嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

シーズン前にレザーのお手入れをおこなっておく

2011-12-08 20:25:32 | うんちく・小ネタ

Dsc04027 なんだかんだいって暖冬傾向が強そうなこの冬。それでも明日あたり、平地でも積雪の予報が出ておりますからあなどれない。季節のめぐりは本当にミゴトである、と今更ながら感心する昨今。

いよいよシーズンか、と思い出して、今年も引っ張り出してみた画像のグローブ。バイク時代に買った厳冬期専用の20年ものディアスキンですが、ご覧のようにヨゴレがいちぢるしく、とてもぢゃないが使用に耐えません。当時は乾き気味の表皮を気遣うあまりオイルをしみこませていたキヲクがあるのですが、それが完全に裏目に出ていまやプンプン異臭を放っております(爆)。こりゃいいわい、というわけで(なにが)、さっそくクイックブライト(以下QB)で繰り返し洗浄いたします。指先部分は豚毛のハブラシでマッサージするイメージでヨゴレをかきおとしてゆくのですが、この時点で黒い水がドバドバ流れ出てきます。大丈夫なのか、とふと心配にはなるのですが、ここまで黒い水が流れ出てきたのでは止めるわけにも行きませんて。

というわけで30分の洗浄ののち、流水で洗い流したうえでさらにQB洗いを2回ほど繰り返して陰干し3日・・・

Dsc04050 ご覧のようにすっきりと洗いあがりますた~。色が若干落ちて、指先が毛羽立ったのはアレですが、なに皮革本来の風合いが戻ったのは素晴らしい。新品よりもよいか(爆)。

このうえでオイルやらなにやらを塗って保護、となりそうになりますが、ここはあえて放置いたします。クルマのレザーシートと違って表面に樹脂加工があるわけではないのですが、皮のフィールを楽しむ意味でこのまま使用いたします。冬のボクスターにちょうどよいか、と(爆)。

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加齢なるボクスター(爆) U教授のサジェスチョン(=邦訳:示唆)

2011-11-10 20:01:45 | うんちく・小ネタ

286pxmount_olympus_2 画像はギリシャ最高峰のオリンポス山!くしくもギリシャのデフォルト(時間の問題でしょう、たぶん)にタイミングを合わせるかのような、オリンパスの巨大損失隠し発覚~・・・社員さんには誠にお気の毒ですが、上場廃止→メインバンクの融資ひきあげ→倒産→ハゲタカにオイシイ部門のみ買われて、全社員の9割リストラ、の恐怖のシナリオは必至。ひたすら経営者を呪っていただきましょう・・・それにしてもNHKドラマ「監査法人」で語られたストーリーそのものの、バブル期の不良債権隠しをここまで引きずったのはある意味日本の企業体質を体現していて興味深い。 ほかにもあるんだろうなあ(とほひめ)。

と、そんななか(爆)、北海道からU教授がお仕事でおいまつえんにおみえになりましたので、こりゃあチャンスだわ、とばかりボクスターでお迎えに上がり、これでもかの遠回りを敢行して、ボクスターのインプレッションをお願いしてみました。

Dsc03751 U教授はもと大メーカーの開発部門でミッションの開発を行っていた人物。私のボクスターのTIP-Sの分析にこれ以上の人物がいるでしょうか!ちなみに彼の特技はバスのドリフト(爆死)・・・こりゃタダモノでわないわ、と以下痔号・・・(多忙につき申し訳ない)


更新久々、ご容赦! 秋のくるまウヰーク(爆)終了

2011-11-07 19:32:26 | うんちく・小ネタ

Dsc03847 11月のおいまつえんは忙しい。雪が降る前になんとかクルマで行って愉しんでおこう、とおっしゃるお客様がたでにぎわいます。お客さま、まことにありがとうございます!

