さて、Savoyのあるエリアから、このピカデリー界隈へも、徒歩10分ほどです。以前は、加減がわからず、ムダにバスに乗ったりしていたのですが、十分に歩ける距離ですた。
街歩きも3時間ほどやれば、もうお腹いっぱい。
ロンドンの博物館や美術館はすべてが無料なので、寄って見はするのですが、やはり1時間もいるともうヘトヘト(爆)。
こんかいは私には珍しく、V&Aや、大英博物館にも出向いたのですが、オフシーズンということもあって、本当にまばら。おかげで、展示物を独り占めで堪能できたのですが、やはりヘトヘトになります(情けなや)。や、なに体力がないわけではないのです。行ってみればわかりますよ。
ええい、こんな時にはパブかっ、というわけで、探すこともなく手当たり次第になだれ込むわけですが、ブルワリーパブでもない限り、スーパーで買ってくるビールと基本、同じものが4、5倍の値段で提供されているだけで、あとは活気がある、というか騒がしいだけ(爆)。
もちろん、それを味わいたくてパブに行くわけですが、ニンゲン、慣れてくるとこんなものです。
特にこちとらひとり旅。30分目以降は退屈になってくるわけで、パブではデフォルトになっている無料wifiで、ネットに接続してi pad 眺める、と。これぢゃあ、ホテルの部屋の方がマシぢゃん(爆)。
あ、スマホをお持ちの方で海外でもwifiを、といって空港などで契約して行かれる方が多いと思いますけど、はっきりいってエリア限定です。
ヒースローの入国手続きの行列で立ち話したインドのビジネスマンによれば、大容量のやつをレンタルしてもダメで、そもそも行った先のインフラ側に問題アリのことが多いので手持ちの機器がいくら大容量でも実際には使えないですね、とのことでした。
それよりも、通信契約など一切なしの機器を公共の無料wifiにその都度つなげて、通信は最小限にとどめる、という方が、はるかに賢い。とのこと。私も全く同じ意見ですが、目的地によるかな、と。
少なくともロンドンのような都会では、レンタルものは一切いらないと思います。というか、通信契約自体がジャマかも。
あ、ビジネスの方はそうもいっていられないでしょうがね。メールの送受信程度にとどめるのでしたら、回線なしで、まず不便はありません。
私の場合は、旅先くらいは、通信奴隷に成り下がるのは願い下げといきたいものでございます。
さて、私のロンドン旅行の定番スポットとなったJohn Lobb Londonでございますよ。
行くたびに店員の顔ぶれが違っていて、戸惑うのですが、こんかいは担当してくださっている店員にも、ようやく会えて、靴談義もそこそこ盛り上がり、楽しいひと時を過ごさせていただきますた。
ガーン、Saunton Indigo Blue Suede。画像では、明るめに写っておりますが、実際には
美しいネイビー系のブルーです。パープルがかなり効いていて、ハイライトが当たるとそれと知れる絶妙の色合いでございますね。じつは、インディゴスエードの実物を見ないまま、注文していたのですが、想像通りの色合いと仕上がりで、まったく満足。
こんかいは、October Soleというゴム底としたのですが、スエードのアッパーと相まって、歩いた感じが非常にソフトでしなりが抜群に良く、一日中履いて歩きまくっても快適でした。じつは、引き取った日から、ガマンできずに履いていた、というね。
ちなみにVAT Refundには、未使用が条件ですが、空港で現品のチェックにあったことは一度もありません。
日陰や、暗いところではブルーというよりもブラック系。ハイライトでパープリッシュ、という理想の色っす。
注文時には、青っぽいスエードの中から選びたいのですが、といったら、他にNavy 、Blue、Midnight (すべてブルー系のスエードの選択肢だそうです) とこの新色Indigo Blueのご提案があったのですが、Navyと迷った末にこちらにしてみますた。
ただし、Midnight Suedeは、実際には、グレーのニュアンスを持った、ブラックですからご用心。
私は、Deauvilleというモデルの現物を持っていたので、よかった。近頃のバイリクエストではこのように担当者の年季、というか経験値も仕上がりに大きく影響いたします。決して安くはない買い物なのですから、慎重に参りましょう。
また、October Soleと呼ばれるゴムソールですが、
画像のような角度から見ると、靴全体の印象からは厚ぼったく見える場合があります。
私の場合、雨や雪も想定した上でOctober Soleにしてあります。厚ぼったいのは履いてしまえば見えないし、長距離歩く場合には当然ラク。
見た目重視、という場合にはNovember Soleという、若干薄手のゴムソールという選択もしっかりあって、ほんの数mmですが、ここも悩みどころっす。見た目のエレガンスという場合にはNovemberを推奨か。
ただ、英国靴に関しては、従来からあるレザーのダブルソールの選択肢もあるので、さらに楽しい部分っすね。
それもこれもロンドンのどうしようもないお天気由来なのだ、と考えますと、こういうヘビー系ソールも存在感を帯びます。
でも、このクラスにゴムソールを持ち込んで、カッコいいままだったのは、やはりベルルッティが最初だった気がいたします。
ダンナ、もういっちょありやすぜ、というので待っていると
出ました!!Phillip 2閣下〜っ!!
シンガポール在住のYさんにお世話になって、注文に間に合わせていただいた一足が、つい3日前に工場からお店に送られてきた、というではありませんか!
