嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

加齢なる遠足 湯治2016 おんせん県大分へ−3 長湯温泉ざんまい

2016-12-10 16:37:14 | 加齢なる遠足(爆)

 

さて、画像は長湯の老舗、大丸旅館夕景。芹川がちょうど蛇行しているポイントをうまく押さえてある立地と、大きすぎない規模。そこへ、日本有数の炭酸泉の組み合わせとくれば、それこそ言うことなし。

見れば、お客様も長年の常連と思しき方々で、館内は客層を含めて非常に落ち着いたよい雰囲気です。

できればお世話になりたいものでございますが、和室に旅館スタイルの2食付きというのがネック。たまにはこういうのも勉強のために体験せねばならないのですが、だいたいの想像はつくので、今回も遠慮させていただき、大丸旅館系列の長期滞在向けチャンネル=BBC長湯にお世話になりますた。

各客室は画像のような離れになっており、外観も間取りもそれぞれに違えてあります。統一感はありませんが、全て同じ外観にしちゃったんでは、公団住宅みたいになっちゃう。それぞれに凝った意匠が施されていて非常にゼータクな造りですが、お値段はその割にリーズナブル。さらに、敷地内には図書館併設、と、本好きな私にはもってこいの組み合わせで、ユニーク。

図書館は山岳関連の図書に特化した、非常に珍しいものですが、一度足を踏み入れると、数時間は出てこられなくなります。Kindle Unlimitedには、間違っても並ばない種類の本が天井まである本棚いっぱいにずらりと並んでおります。

こちらにもだあれもおらず、快感、というよりもむしろ寂しい感じ(爆)。

また、晩にはフロントが無人になる関係で、深夜までうろついていても怪しまれない(いるだけで十分アヤシイ、ってのよ)。このホテルというかお宿にお風呂はないのですが、徒歩5分でたどり着く、大丸旅館のお風呂には無料で入浴可能ですし、有名なラムネ温泉にも100円で入浴が可能です。

それぞれのお風呂の営業は22時までですが、昼間から入浴しまくりで、湯あたり気味の私には十分(爆)。

wifiは、部屋までが有線対応。前回、お世話になったのは、たしか5年ほど前ですが、その時のキヲクから、今回はケーブルとルーターを持ち込んでいるので、非常に快適に使えます。

もうね、深夜までアマゾンプライム動画見放題(爆)。しかも離れなので、ボリューム関係ないし。

12月にテラスでビール、の図(!)。雪がちらつく信州では、まったく考えられない光景ですが、こちら九州ではまったくフツーでしょう。それでも外気温5度ほどですから、短時間ですけれど、私には十分すぎるくらい暖かく感じます。

室内もエアコンメインの暖房に、オイルヒーターも装備されているので、快適。

部屋にはフルキッチンに食器などまで装備されているので、朝食もいらないくらいですが、宿泊料金に含まれております。

温泉で炊いたおかゆが秀逸で、サケで荒れた胃腸をいたわってくださいます(爆)。

以下次号

 

 

 

 


加齢なる遠足 湯治2016 おんせん県大分へ−2

2016-12-10 14:54:57 | 加齢なる遠足(爆)

どかーん、定番の「豊礼の湯」。湧田山というくらいですから、そこらぢゅうから温泉の噴気が上がっています。こちらもほぼ貸切でした(驚愕)。

私のオススメはこの界隈では最大規模の温泉施設、「湯けむり茶屋」のうなぎのせいろ蒸し。九州ならではの、うなぎの供し方ですが、申すまでもなく、うなぎを乗せたご飯をせいろで蒸すのに高圧のご当地温泉が使われています。

ホロホロにとろけそうな甘辛ダレをまぶしたうなぎと、そのうなぎから染み出したエキスが染み込んだご飯の組み合わせは絶妙。嗚呼、悦楽、でございます。

お値段も2000円強と、きょうびでは信じられないほどの安さで、まったく極上。

白地商店の蒸し鶏(甘い味付けがクセになる逸品)も捨てがたいのですが、いつもどちらにするか非常に迷うチョイスでございます。画像のケムリは、もちろん温泉の噴気。この界隈は本当に不安になるくらい、そこら中から沸き立っています。

うう、それにしてもヨイ!

超人気のこのお風呂にしても、それまでつかっていた、地元のおじいさんが出て行った後は、小一時間のあいだだあれもやって来ず、完全に貸切でしたから、まったく夢のよう。たびは閑散期に限りますなあ〜。

さらに翌日。

シンフロ動画のオープニングに使われた、こちらにも出向きました。浴槽にはまだ、半分しかお湯がないわよ、という女将さんを説き伏せ、ムリやり入浴(爆)。鮮度抜群だなんてえもんぢゃないお風呂をいただいたのでございます。

当然、貸切状態でしたけれど、大地から噴き出したばかりの源泉のなんともいえない香りの良さが印象的でした。鉄分と重曹系のミネラルの香りが立って、ちびりそうになるくらい(ちびりなさんなよ)。