空気も晩秋というわけで澄んでおりますし、今年は高温傾向がいちぢるしいせいか、紅葉の色づきだけはイマイチですが、なに色が変わるだけたいしたもんだ、と(そうなのか?)。そんな空気を楽しみにいらしたお客さまと語り合ううちに秋の夜長も更けて、となります・・・持論ですが信州のベストシーズンは5月と11月(ずいぶん長いのですが)。もちろん6月も12月も、そのほかの月もそれなりによろしいのですが、オーベルジュを標榜するお宿といたしましては、食材が豊かな時期がやはりいちばんですね。

そんななか、「ボクスターの刺客」である、といって憚らないキョーレツな一台が乗り込んでまいりますた~・・・詳細次号(爆)


加齢なるボクスター(爆) いよいよ初回オイル交換(爆)!

2011-10-28 21:04:34 | うんちく・小ネタ

Dsc03780 トクイチオートのロゴマークが一新されたのわ、もうずいぶんと以前のことになるのですが、ロゴが新しくなったからといって、本質はなにもかわっておりません。進化はいちぢるしいのですが、そのあたりはまた(爆)。

秋晴れのタイミングを見計らって、ボクスターのオイル交換にトクイチオートへと出向いてまいりますた。

キネンすべき初回オイル交換。記録によれば私のボクスターにとっては通算3回めな模様。2000kmで交換されたのちに2年間放置(爆)、私の注文で東京へと移送されてPC浜田山で交換、それから手元に来てのちにいよいよGT、ときにスポーツカー的に使用されて一気に3500km走行。ここまでは、まあナラシのイメージをもって4000rpmまでを中心に接してまいりましたが、いよいよポルシェをポルシェとして走らせるときがやってきたのです(ハナイキ荒く以下痔号)。

画像はPCSのS703でエンブレムを磨いた結果、めっきみたいに輝いてしまった、の図(ばかともいう)。ペナペナのやすっちいプラパーツですが、扱い次第でこうなるのです(完全意味明瞭)。


FBM2011をのぞいてみる その3 温泉行脚で最新のDSGにシビれる

2011-10-17 16:50:40 | うんちく・小ネタ

Dsc03730 このまま戻るのもつまらない、と仰るお客様もいらしたので、私もそれでは、というわけで温泉行脚に繰り出すことにいたしました。九州旅行ですさまじい温泉群に圧倒されて以降、信州の温泉を忘れかけておりましたが(だめぢゃないか)、考えてみれば私も知った気になってるだけで、実際につかった温泉の数なんて知れている。まだまだ経験不足でございます。

今日は小学校時代に祖父母に連れられてイヤイヤ行った(爆)、霊泉寺温泉を目指します。松本へ続くR254沿いから少しそれた山あいの温泉地ですが、少し先に鹿教湯(かけゆ)温泉がある関係で、知る人ぞ知る、なあつかい。共同浴場もなんとか維持しているか、という感じなのですが、その鄙び加減が最高!クルマを降りると山の気にイッキにつつまれるあたりは、地元民の私ですら新鮮な気分になります。

途中、かねてより試したいと思っていた最新のゴルフ6に乗せていただいたのですが、DSGの熟成具合がすごい。オートマチックモードの洗練ぶりに舌を巻くほかに、発進時のマナーもよくなっているし、全体の「静けさ(静かさよりも静けさと表現できるレベルですた!)」にはたまげるばかり。本当にゴルフなのか、というくらいな全体のクヲリティを見ておりますと、ゴルフも来るところまできたか、との感を強く持ちます。

