爆)、これを使います。空冷ポルシェのフィン磨きに重宝したキヲクが蘇ります(とほひめ)。銀磨きをはじめ、ステンレスも仕上げによっては変色する場合があるのですが、それのお手入れにも使用可能です。ただし、オイル系の匂ひがきついので、食器にはどうかな?

不安になるくらいに汚れが落ちてきて、表面は白濁してしまいますが、

このように、傷も、浅いものは取れてしまい、本来の光沢がもどります。

ま、どうせ半年も使ううちにはまたお手入れ、ということになるので、しつこく追いかけるのはやめておきましょう。

というわけで、蘇った、の図。

 


加齢なる遠足 湯治2016 おんせん県大分へ−4 長湯温泉探訪

2016-12-11 11:03:29 | 加齢なる遠足(爆)

画像は、大丸旅館全景。正面が湯小屋。右側のウイングが藤花楼と呼ぶ、高級セレブ棟。左は一般の庶民棟(爆)。よく見ると、浴槽から直接、川に向かって、源泉が滝落としされているのがわかります。これらの源泉はすべて、浴槽の湯口にコップが置かれているのです。

つまり飲泉可能なものをちょぼちょぼながら、かけ流している、ということで、なんとも贅沢な眺めでございます。

別府あたりでは、このちょぼちょぼがドバドバなので、豪快そのもの。インバウンド受けするはずです。

お風呂は、

基本、このような笹にごり、と呼ぶグリーンに、炭酸ガスが含まれており、湯口に手を当てて飲んでみますと、ダシ入りサイダーといった趣で悪くありません。ガブカブ飲めるようなものでもありませんが、浴槽から溢れるこれが、そのまま川にザザーッ、と流れてゆくさまを眺めるのは極上。

画像は、セレブ棟の貸切風呂から撮った画像(てへぺろ)。非常にゼータクな気分に浸れます。

長湯にたどり着いた翌日は思い切りお天気が良かったので、あちこち回ったりせずに、じっくりと長湯温泉を探訪するつもりで、すべて徒歩で楽しんでまいりました。

まずは、宿から数分で到達する、こちら

ラムネ温泉。日帰り温泉としては、非常に珍しいタイプの外観で、浴室その他、ロビースペースの椅子やテーブル、照明などの使い勝手もどこかアートが入っていて、独特。施設全体が、デザイナー家具みたいだ、といえば近いか。

そのうえ、泉質が泡つき自慢のソーダ温泉というわけで、全国からマニヤが押しかけることでも有名です。

が、今は真冬。それも師走の真っ只中の平日ですからして、まばらそのもの。この日は、日中と午後8時過ぎに出向いたのですが、ほぼ貸切で楽しむことができました。

これまた大丸旅館系列なので、BBC宿泊客でしたら、100円で楽しめます。そりゃあ、通いますわな(爆)。

露天風呂の泡つきが素晴らしくて、身体を動かすたびにシュワシュワと泡がはじける音が聞こえるのには感動しましたが、浴槽の温度がやはり真冬では低く、長時間浸かるのには無理があります。

甲府の山口温泉も、同等かそれ以上の泡つきを誇りますが、山口温泉はここよりも温度が高く、まさに適温!本当に長時間つかってしまうので、まったく完璧な温泉でございます。

でも、ラムネ温泉でも41度程度の浴槽が徒歩15歩の所にありますから、そいつと交互に浸かって極楽、というのが可能ですから、やはり完璧。

んま、どちらも自然の恵み。どちらがどう、ではありませんね。

「おんせん県おおいた」のキャッチは、いたるところで見られて、浸透しているようですが、地元の人と話しますと、そんな温泉ごときで別に騒ぐことでもないわい、と、自然体です。

まったく羨ましい限り、と言いたいところですが、毎日、こんな名湯に浸かっていたのでは、そりゃあありがたみは薄いか。わざわざ出向いて、このお風呂、というのがやはりありがたみが感じられて良いのかも。

画像は、有名なガニ湯。芹川の河原に湧いている温泉ですが、当然入ろう、と考えて出向いたのですが、いかんせん温度が低く、ちょっと無理。

気温が高い時期でしたら、快適かな、という印象ですた。通りかかるたびに寄って、その都度、温度を確かめるのですが、その度に温度は違いました。やはり自然の恵みっす。ううむ、また次回のお楽しみ、というところ。

芹川に沿って、登ってゆきますと何軒も日帰り温泉が出てきて、まったく、楽しいったらありゃしない。

いちいち寄っても良いのですが、泉質は基本、同じものですから、なにか面白そうなのはないかな、とブラブラしていますと、

商店に併設の、こんなのが見つかりましたので、ご厄介になりますた。

ううむ、これぞ長湯温泉!