もしかして、2度手間になるか、と覚悟していたのですが、今回のロンドン行きに間に合いました!
聞けば、一度リジェクトされてしまい、2度目の作り直しになったのだ、ということでしたけれど、まさに奇跡。
Yさん、本当にありがとうございました。
プレステージラインの最高峰!john Lobb 好きなら、死ぬまでに一足は(爆)、と願うモデルですが、その頂点モデルをなんともまあ、スエードのバイリクエストで、というのはまさにゼータクの極み。
だってそうぢゃないですか、
スエードならば、同じ木型=7000のCity 2や、こんかい手元にやってきたSauntonで十分ですし、それならなにもバイリクエストまでしなくても、店頭に並んで、50%引きのセールになることだってある。
アレコレ、贅沢言わなけれりゃあ、それこそ60%程度の予算でなんとでもなっちゃう。
が、ちょいと待った。ここはシュミの世界なのです。しかも既成靴のジャンルでも最高峰と思われる価格レンジでのお買い物なのですから、ゼータクでなくてどうする、とこれが私の志向でございます。ま、アホですわね(爆)。
Parisian Brown という特別色にDワイズはもちろんバイリクエストでしか選べない。
過去に所有した、茶系のスエードは、Dark Brown , Tobbaco, とありますが、このParisian Brownはかすかにくすんだ感じがウリです。オサレな茶色、それもスエードというあたりがキモでございます。
また、使われているスエード自体が、こんかい同時に受け取った、クラシックラインのSauntonとは大違いで、肌理の細かさが素晴らしく、なんというか靴全体の質感を際立たせております。ある意味、カーフよりもわかりやすい!
当然、シングルのレザーソールで、シャープな印象もありますが、やはり全体の印象はエレガント。
例えば、クラシックラインのCity2を同色のスエードでバイリクエストしたとしても、ここまでのエレガンスはきっと得られないだろうな、とこんかい、Sauntonのスエード仕様を同時に受け取った関係で、理解できたのは僥倖というものでしょう。
スエードは冬の靴、というイメージをお持ちの方があるかもしれませんが、じつは季節を問いません。秋冬はもちろん、盛夏のリネンにもよいし、春先にも履ける。
プレステージならではの、ヒールカップの一枚皮が泣かせてくださいます(感涙にむせぶ)。
いやあ、ジョンロブ歴も長くなったけど、初Phillipがスエードでやってくるとはまったく感無量ですわ〜、といってご担当のPhillipe君(本名。ただしeがくっついています)とコーヒー飲んで、長話ししておりますと、次のバイリクエストは3月の終わりですから、またよろしくねと言われてしまいますた。
ふうん、今年は春節のバイリクエストはないのかい?と尋ねますと、CP重視の中華にはさすがにバイリクエスト祭りでも弱く、反響がイマイチなので、1度きりでやめた、ということでした。
また世話になるよ、といってお店をあとにしたのですが、アコガレのPhillip 2の仕上がりがものすごくて、さすがにもう、これ以上はいらないわなあ、とぼんやり考えたことでございましたとさ(爆)。
画像は、お得意のロンドンバス車内にて。ウワサの(爆)City2 をビカビカに光らせて、店員さん一同にびらかして参りましたけれど、この色は初めて拝ませていただきました、と言って大好評ですた(あほ)。
顧客のみなさまもみな、バーガンディ系ではplumまではいくが、なかなかこのredまでは選ばない由。実物を見た人は、満足して選ぶらしいのですが、カラーサンプルだけですと、plum止まりだ、ということらしい。もちろん悪くはありませんけどね。どころかすばらしい!
ちなみにJohn Lobb Londonでのベストセラー第1位はもちろんこのCity。とらやで「おもかげ」が売れているのと一緒です(爆)。
色は当然ながらブラック。厚手のミュージアムではなく、ミスティやOxfordと呼ばれる、中〜薄手のカーフを使った、定番中の定番以外は、あまり動かないとのこと。
金融街の名前を冠した、このシンプルの極みといってよいOxfordがやはりダントツなのだそうです。とはいっても、周辺には名だたる名店がほぼ同様のモデルを中心に据えて、タケノコ状態で覇を競っているわけですから、その中でもこれが売れまくっている、ってのは、John Lobbのレベルの高さを示していると思います。数売っているか、というと疑問ですが、実際に履き続けているうちに味が出てくると、ハマる!で、どんどん上昇志向が出てきて、思い切りカモになってゆくのです(爆)。
こればかりはじっさいに所有して、数年履き続けてみないとわからないっすね。
ところで
去年からこの色になった、元箱ですが、従来と違って、モデル名やサイズなどが箱に表記されなくなっております。つまりただのハコ。
以前は、モデル名、サイズともにしっかり表記されていたので、バイリクエスト靴固有の大切な付属品だと考えて、ガマンして大切に持ち帰っていたのですが、今は昔。
このあたりが、現行のディレクターのわかっていないところで、オーナーとしては、箱前面にスペックを書いてもらっても、一向に構わない、どころかむしろウレシ〜のが本音。
そういう心理を理解できないうちは低迷するでしょうなあ>現行JL。
こんなただのハコ、大きくて、実は重いので、袋と一緒にとっとと捨ててきてしまいますたとさ(爆)。