Dsc03733 このメカニズムのパイオニヤモデルだった、2004アウディTT3・2の元オーナーといたしましては、非常に感慨深いわけですが、なかでもオートマチックモードのS(スポーツモード)の洗練ぶりが顕著です。初期のDSGではアクセル半開で1で4000rpm、2ではレッドまで、3では5100rpm近辺で次のギヤへのシフトアップを誘発することができましたが、いかんせんTT3・2のような低回転から高トルクが湧き出すタイプのエンジンでは速度が上がりすぎてしまい、ワインディングではそれこそ3に入りますとキケンな速度域まで達してしまうのが現実。もちろん3→2のシフトダウンが「バフォン!」といって決まるのはカイカン以外のなにものでもない(なかった)わけですが、そこいくと、ゴル6のこれはそっけないです(爆)。だまっているとヘーキで4まで入ってしまい、そこからは状況次第で2速まで使っての加減速をきっちり行ってくれるマナーで、じつはイパーン道での40~60km程度の流れで非常に使えるモウドとなっていたのが印象的。

トクイチオートでもこの世代のDSG搭載モデルに関しては一般道ではSモウド推奨だ、というから納得です。北海道のU教授の解釈ではそれは充電系のチャージが実は主目的であろう、とのこと・・・ううむ、さらに納得。

このイヴェントが終わりますと、いよいよ秋も終盤。里にも紅葉が間もなく降りてきて、いよいよ冬に向かいます。おいまつえんには今度はビジネス軍団が襲来。観光組とあわせて、またまた忙しくなるぞ~!!

里の紅葉をご覧になりたいお客様、11月の上旬まではオッケイでございますよ~!!

0267-62-0251

oldpine@seagreen.ocn.ne.jp


FBM2011をのぞいてみる その2 快晴に恵まれる

2011-10-17 16:18:22 | うんちく・小ネタ

Dsc03697 今年はダメか~、という感じの前夜までのお天気とはうってかわって、本番の日曜日はこれ以上ないかというくらいな秋晴れ!

諸事情から(一部意味明瞭)、なんとメガーヌRSとうちのボクスターで会場入りすることとなり、軽い殴りこみ状態か(爆)。だって、フレンチブルーミーティングにジャーマンのハデーなロードスターで行こう、ってんですからはい(汗)。

Dsc03692 さいわい、ボクスターで乗り込んだところでどうということはなく、若干の視線は感じたものの(爆)、会場は和気藹々としたフンイキで非常に和みます。お天気もあるのでしょうが、蓼科の秋祭り、というよりもどこかヨーロッパアルプスのリゾートのよう(いったことないけど)。じっさい、冬季にはスキー客でそのようなニギワイを見せるエリアですね。

会場にはこんな「ヤリ」をしょったシトロエンや、新旧取り混ぜたフランス車がモデルごとに駐車しており、圧巻。最新の限定車までくまなく集合しておりますから、ショウルームでカタログもらうくらいだったらこちらのイヴェントを覗いてみるのをおすすめいたします。


FBM2011をのぞいてみる その1前夜祭

2011-10-17 15:50:37 | うんちく・小ネタ

Dsc03677_2 晩秋の恒例イヴェント、FBM(フレンチブルーミーティング)が蓼科の車山高原で今年も開催されました。

おいまつえんでは小規模ながら(爆)、産科希望者を募り、勝手に前夜祭!なぜかVWが2台にルノーメガーヌRSをお迎えして、オトナの晩餐会が行われたのですた。

献立のメインは渾身の和牛グリルプルーンソース。旬のきのこをふんだんに加えた牛肉のサラダ、といってもよい仕立てなのですが、ギリギリの甘味と酸味を追及したソースで2011年の秋を感じていただく趣向。このメインにたどり着く前に、すでに山海の珍味攻撃で撃沈してしまわれるお客様もいらしたのですが、おいまつえんのディナーはペース配分が大切なようです(爆)。

Dsc03675 きがつけば深夜、あいかわらずクルマを中心にしたネタでもりあがるわけですが、いかんせんキリがない(爆)。日付が変わる頃にめずらしく早めのお開きとなりますた・・・さすがオトナのイヴェント(爆)