浴室内には、長湯に特有の温泉アロマが充満していて、非常に良い香りを放っています。

画像は、オヤジのアブラではありません。湯の花でございます。長湯に特有のもので、成分が表面に張り付いたように浮遊するのが特徴。入浴中にも身体を動かさないでいると、この状態になります。

まったく美しいことこの上ない。温度も非常によろしく、湯治に来たんだなあ、との思いに駆られます。今シーズンあった、さまざまな出来事を振り返りつつ、こんな名泉に浸かる。これぞご褒美というわけですね。

戻りには、

BBCに一番近い、「正直屋」さんに寄って、うなぎ定食でございますよ。先日食べた、せいろ蒸しではなく、蒸し工程なしのいわゆる「地焼き」と呼ぶ、関西スタイル。それでも身は柔らかく、それでいて程よい弾力もあって、楽しめます。

ううむ、ヨイ!!

当然、ビールも大瓶でいただいて、気分が良かったので、さらに大丸のお風呂に浸かったら、ものすごい湯あたりに見舞われて(そりゃそうだ)、爆睡。気がついたら夕方、なんてえのもまた湯治の楽しみっす(ばかともいう)

 湯めぐり、というのはあまりやらないことにしていたのですが、長湯、いえ、九州のこのエリアの湯巡りは本当に楽しい。去年出向いた、甲府エリアでは1日2湯が限界でしたのに、不思議。大分と熊本のこのエリアには、また行きたいなあ、と早くも再訪を誓うのでした。

というわけで、湯治2016の記事はこれでおしまい。

有名な浴槽にも、完全貸切で浸かってきてしまい、なんだか他に入っている人がいると違和感を感じるほど、ラッキーなタイミングで旅ができて、本当にシヤワセですた。旅はシーズンオフに限りますぜ。

加齢なる遠足は、この先、2017年1月の3度目のロンドン編に続きます(またしても完全シーズンオフですのう)。

 

 


加齢なる遠足 湯治2016 おんせん県大分へ−3 長湯温泉ざんまい

2016-12-10 16:37:14 | 加齢なる遠足(爆)

 

さて、画像は長湯の老舗、大丸旅館夕景。芹川がちょうど蛇行しているポイントをうまく押さえてある立地と、大きすぎない規模。そこへ、日本有数の炭酸泉の組み合わせとくれば、それこそ言うことなし。

見れば、お客様も長年の常連と思しき方々で、館内は客層を含めて非常に落ち着いたよい雰囲気です。

できればお世話になりたいものでございますが、和室に旅館スタイルの2食付きというのがネック。たまにはこういうのも勉強のために体験せねばならないのですが、だいたいの想像はつくので、今回も遠慮させていただき、大丸旅館系列の長期滞在向けチャンネル=BBC長湯にお世話になりますた。

各客室は画像のような離れになっており、外観も間取りもそれぞれに違えてあります。統一感はありませんが、全て同じ外観にしちゃったんでは、公団住宅みたいになっちゃう。それぞれに凝った意匠が施されていて非常にゼータクな造りですが、お値段はその割にリーズナブル。さらに、敷地内には図書館併設、と、本好きな私にはもってこいの組み合わせで、ユニーク。

図書館は山岳関連の図書に特化した、非常に珍しいものですが、一度足を踏み入れると、数時間は出てこられなくなります。Kindle Unlimitedには、間違っても並ばない種類の本が天井まである本棚いっぱいにずらりと並んでおります。

こちらにもだあれもおらず、快感、というよりもむしろ寂しい感じ(爆)。

また、晩にはフロントが無人になる関係で、深夜までうろついていても怪しまれない(いるだけで十分アヤシイ、ってのよ)。このホテルというかお宿にお風呂はないのですが、徒歩5分でたどり着く、大丸旅館のお風呂には無料で入浴可能ですし、有名なラムネ温泉にも100円で入浴が可能です。

