秋の夜長、世間でわオリオン座流星群だなんだと大騒ぎらしいですが、なに、流星だなんてこちらでは珍しくもなんともない。これから空気の澄む季節に向けて、それこそ5分にひとつは目撃できるわけで(不確定ですがなにか)、なに騒いでるの、という感じでございます(爆)。
それよりも「債権放棄」ってなに?、と(完全謎)。億、それも数千億円の借金の棒引き・・・ううむ、小学校で「借りたお金は返しましょう」、と習わなかったのでしょうか(完全謎)???たとえ利息の「過払い」に陥ったとしても、その過払い訴訟でバブルに浮かれた弁護士がダツゼーしようとも、キホン「返す」のが借金である、と。幼稚園痔でも知ってるこのルール。ニッコーのみなさまはいったいどう償われるおつもりなのでしょうか?ってNY渡航時のアップグレードのご恩も忘れて糾弾しておりますがなにか(爆)。
さて、そんなイラつく秋の夜長(爆)には、このような良質な超長編小説で和みましょう(爆)。生誕100周年を迎えられている松本清張センセの得意ジャンル。殺人にまつわるニンゲン模様の精妙な描写を鈴虫の声をバックに味わいます。
今回はセンセの取材が税務署の内部事情に踏み込んでおられるわけですが、70年代にはきっと事実だったであろう汚職の手法とえげつなさ過ぎるたかりの手法は必読。売り上げをごまかして納税を逃れたい、という企業のキホン心理を巧妙についた悪徳税務署員の所業が読みどころか、といいたいところですが、すでに使い古されすぎて新鮮味に欠けるか。それでも申告を自分できっちりおこなう私には(爆)、興味津々の★★★。
意外なラストも楽しめるが、料亭の女中のキャスティングを自分でやってみるのもまた楽しいぞ、の秋の夜長にオススメの一冊でございます。画像は毎晩のシャワーでピカピカのももちゃん。秋、冬にはぴったりの座右のネコでございます(爆)。