加齢なる遠足(爆) ボクスター@九州グランドツーリングー13 対候性能をためす

2011-10-06 20:29:43 | うんちく・小ネタ

Dsc03547 画像はちょいと判りにくいのですが、ボクスター名物のウィンド・ディフレクター、ロードスターならでわの装備ですが、実はこの装備、あるのとないのとでは大違い。近年のニッポンの拘束道路の流れ程度でしたら、この「風除け」さえ装備しておけば、まずフルオープンのまま500km程度走ったところでなんともない。往復せよ、となっても問題ないくらいです。

Dsc03663 911みたいな仮にも4シーターである、となった場合には、リアシート上にかぶせる関係で、現行ではネットをつかった大仰な装備となるのですが、これもまたいっぺん使ったら手放せないくらいなオープン時の室内を提供してくれるので、まことに快適。

今回のグランドツーリングでは、四国に渡った直後には晴天だったのですが、淡路島に渡る頃から雲行きが怪しくなり、途中ワイパー最速か、というくらいな豪雨にも遭遇。んが、この装備のおかげで屋根開きのまま走れてしまいました。80程度でも走ってさえいれば乗員は濡れずに済むので、屋根を閉める必要などありません。加えて、986との比較でだいぶ低い位置にシートがマウントされているのと、さらにディフレクターが装着されているロールバーの高さも上げられているおかげでインテリヤのカプセル化がいちぢるしく、エアコンの温度を上げるなり、シートヒータなどをつかってやれば真冬のオープンも現実味を帯びてまいります。

Dsc03649 このディフレクター=防風板のレキシも実はすでに四半世紀。私のキヲクでは86~87当時にマツダがファミリア・カブリオレ(懐)に装備したのが世界初ではなかったか、と思うのですが、いかがでしょうか?ついで画像のRX-7カブリオレに装備。これのマイナーチェンジ版はしっかり新車を買って、6万キロほどおつきあいしたキヲクが鮮明に蘇ります(爆)・・・商品名エアロボード。30cmほどの高さを持った板を座席の後ろに立てかけるだけのシンDsc03648 プル極まりないデバイスですが、カプセル化には効く!このセブンカブリオレはバブリーな装備もウリで、フルレザーインテリヤにヘッドレストに内蔵されたスピーカや当時としてはまだ珍しかったCDデッキだとか、BBSホイール標準装備などなどカナーリ頑張ったモデルだったなあ、と今更ながらに思い出します。サスペンションブッシュのたわみを利用した4WSに似たトーコントロールなどが964ポルシェとかぶっていたのも懐かしい(爆)!

マツダが世紀の傑作、「ロードスター」を発表する2年前の出来事ですが、このモデルで培ったオープンエア方面のノウハウがさらに洗練されたカタチでロードスターに投入されているのを見るにつけ、非常にうらやましかったキヲクがございます(爆)。たしか現行ロードスターも私のボクスター同様のロールバー装備の上に透明なアクリル板を渡すディフレクター装備だったのではないでしょうか・・・いわゆる完成型か?

画像のカタログが87年当時のものですからまあざっと25年。道路環境もオープンカーの造りもそんなに劇的には変わってないな、というのが実感ですが、こうしてオープンカーを所有した以上、なにがなんでも屋根あけたる!と意地になるアホンダラ加減もまた変わらないようでございます(爆)・・・あきれつつ以下痔号。


加齢なる遠足(爆) ボクスター@九州グランドツーリングー12 TIPのあつかい

2011-10-05 20:15:40 | うんちく・小ネタ

Dsc03660 さて、九酔渓での源泉かけ流し、ならぬ源泉滝落し(爆)を思うさま堪能したのちには、いよいよ九州をあとにしなければなりません・・・たったの2泊ではそれこそ物足りない、ってなもんですが、そうもいっていられない。飛行機利用ならばあと一泊となるところをナミダをのむわけっすね。