それぞれのお風呂の営業は22時までですが、昼間から入浴しまくりで、湯あたり気味の私には十分(爆)。

wifiは、部屋までが有線対応。前回、お世話になったのは、たしか5年ほど前ですが、その時のキヲクから、今回はケーブルとルーターを持ち込んでいるので、非常に快適に使えます。

もうね、深夜までアマゾンプライム動画見放題(爆)。しかも離れなので、ボリューム関係ないし。

12月にテラスでビール、の図(!)。雪がちらつく信州では、まったく考えられない光景ですが、こちら九州ではまったくフツーでしょう。それでも外気温5度ほどですから、短時間ですけれど、私には十分すぎるくらい暖かく感じます。

室内もエアコンメインの暖房に、オイルヒーターも装備されているので、快適。

部屋にはフルキッチンに食器などまで装備されているので、朝食もいらないくらいですが、宿泊料金に含まれております。

温泉で炊いたおかゆが秀逸で、サケで荒れた胃腸をいたわってくださいます(爆)。

以下次号

 

 

 

 


加齢なる遠足 湯治2016 おんせん県大分へ−2

2016-12-10 14:54:57 | 加齢なる遠足(爆)

どかーん、定番の「豊礼の湯」。湧田山というくらいですから、そこらぢゅうから温泉の噴気が上がっています。こちらもほぼ貸切でした(驚愕)。

私のオススメはこの界隈では最大規模の温泉施設、「湯けむり茶屋」のうなぎのせいろ蒸し。九州ならではの、うなぎの供し方ですが、申すまでもなく、うなぎを乗せたご飯をせいろで蒸すのに高圧のご当地温泉が使われています。

ホロホロにとろけそうな甘辛ダレをまぶしたうなぎと、そのうなぎから染み出したエキスが染み込んだご飯の組み合わせは絶妙。嗚呼、悦楽、でございます。

お値段も2000円強と、きょうびでは信じられないほどの安さで、まったく極上。

白地商店の蒸し鶏(甘い味付けがクセになる逸品)も捨てがたいのですが、いつもどちらにするか非常に迷うチョイスでございます。画像のケムリは、もちろん温泉の噴気。この界隈は本当に不安になるくらい、そこら中から沸き立っています。

うう、それにしてもヨイ!

超人気のこのお風呂にしても、それまでつかっていた、地元のおじいさんが出て行った後は、小一時間のあいだだあれもやって来ず、完全に貸切でしたから、まったく夢のよう。たびは閑散期に限りますなあ〜。

さらに翌日。

シンフロ動画のオープニングに使われた、こちらにも出向きました。浴槽にはまだ、半分しかお湯がないわよ、という女将さんを説き伏せ、ムリやり入浴(爆)。鮮度抜群だなんてえもんぢゃないお風呂をいただいたのでございます。

当然、貸切状態でしたけれど、大地から噴き出したばかりの源泉のなんともいえない香りの良さが印象的でした。鉄分と重曹系のミネラルの香りが立って、ちびりそうになるくらい(ちびりなさんなよ)。

画像では、グリーン主体に見えておりますが、この後イエローに変色してゆくさまは、本当に神秘的です。

さて、ニンゲンいくらお風呂が好きだから、って、そんなに入ってばかりいられるもんぢゃございません。入浴のあとは、極上ドライブルートが待っているのです。今日は、湧田山界隈から、熊本県の小国で馬刺しを購入。その後、黒川温泉を通って、長湯温泉までの移動です。

まばらなのもそうですが、風光明媚なのもこのルート。

前回までの九州詣でからは、随分と時間が経ってしまったのですが、大体のルートは把握しておりますから、気が楽です。

これまた、ほぼ貸切のワインディング三昧の図。でございますよ。油断していると、こっぴどい目にあう、というのは、最近の教訓ですから抑え気味に走るのですが(爆)、それだと後続車のご迷惑になりますから、やはりテキトーに踏んでおきます。

このような景色がそこら中で拝めるので、走ったり止まったりを繰り返しながら、長湯を目指します。

お天気も極上。交通量はほとんどなし(爆)。クルマがクルマなら、全開ですよこれ(うそ)。

以下次号