秋深し、と言いたいところですが、なに?この長雨?南岸にべったりと前線がはりついちゃって、まるで梅雨のよう。
ううむ、一年で一番気持ちの良いはずのこの時期にこの天気かぁ〜、ンマそれもまたよきかな、などといって、のんびりしていたのですが、そんな私には次の試練が訪れたのでしたぁ〜(今度はなあに)。
とある日の午後。地元消防署からの電話があり、来月、防災設備の点検に立ち入り検査をおこなうからよろしくね〜、というものです(脱力)。
チャハハ〜、防災設備、ってことは火災報知器をはじめとする、一連の金食い虫 大切な備品のことっす(爆)。
当ホテルにももちろん備わっておりますけれど、見れば使用期限(じつは消火器の使用期限は意味を持ちません)をとっくに過ぎてしまった消火器やら、一度も作動したことがない(そりゃそうだ)火災報知器ですよ。電源だけは入っているが、いざテストされたら怪しいなんてえもんぢゃない(涙)。
ううむ、こりゃあまーた一波乱あるな、というわけで消防法をはじめ色々と紐解く中で、重大な発見がございました!
端的に申しますと、旅館ホテルのカテゴリーが細分化されて、小規模施設という新しいワクが設定されているのです。延べ床面積300㎡以下のものに適用。
いうまでもなく、これ民泊やら、最近とみに増えてきた老人福祉施設の影響。
行政が民泊事業の普及を奨励して推進する一方、以前の宿泊施設のカテゴライズのままではイッパン民家や同規模の福祉施設にも通常のホテル並みの防災設備を備えなければならないことになってしまい、現実的でないというわけです。
わかりやすくいえば、小規模施設ではよりお安い防災設備を備えることが許されることになった、という意味です。
てやんでえ、防災設備なんて高額な方がいいに決まってるぢゃねえかというのは正論ですが、現実味を帯びないのです。やたらと家の間仕切りが多いだけでミンパク始めちゃった、フツーの民家にだあれが300万円の火災報知器を備えたがる、というのでしょう。だったらリフォームしますよねえ。
さて、うちの話。
ホテル開業当時の図面を文字通り「発掘」して、にらめっこすること数日で、どうやら宿泊棟に限れば延べ床面積300平米以内であることがわかり、これですとお話し次第では、「アコガレの」小規模施設に認定されるのも夢ではありません。ここは踏ん張りどころです。
じつに延べ床面積300㎡以上の一般のホテル扱いですと自動火災報知器と呼ばれる従来のものを備えつけざるを得ず、お見積もり200万円を超えるところが、小規模施設に許される無線を用いた相互に通信するタイプでしたら、高くても20万円でカタがついちゃうのです。この差はでかい。
ううむ、こうなりゃあ、あれやこれやと悩んでいる私ではありません。立ち入り検査の期日まであとまだ30日もあるのですが、なもの待っちゃあいられねえ(爆)。矢も盾もたまらず、消防署に乗り込みますた(爆)。
詳細後日。