後ろ髪を引かれつつも九重ー阿蘇界隈の通称「やまなみハイウエイ」をボクスターで走ります。願ってもないことに、今度は小雨模様・・・さよう、トクイチオートの車両では雨が降ったほうがクルマが安定する、というのは本当で、タイアのテクノフィットまではできていないうちのボクスターですらドライ路面よりも車両が明らかに安定するのはフシギなくらいです。「つれづれ」のチェックアウトは宿泊代金激安なだけに(爆)9時なのですが、今日は佐賀関から「九四フェリー」をつかって四国に渡る関係でむしろ好ましい。早朝だという点と通勤に使われるような環境ではないこともあって(そりゃそうだ阿蘇山中だもん)途中のワインディングではあり得ないペースを保てるのはやはり九州ならでわ、というものでしょう(道路交通法完全抵触)。

Dsc00215 ここぞというところでTTのつもりでアクセルオンを行っても全然ダメ!3000rpm程度から踏んでみたところで思うような加速は手に入りません。というか、3000ちょぼでトルクを期待してしまう時点でスポーツカー乗り失格~(きつぱり)。TTのようなスポーティ「乗用車」でなまってしまった感覚を捨てるときがきているのです。ただ、5速とはいえ、ただのトルコンATに2・7NA、さらに1400kgの車重ではたかが知れておりますからして、やはりここはMTモウドで2なり3なりを呼び出して4-5-6000のトルクゾーンを使ってアクセルをあけてやる必要がある!

Dsc03530 TTでは4000、いや3000までで、速度が上がりすぎて、もういいや、となっていたところが、4000からだ、というクルマに乗り換えたわけでその転換はまことに新鮮でもあるわけですが、そいつを物好きにもATで操る、ってえのはある意味奥が深いです。やったことないし(爆)。

一昔前のATでしたらたしかにここはトルコンスリップその他のモンダイもあって、「痛痒」を感じるところなのでしょうが、ボクスターのステアリングに装備された+、-のスイッチのレスポンスは思いのほか良く、不満のない変速が行われるのでこれはこれでヨイ。むしろ200kmh以上でのシフトダウンやアップをフルプルーフでおこなえる(ポルシェのエンジン+ミッション破壊は大抵この速度域で行われるためヒサンですよ~・・・5に入れたつもりが3だった、というミスが大半。いうまでもなくエンジン全損。年式にも寄りますが、修理費用ざっと350万円より)メリットは計り知れない、というものです。

あとはどうやって、どのように愉しむか、というのがドライバーに課せられた課題。というわけでなかなか奥が深いティップの扱いですが、さらにこのティプトロニックには「バイザッハモード」と呼ばれる通常すぐに呼び出せる3つのシフトパターンのほかに4つ目のスペシャルが存在するらしい・・・滅多に呼び出せないその4人目(爆)とは~・・・以下痔号


加齢なる遠足(爆) ボクスター@九州グランドツーリングー10 せいろ蒸しを愉しむ

2011-10-04 19:33:34 | うんちく・小ネタ

Dsc03612 九州グルメの個人的にはナンバーワン!せいろ蒸しでございますよ~!

なにを隠そう、私もほんの15年ほど前までは必死こいてうなぎを割いておりましたので、そのムズカシさ、奥深さは身をもって(爆)存じております。満足ゆく仕上がりを得ることができたのなんて数えるほど。なにしろムズカシ~。蒲焼にするうなぎは瞬間芸で割いてやらないと、うなぎが痛がって悶えた挙句、切り身が雑巾のようにズタズタになってしまう、という結果がすぐについてくるお料理です。他のお魚をおろすのとはワケが違う。