画像では、グリーン主体に見えておりますが、この後イエローに変色してゆくさまは、本当に神秘的です。

さて、ニンゲンいくらお風呂が好きだから、って、そんなに入ってばかりいられるもんぢゃございません。入浴のあとは、極上ドライブルートが待っているのです。今日は、湧田山界隈から、熊本県の小国で馬刺しを購入。その後、黒川温泉を通って、長湯温泉までの移動です。

まばらなのもそうですが、風光明媚なのもこのルート。

前回までの九州詣でからは、随分と時間が経ってしまったのですが、大体のルートは把握しておりますから、気が楽です。

これまた、ほぼ貸切のワインディング三昧の図。でございますよ。油断していると、こっぴどい目にあう、というのは、最近の教訓ですから抑え気味に走るのですが(爆)、それだと後続車のご迷惑になりますから、やはりテキトーに踏んでおきます。

このような景色がそこら中で拝めるので、走ったり止まったりを繰り返しながら、長湯を目指します。

お天気も極上。交通量はほとんどなし(爆)。クルマがクルマなら、全開ですよこれ(うそ)。

以下次号

 


加齢なる遠足 湯治2016 おんせん県大分へ−1

2016-12-10 13:56:36 | ももちゃんの遠足

12月もすでに中旬。ことしもいよいよカウントダウンでございます。

そんな慌ただしい世間さまのコヨミに逆行するかのように、アコガレのおんせん県=大分県に上陸をばいたし、思う存分楽しんでまいりましたので、ご報告。

今回は、別府と阿蘇、さらに長湯温泉をめぐる旅でしたが、大分空港からレンタカーで思いつくままに、いぜん辿った名泉に浸かりまくる旅でございました。レンタカー返却時のオドメーターはじつに500kmを超えておりましたので、そのハリキリぶりがうかがえるというものでございます。

旅の相棒は、フィットくん。アイドルストップを備える、エコ方面コンシャスな優等生ですが、運転感覚が絶無で、慣れるまでは気を遣いました。フロント周りの造形が独特で、ショートノーズのデザインの割に着座位置が後方に思える。クラッシャブルゾーンの関係かと思われるのですが、

非常に大きなクルマを転がしているのではないか、という錯覚が生まれてしまい、慎重な運転につながる仕組み(爆)。

走行はたったの10000kmちょぼで、まだ新車の硬さが残っています。CVTの、メリハリに欠ける伝達感覚は独特ですが、自分なりにアクセル開度に注意を払って、事細かにコントロールしてやると、楽しめます。

んま、どうやってもアンダーパワーなので、安全そのものっす。

深夜の別府、鉄輪(かんなわ)湯けむり坂界隈。酔客も一切おらず、寂しい限りでございます。お宿の稼働率はそれなりにあるようですが、時期が時期なだけに閑散としておりました。ま、私もそれを期待して出向いたのですがね。

お宿はいつもの安宿。ですが、wifi完備に、24時間自家源泉完備ですから、申し分なし。ビールとi padに手ぬぐい一丁ありゃあ、極上ステイが約束されるのでございます(爆)。素泊まりだったので、到着直後から宿のお風呂を堪能したのちにビールを飲みまくって、覚めた頃にひょうたん温泉に出向き、深夜まで入り浸っておりました。

ミシュランひとつ星の施設だ、というので、中華密度が濃く、ざわついていましたけれど、すぐに何処かへ行ってしまいました。曜日や時間帯を選べば、非常に快適に過ごせるはずです。

食堂のメニューも別府定番のとり天から始まる、アレですが、それがどうしたというのでしょう。こちとら観光で来ているのでむしろ喜ばしいわけです。この夜はカボスを麺に練りこんであるという凝ったうどんと、ポン酢で食べるとり天をいただいたのでございました。

翌日は、朝から山を越えてすぐの湯布院まで出向き、湯布院御三家のひとつ、無量塔(むらた)に寄って、バーでコーヒーをいただき、空気感だけ味ってまいりますた。

バーの中央に鎮座しておられるスピーカーの前に陣取って、コーヒーをすすっていたら、チェックアウト後の3人連れのご家族が、お父さんいくら払ったの、と言って囁いているので、耳ダンボで聞いていたら、25万、とかなんとか。ドヒャ〜。

このうちの子供になりたや、と(爆)。

無量塔は、広大な敷地内に、集落を形成するかのように、各施設を点在させて客を飽きさせない仕組みです。のんびり過ごせるのは言わずもがなでしょうが、それにはある覚悟が必要(爆)。駐車場の奥にひっそりと停められた黒塗りのセンチュリーが妙に似合っているのでした(完全意味明瞭)。私のようにコーヒー一杯でも、それなりに楽しめるのですが、あくまでも空気を吸うだけ(爆)。あるクラスの居場所なのわ間違いない。

美味しいコーヒーをいただいた後には、やはりこちら

でございます。無量塔からは、クルマで2分。

画像でもわかるように、大幅なリニューアルが図られていて、動画の効果のデカさが伺い知れます。上質な素朴って?と、考え続けておりましたら、思わず湯あたりしそうになりますた(爆)。有名なあの大浴場が完全貸切だったのにわたまげましたが、これもご褒美か。乳白色にブルーが混じった、絶妙な色合いは日替わり。こんなの何時間眺めていても飽きませんなあ〜。

以下次号