嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

メリークルシミマス(爆)2018 履き道楽 JOHN LOBB ROMSEY in COUNTRY ASH 8000これってクリスマスプレゼント?

2018-12-26 21:17:36 | 履き道楽

さて、みなさま。(個人的に)注目のJOHN LOBB ROMSEYくんが先ほど到着なさいますた。箱から出したままのお姿がうえの画像ですけれど、今回のこれはどことなく「新しい」のです。あ、いへ新品未使用、というのは表記の通りですが、「作りたて」な印象。

そう、製造後、あまり日にちが経っていない感じ。

靴を買ったときに、私が気になるのは裏地なのですが、ここが濡れたタオルみたいに柔らかくて頼りない感じ、ってのが今日届いたロムゼイくんには残っております。経年劣化とは違うものですが、製造から1年程度経過した靴では裏地が乾いた感じになるのに対して、こいつはまだしっとりしています。

なんか「新しい」のです。パリやロンドンでのバイリクエスト経験しかない(国内では手が出せない)私にとりましては、受け取りが製造から1年経過、だなんてえのが普通でして、乾ききった新品しか経験がないわけっす。

ご覧のようにしっとりとして、感触的にはつい先週、は言い過ぎとしても、この秋に作ったんぢゃね、というコンディション(マジです)。こんなのわ初めて触りますた。

ロムゼイくん自体はどこからみても端正で、モダンな一足ですけれど、考えてみますと、流麗なシェイプを誇る8000に、この型押しレザーとダブルソールと同等の厚みをもつぽってり系のゴムソール装備というのはおそらくイギリス人のセンス。

注文主はロンドンに邸宅を構えて、郊外に領地と城を持つ貴族。DB5とDBSを交互に乗り換えながらロンドンとの往復をしている、といったところでしょうか(モーソーに過ぎません)。

たとえばニッポンの大都会に暮らしている人がバイリクエストのイベントに出かけて、丸の内の店頭でこの仕様をオーダーするか、といえば非常に考えにくい組み合わせです。

持っている服の素材や、履くシーンなどなど、想像をあれやこれやと巡らせながら仕様を決めてゆく、だなんてえのがバイリクエストオーダーの無上のヨロコビというやつですが、持ち主の生活が注文する靴にきっちり反映されちゃうのは非常に興味深いところっす。

田舎暮らしをしているんだから、イナカ靴履けばいいぢゃないか、と考えるのがごもっともですけど、そこはそれ、アコガレのブランドの特別注文だ、となれば目一杯振り切れて、失敗することも多いっす。

キーワードは「せっかくだから(爆)」。こうして滅多に登場させられない、使えない靴がいっちょあがり、というわけです。え、なに?誰のことをいってるのかって、私に決まってるぢゃないっすか(爆死)。

そう、店頭で舞い上がった挙句に、どんどん場面を限定してしまって「使えない仕様」に仕立て上げてしまうのがバイリクエストの罠。ま、わたしゃそれぞれ惜しげもなく履き込んでますけどね。

サーチャージなしのバイリクエスト祭りだ、といったっていまや20万円代中盤のグランドトータルを考えれば無理もないことで、ここで同じ金額を払うのにわざわざ地味だが実用的な仕様に行けるかどうかが注文成功のカギっす。

一転して、オークションでは中古品はともかく、ときにこのような新品未使用のまま、現実味を帯びた逸品が流れてきたりする。そいつをうまく拾い上げる、というのがタイミングさえ合えば実現するわけ。

ほらね、なんか革がみずみずしくありませんか?ちなみにこのカラーはCOUNTRY ASH 。よくわからないけど、ダークブラウンにグレーがかった感じですね。もうちょいグレーが勝つとPEWTERに近いか。

ラスト8000のロングノーズっぷりと全体の造形美は思わずカンパイをしたくなる美しさですけれど、まさか長年の憧れだったロムゼイくんがこの仕様でやってくるとわ、というわけで最高の自分クリスマスプレゼント2018となったのですた。

モブレイのデリケートクリームをブラシで染み込ませてスタンバイおっけいでございます。明日は早速10km程度の散歩に連れ出します。

これ履いて遠出するのは、そう雪の新潟しかないっすね(爆)。