で、ヒツマブシやせいろ蒸しのように切り身となったお姿のうなぎではそのあたりはシビアには追求されないのに対して、関東風のうなぎでは蒲焼となったそのお姿が鑑賞の対象になります。おもに尻尾の切り身の上縁と下縁に包丁捌きのワザがしっかり出ます。さらにお江戸風ではどこまで柔らかく蒸すか、というあたりも味わいどころで、串を打って蒸すのは良いのですが、ここまで柔らかいのをどうやって炭火で炙ったのか、というあたりまで蒸し時間を追求した、お箸で持ち上げた瞬間にハタリと御飯の上に落ちる、それくらいのレベルをあじわうのが、蒲焼のいっぽうの愉しみというものでしょうか・・・また、本来の川魚としての歯ごたえや臭みを生かした蒲焼も随所に存在しており、そいつをあじわうのもまたよし。また、大阪界隈で普及している「まむし」。腹割きの蒸し無し、という流儀もまた興味深いです。カリッとした食感がウリですが、東京風にある洗練のようなものとは対極か。

Dsc00207 九州名物といってよい、せいろ蒸しはわりとお気楽です。御飯ごと蒸しあげたカットうなぎ(爆)のタレと油がご飯に染み込んでえもいわれぬ味わいとなるあたりが味わいどころですが、なんともこたえられない美味でございます。フシギと九州以外ではほとんど見かけないスタイルなので、上陸したあかつきにはどこで食べるか、まずは押さえておくのがデフォルト。

日田の中心街には豆田と呼ばれる、天領だった頃の町並み保存区域があって、ご他聞に漏れず観光スポット化されているのがまことにウザいわけですが(爆)、観光案内所で訊けば、そのなかになんと3軒ものうなぎ屋があってしのぎを削っておられるご様子。案内所の方を問い詰めて(爆)、どのお店が一番なのかを訊きだして、今回はそのうちの「いた屋」にお邪魔いたしましたが、王道。かなりゆったりした造りのお店でしたが、お客様のほとんどは「せいろ蒸し」ネライでしたよ。ハズレのないせいろ蒸しはほとんどどこで食してもうんまい~。できれば赤ワインと一緒に、とほざきつつ以下痔号。


加齢なる遠足(爆) ボクスター@九州グランドツーリング ボクスターの第一印象(爆)

2011-09-30 19:22:01 | うんちく・小ネタ

Dsc03518 ボクスターのキャラクターはフレンドリー、の一言。はじめて乗っても、びっくりするくらいです。おもにRRエンジンを半世紀にわたって巧妙にしつけてきたポルシェならでわのノウハウからくるものでしょうが、70~80年代に云われたミッドシップの固定観念からは別次元のはるかに進化した洗練されたシャーシのポテンシャルがウリ!

乗り心地もよければ、挙動もマイルド。加えてミッドシップ特有の素速い回頭性能がいとも簡単に引き出せる。ワインディングなどできつめのコーナーにアクセルオンで突入して御覧なさい・・・もうね、自分はいつからこんなに運転が上手くなったのか、と容易に勘違いして、シビレますから(死語か)。

RRの911につきものだった、とっつきにくさや空冷時代に特につきまとった神経質な一面がまったくといってよいほどない。加えてデフォルトでついてきちゃうこのロードスターボディに、練りに練ってネガをとこっとんつぶしてある機能的な幌。さらにポルシェのアイデンティティといってよ い、911マスク(フェンダーは997と共用ですからね)とモノブロックキ ャリパー装備の穴あきディスクブレーキ・・・大ヒットとなった理由が容易に理解できる要素満載で、新車でさえバーゲンの上に、ここへきて次世代のPDK=DSGが搭載された進化版モデルがリリースされたおかげで、熟成いちぢるしい987ボクスターが格安で店頭に並んでいる~!

Dsc03546 というわけで、964カブリオレからこの道に入った私に、この987ボクスターが響かないわけがない、ってなもんです(爆)。

入手に至った経緯は「加齢なるボクスター」でシツコクお伝えしておりますが、そこへトクイチオートのノウハウでリファインメントを施したのが私のクルマです。どこがどう違うんだい、はやくしろや、とお考えのそこの貴方・・・以下痔号(爆)。

画像はいわずと知れた鉄輪界隈の「ぢごく」のライトアップ(シュミ悪いですね~)に照らされる987ボクスター。まあ、そのボディの美しいこと(ばか)!


