嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

加齢なる遠足 長湯の土産ばなし

2018-12-17 18:28:34 | 加齢なる遠足(爆)

がーん、画像は大分の杵築郊外の海辺に佇んで、別府湾方面をながめています。今年もまたこのエリアに赴いて楽しんでくることができました。

この杵築沿岸一帯は、牡蠣の大産地。沿道には焼き牡蠣の小屋がたくさんあって、浜焼きを楽しめるようになっています。7〜8個の一盛りで1200円前後ですから、ものすごい観光値段。でも、浜焼きの手数料か。

私にとっては、1月のロンドン以来ひさびさの旅。綿密に計画を練ったうえで出かけたのか、と思いきや、今回も全くの無計画。

ただし、ここだけわという温泉だけはリストアップしておいて、そこを押さえながら移動した結果、総走行距離7日間で1500kmに達してしまいますた(ばか)。

こんかいの相棒は最新のフィットくんでしたけれど、走行距離200kmちょぼのほぼ新車がまわってきたので、いろいろと興味深かったです。

九州の県道、ならびに郊外の国道は例によってまばらな交通量。エリアによりますが、前後にクルマがまったくいない状況が1時間も続くのですから本州とは雲泥の差です。

ベース基地の長湯温泉からクルマで20分も走ると熊本県境に達しますが、そこを超えて小国のスーパーまで往復60km程度の距離があるが、そこを馬刺しを買いに走って、ついでに目についた温泉に浸かる、などというノリがごく普通です。

そりゃあ1500kmいきますわな(爆)。

 恒例の涅槃像。たまたま曇っておりましたが、変わらない、ダイナミックな景色。

ベースは例によって、長湯の図書館つき滞在型ホテルですが、今回はまったくの偶然から、大分道のスマートインターを使ったルートを開拓できて、長湯から空港までドアドアで90分というのを発見したのは大きかった。

飛行機に乗る、というのは時間や持ち物などなど、なにかと気を遣うものですが、この最短ルートには渋滞の要素がまったくないため、時間を読めるのがたすかる。

ANAがJALにつられて始めたといわれる乗客限定、手荷物1000円宅配サービス(!)にも助けられて、旅の様子も随分と変わってまいりますた。国内線、とくに羽田行きなんてえのは、着陸と同時に機内が殺気立って、我先に飛行機を降りようとする人たちが目についたものですが、そんなのも今は昔。

そもそも空港で荷物を受け取る必要がないのですからヨユーっす(爆)。この荷物にまつわる待ち時間を嫌って荷物の機内持ち込みをする方々がおられますが、甚だメーワク。気持ちはわかるけど、んなでっかい弁当箱みたいなプラ箱をコロコロさせてうれしいのかい、と。

画像は由布岳PA。上陸早々、ミゴト長野以上の寒さに見舞われましたけれど、ここから5分のところにある「火口乃泉」と呼ばれる、塚原温泉へのルートを探るうちに長湯への最短ルートが見つかったというわけです。

登山口を経由する県道なのですが、長野あたりでそんな道を冬に使うだなんて、ハナから論外なのに対して、ここは九州。しかも地熱これでもか(完全意味明瞭)のエリアな訳ですから、降雪があったところで、積雪にはならず、もしかして通れるのでわ、と考えてクルマを進めてみたら見事に正解だった、というね。

気がつけば長湯の滞在を年末の恒例行事にしてからはや10年。

いろいろと発見も多く、なによりも沸いているのがあの名泉です。そいつに癒されるのがこのエリアに惹きつけられる理由ですが、半官半民でクアハウスが建設中であるよし。

ううむ、クアハウスときたか〜!久々に聞いた業態ですけれど、つい最近地元で一軒廃業したような。

現在、宿泊棟も建設中で、来年5月の開業を目指す、とのこと。今後の展開が楽しみです。次回は海パン持参ですな。

あれだけの高温の源泉が湧きまくっていれば、クアハウスもまたよし、でしょうが、リピート客をつかめるかどうか。私の地元にあったクアハウスは巡回バスを運行するほかに「永世会員」とかいって、死ぬまで通わせるシステムを導入したあげく、

みごとにコケて、現在では特養老人ホームと化しましたが、定期的にやってくる施設改修ごとにかかる膨大なメンテナンスフィーと途方もない維持管理に竹田の財政が持ちこたえられるのかどうなのか。

長湯も鄙びた、静かな温泉街というだけではダメなんでしょうかねえ〜。