画像はR117。長野県と新潟県を結ぶ、まばらな国道。左側は、自宅の裏を流れている千曲川が、県境を越えて信濃川、と名前を変えた同じ流れです。
想像もつきませんが、このエリア一帯は積雪2m〜5m程度で推移する、日本一の豪雪地帯です。ここらで、キョーレツな寒気団でもくれば、一発で1mくらいは、という場所です。
ところで、越後は米どころ。そこへ、山から、あるいは川から染み出す豊富な水の恵み、とくれば日本酒の産地なのは、言わずもがなというものです。
酒蔵の有名どころがガンガン出てくるのもこの沿道の楽しみですけれど、こと販売店となりますと、あまりない。
ただ並べているだけならば、いくらでもありますけれど、うるさいくらいな(爆)ウンチクを聞きながらじっくり選べる、というお店は数えるほどでしょう。○海山だけずらりと並んでいても、お土産屋さんみたいで、触手など動きませんて。
そんな一軒に夏前以来、久々に伺って、仕入れも行いながら(爆)、今度は日本海を目指します。
画像は、R353。松之山温泉から柏崎を目指す、の図。ですが、ここへきてようやく晴れ間がのぞき、ピークを過ぎたかに見える紅葉が映えます。R353は、一部区間ではすれ違いに苦労するくらいの狭小なワインディングですけれど、そこをガマン致しますと、ちびりそうになるくらいに快適なルートです。
Dレンジの学習機能を使いますと、上りも下りも手間いらずの気持ちヨイ走りが手に入ります。
ご覧のような棚田も随所にあって、絵になる。山岳区間を超えるだけで小一時間かかるのですが、その間すれ違ったのは軽トラ2台のみ。あとは、本当に貸切のワインディングです。長野ですと「鹿注意」のところですが、こちらは「なだれ注意」の道路標識が随所にあって、豪雪地帯なのを思い出させてくださいます。
柏崎までは、松之山からほんの1時間ですが、ドライブとしては極上の区間。パノラミック、という点では長野のワインディングもヒケはとりませんけれど、このまばらさは長野にはないか。
一部冬枯れの始まった、紅葉を愛でつつ、じんわり流すのは無常の喜び、というものです。ボクスターのこの低速から高速までつづく、気持ちよさってのは歴代のクルマの中でもピカイチではないか、と思います。
つい先日も、そろそろ買い替えでは?という話になったのですが、替える理由がないんですよ。実弾もありませんが(爆)。
距離もまだ40000km弱だし、タイアはそろそろとしても、他の部分にやれたところも感じない。
こうして一般道と高速道路を組み合わせた、一日700km程度までのニッポンの一般道ドライブにはまさに最良のチョイスではないでしょうか?屋根開くし。
いかがです?画像の多さからは、私の時間的な余裕が窺い知れるでしょう(爆)?
普段では、クルマを降りて写真など撮っているヒマがないくらいだったのが、今回は、あっ、ここいいかも、となればソク停車して、撮影ですよ。
そんなこんなで
日本海岸。すでに夕暮れ。この丘の向こう側には日本海が広がっています。
柏崎には、なぜか「黒羊羹」と呼ぶ、黒砂糖羊羹の老舗が数多くあり、昭和の頃から柏崎土産、といえば黒砂糖羊羹ときまっておりました。現在では、最上屋と新野屋が、しのぎを削って、といいたいところながら、味の方向性は全く別みたい。実は、黒砂糖羊羹にはうるさい関係で(爆)、春のうちに買って、両方とも試していたのですが、このあたりはまあお好みです。
おりしも、原発再稼働の是非を巡って、次期市長選が公示されており、賛成派と反対派が街を2分して争う、という現場でございます(完全他人事)。
さて、晩秋の夕暮れは17時にはおしまい。それ以降もほんのりと明るいのですが、夜の予報はどうやら雨らしいので、早めに撤退いたします。
柏崎ICで一瞬悩んだのですが、今回はさらに遠回りの、関越道経由を選択。北陸〜上信越道が最短ルートなのですが、そろそろ飽きてきたので。もちろんフルオープンのままですが、Barbour のドライビングジャケットの保温性能は素晴らしく、ボクスターの遮風性能とあいまって、気温がプラスのうちは許容範囲。
なにせだあれもいない高速道路ですからして、快適至極。
こんな時にボクスターのほどよさが光ります。制限速度近辺からすでに楽しいわけで、絶妙のいなしと、安定感、さらにくぐもった排気音や頭上を流れる風音などなど、ファンな要素満載。
湯沢の真っ暗になってしまった、マンション街や、水上温泉の倉庫みたいな旅館街などのバブルの遺産の数々を眺めながら流すうちに、いつの間にやら県境を越えてしまいました。
往復600km程度の鼻歌ツーリングでしたけれど、私には十分。お腹いっぱい。
気がつけば、ワイパー連続拭きの雨が降っておりましたが、室内にいる限り、まったく濡れないものですから、結局そのまま帰着してしまいましたとさ。やれやれ。