加齢なる遠足(爆) ボクスター@九州グランドツーリング 旅のもちもの その2

2011-09-30 09:02:42 | うんちく・小ネタ

Dsc03420 キター!!━━━━(゜∀゜)━━━━!!「片岡義男 一日じゅう空を見ていた」!!

83年リリースの一連のカタオカワールド本(爆)。一世を風靡した一連の著作ではたとえば浅野温子主演で映画化されたりもしてまさに80年代の空気を知る、またわ思い出すのには格好か?

うひい、なつかしい・・・これもつい先日、ボクスター本を探しに立ち寄ったブックオフの105円コーナーに放置プレーされていたのをサルベージしたものでございます。

本書は短編集ですが、そのなかのタイトル作、「一日じゅう空を見ていた」はなんと信州が舞台(爆)。内容は語るほどのものでわありませんが、当時の最新型フェアレディZのカタログトップモデル・Tバールーフに主人公が乗って、立科、八ヶ岳、カルイザワ界隈を流す、という泣かせてくれる設定がタマランチ会長!Tバーではなく、純正ロードスターですがなにか、と(爆)。これをフェリーの甲板でナナメ読み、と・・・ううむ、ハマり過ぎてもうコワイくらいでございます(ばか)。


加齢なる遠足(爆) ボクスター@九州グランドツーリングー4 さんふらわあ

2011-09-29 08:35:42 | うんちく・小ネタ

Dsc03484 阪神ー別府航路開設、100周年だ、というからすごい!レッキとした定番コース。それくらい別府、というのはいにしえからのアコガレの楽天地だった、ということでしょう。

行楽の目的地としてはまさにうってつけの温泉+シーサイドリゾートはいまだに活気があって、といいたいところながら、時代の変遷とともにヤレは隠せないか、と感じる瞬間もあるのですが、どっこい地底から湧き出るこの世界一といってよい温泉地帯のポテンシャルはやはり計り知れない。少なくとも他の温泉地とは格が違うか、という印象。

フェリー「さんふらわあ」は大阪、神戸と別府航路の場合ですと20時前後に出港の後、運河のイメージを持つ瀬戸内海を一晩かけて進み、午前8時前に別府到着ですから、夜行列車のイメージでしょうか。船内にはそこはかとなく昭和の風情が残っていて好ましい。フェリーでのゆれは何度となく渡った、北海道航路でイヤというほど味わって参りましたので(ゲロゲロですがな)、さんふらわあの乗り心地ときたら池に浮かんでいるよう。それに今回はフンパツして早割りの(爆)個室をリザーブしてあるので、快適至極でございます。

Dsc03473画像は神戸と淡路島に架かる鳴門海峡大橋直下!クルマでは何度となく通過しているはずですが、直下を通過、というのは非常に珍しいか・・・

乗船と同時に一番風呂をゲット(爆)、ののち出港からここまで、甲板に出て寒風のなか、夜景を鑑賞しつつ、夕食を食べておりましたが、赤ワインが進む進む(爆)。鳴門海峡を過ぎる頃には船酔いなのかアルコール酔いなのか判別できないありさま・・・

船底にはボクスター。船の目的地は別府!これ以上のシチュエーションがあるでしょうか(ひとり感動しつつ以下痔号)


加齢なる遠足(爆) ボクスター@九州グランドツーリングー3

2011-09-28 20:06:44 | うんちく・小ネタ

Dsc03468 九州方面へのフェリー、「さんふらわあ」は大阪南港にあるATCフェリーのりば、から出港いたします・・・この界隈の埋立地は、不良債権化云々でカナーリ問題になったエリアだったか、というおぼろげなキヲクがあるのですが、たしかに建物ピカピカなわりに空き店舗多数・・・スカスカな「高層シャッター街」のイメージはぬぐえない。

