嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽2015今年もいくぜっ(ばか)John Lobb Luffield by Request

2015-01-16 08:52:30 | 履き道楽

温泉へと出かけている間に、イギリスからのお荷物が到着しておりましたっ!こんかいも john lobb by requestもの。

これまで散々履き倒してきて、気がついたのは靴ばかりが目立ってしまってはダメだ、という事実。全体のファッションに合わせてなるべく浮かないモデルをチョイスする、という王道の選択をおこなえば、50年以上履き続けることができる、ということでございます。

こんな当然のことを理解するのに、クルマ数台分つぎ込んだ私もアホですが、なに楽しい趣味でもございました(爆)。英国靴ブランドを中心に、フランス、イタリヤなどなど、これぞと思われるものは手当たり次第に手に入れては、履き倒す。ここまで長い旅路でございましたが、結局どのブランドでも選び出すモデルはオーソドックスなものに行き着く。洒落っ気を出したつもりでとんがったモデルをチョイスしてみたところで、クツ本体が浮くために結局履かなくなっちゃうわけ。

だったら、徹底的にオーソドクス、ただし造り、革質さらにプレステージ、というか所有してウレシい度最高のものを、というわけでたどり着いたのがjohn lobb のイヤーモデル2010なのでした。

全体にはごくオーソドックスな英国靴の造形なのですが、そこへ巧妙かつ微妙にフランスのセンスを落とし込んであるあたりが靴好きの心をくすぐります。

このブランドでは、どのモデルを選んでも革質も申し分ないし、定番のモデルもとらやの羊羹のように、放置されることなく常に磨かれてアップデートを重ねているあたりも満足度が高く、ラインナップ完成、といちどは思っても、すぐに次の新型が気になる仕組みとなっています。

そう、買い続けても、履き続けても飽きることがないのです。そのかわりものすごく高価。

ここ数年でベーシックモデルでもイッキに20万円の大台に乗ってしまったのは驚くばかりですが、このブランドに関しては、まあこんなものか、ということで納得できてしまうあたりが怖い(ばかともいう)。明らかに値段を見ずに買う人向けのプロダクツの領域に入っております。

 

 がーん!Luffieldさまの全貌をお目にかけましょう!木型はchapelとおなじ、#8000。ロングノーズ、スクエアトゥの名作ですが、印象は#7000に似て、シャープ+スマート。スタイリッシュ。外羽根の2アイレットですが、オーソドックスな印象とモダンな印象が半々で独特。色によって全く印象が異なるのは、john lobb 各モデルの特徴といってよいでしょう。

最近のジョンロブは、連綿と作り続けてきたモデルをこの#7000、8000という木型でリメイクする傾向があって、ラインナップのメインがこのモデルのようなシャープ+スマート+スタイリッシュに統一されつつある印象。今風なスリムなファッションとのマッチングがよく、今まではどちらかといえば鈍くさかった英国靴とは思えない第一印象を抱かせるあたりが、かつてのライバル、エドワードグリーンなどとの大きな違いです。エドワードグリーンは、この点が遅れている、というか、モダナイズなど全く行われておらず、ここ数十年、相変わらずの造形で、そこが良いのだ、というお方は別として、並べて比較してみると埃をかぶっているな、という印象。ブランドは磨いてこそ、っすよ。

こんかいは注文色のParisian BrownにDワイズを選択して、さらにシャープネスを狙いました。

この色は、履き続けるうちに褪色が起きて、琥珀のような輝きを帯びるのが特徴。新品よりも15年もののほうが圧倒的にカッコ良いのが特徴です。

というわけで、すでに屋内で履き始めておりますが、スーツよりもジャケット、ウールのパンツよりもチノーズ、場合によってはジーンズでもありか、と思わせるカジュアルな雰囲気が二重丸でございます。

履き道楽2015は今後もまだ拡大方向で展開の予定でございます。かねてから懸案の英国詣でも視野に入れつつ、ラインナップ構築に余念がないことでございます(ばか)。

ちなみに、これが去年の3月まで所有していた外羽根の2アイレット。これが異様な高額で引き取られていったおかげで(爆)、こんかいのluffieldが手に入ったというわけです。Edward Green の Holborn というモデルですが、フィット感が私にはイマイチで、悪くはないんだが、ジョンロブのDワイズフィットを知ったいま、606(木型)のEワイズのままでは永遠に自分のものにならない、ということに気がついて売却。

それが今回のLuffieldさまで完璧なフィットで復活できた、というわけです。2足の比較などしてしまえば印象がずいぶん違うのですが、こちらもまた味わいのある良い靴でございました。どちらも、靴の世界では当時めずらしいロングノーズの2アイレットで、モード系といってもよいとんがった靴だったんですよ。英国靴としてはね。雨の日によく履いたなあ~(とほひめ)。まっ、買った金額と手放した金額で引き算を行えば、非常にお安い授業料だった、といえるでしょうか?

さらにおまけ画像(爆)。これも2アイレットの外羽根。すでに絶版になってしまった、Berlutiのタトゥラインでございます。ノングノーズを際立たせるために、羽根部分を短く、足首に寄せてあるためそう見えるのです。実際には木型そのものがロングノーズということはなく、ごく普通のつくりなのに、デザインでそう見せる、の見本。さらにシャンパンの泡を模したというトゥ部分のパーフォレーション(穴飾り)がジマンでした。

この一足もこうして靴だけ取り出して眺めているとちびりそうになるくらいにカッコよいのですが、ユニクロばっかり着ている私には合わなかった、とそんなわけっす(完全意味明瞭)。