が、そんなエリアで夕食の買い物やら、翌日の朝食を調達しつつ探訪していたのですが、すれちがうティーンエイジャーのみなさまの服装がヘンですよ~(爆)!アバラ骨が浮き出た貧相な上半身ハダカの青年や、なにやら意味のわからないロリータファッションに身を包んだ15cmヒールの婦女子がいたかと思えば、真っ当な制服姿か、と思わせておいて、オレンジやイエローのズラをかぶって青い目のティーンが徘徊しているぜ!プロムナードというのでしょうか、海浜の非常にお洒落なエリアで、目の前には「ハイアットリージェンシーオオサカ」までそびえているこの立地なわけですが、そんなエリアにこれですかい?

Dsc03462 うへえ、もしかしてこれって「コスロリ」ってやつですか~???と気がついたのですが、観察していると皆さん、三々五々集まってきてはツレのデジカメ撮影だけを済ませて、おとなしくしておられる。ぶらぶら歩いているのは良いのですが、一定時間を過ぎるとちゃんと着替えを済ませて電車で帰宅しておられる模様・・・どうやらこの南港エリヤがコスチューム天国と化しているらしいのですが、自分の知り合い以外のコスチューム軍団にはビミョーに視線をそらせてコミュニケーションを避けておられる模様・・・「加齢なる遠足」視察団(ひとりですがね)といたしましては、背景にある家庭内不和や学校内のさまざまな問題、あるいは「ひきこもり」の反映であるなあ、となにやら病的なものを感じざるを得ませんでした。

ご本人たちはアニメキャラになりきって、違う自分を演じるとか何とか「ぬかし」そうですが、この珍妙な現実にも今の日本がなにか反映されているのでしょうか?個人的には、例外なく複数で群れているあたりに非常に頼りないものを感じました。私なんて、サーティーズコス(爆)、いつでもどこでもひとりでやってますがなにか(問題違)。

理解できないからといって、否定してしまったのではなにも始まりませんが、このようなみなさまは貴重な週末の時間にこんなところでプラプラしてないで、いっそ地方の町おこしの祭にでも参加なさり、ご当地キャラの着ぐるみでも着て生計を立ててゆく、という道を模索なさってはいかがでしょうか、「他人様のためになにかやれや」と小一時間問い詰めたのち、進言したいなり(爆)。


加齢なる遠足(爆) ボクスター@九州グランドツーリング-1 大阪にて

2011-09-28 19:21:56 | うんちく・小ネタ

Dsc03460 さて、9月ももう終了か、というこのごろですが、私も人なみに「なつやすみ」なるものを頂戴しよう、というわけで、5日ほどの日程で九州へと旅をしてまいりました(いいのか~)。

九州へのお供はもちろん「最適化」を済ませた、ボクスター2008年モデル。通称「僕ちゃん(爆)」。

九州へとクルマでわたる、などというだけで昭和初期にはありえないことだったわけですが、平成のこの世ではわりと普通に現実味を帯びております・・・信州から九州へ、となったときには本州を南端まで走るパターンと神戸から明石海峡大橋経由で四国へと渡って、さらにフェリーで、というのも悪くない・・・

Dsc03470 んが、個人的に夏の疲れがいまだに抜けきらないあたりを考慮して(「加齢なる」の所以ですね)あまりムリをしてはならないというわけで(爆)、大阪南港からのフェリー・・・かの有名な「さんふらわあ」でのクルージング(そうなのか)を選択いたしますた!これですと大阪南港を20時前に出港ののち、瀬戸内海をひたすらゆっくりすすみ、翌日の早朝に別府に到着、となって、温泉とワインディング三昧が目的の私の行動パターンには非常に都合のよろしい運行でございます。選び出した日程では晴れマークが連続しているっ!!ううむ、まさにボクスター日和でございますよ~、と狂喜しつつ以下痔号。