いやはや、ことしの気候は湿気まみれ。不快極まりない日々が続いておりましたが、そこはそれ。手持ちのリネンの服を総動員して対応しておりました。こんなの4ヶ月くらいの夏休みでも頂戴してやり過ごせれば、とも考えるのですが、そんなはずわございません(爆)。
彼岸明けのここへきてようやく謂れの通りに「空気の乾いた」秋晴れがやってまいりますた。
大きめな高気圧が張り出してきて3日ほどの晴天がつづく、という予報ですから、そうなればボクスターで温泉に繰り出して遅い夏休みでも、などというのは絵に描いた餅でございやす(落胆)。例年通りですね。
なものですからムリやり時間を作り出して近所のワインディングへと繰り出します。トーゼンですけれど、全線貸し借り(爆)。
うちのボクスターは車検上がりのパリパリ(完全意味明瞭)。動かすたびに清々しい気持ちになる仕立てなのがジマンです。え、なにが清々しいの?と思われるでしょうが、トクイチの顧客以外にはわかりません(爆)。
クルマにとって帯電を解かれる、というのがこんなに効くのか、と感動すらいたします。
私のクルマに搭載されるTIPTRONICと呼ばれる5速ATは、けして崇められられるタチのものではない、ごく平凡なトルコンATですけれど、制御が異様にスポーティなのと、丈夫なのだけは取り柄(爆)。そこへトクイチオートのファインチューンが施されたからにははっきりいって別物っす。
TIPのプログラムはDレンジの50kmh以上では5速に放り込んでしまうポルシェらしからぬ躾でございますから、フツーの個体で一般道をフツーに流していた場合には、たとえば前が突然空いて、40kmh程度からの加速、それもキックダウンさせるほどは踏めない。などというシーンでトルク不足に陥ってしまい、
加速のたびにもどかしい思いをする、だとか、2速発進がデフォルトなおかげで、ボトムエンドのトルクが思い切りためされてしまい、やはりパンチ不足。などというのがボクスター+TIPのあるある。
この一点で不人気モデルとなっており、非常にお安く買えるのはメリットちゃあメリットですぜ(ほんとう)。
エコでいいぢゃねえか、というのもごもっともですけれど、そこはポルシェのロードスターですよ。トルクがついてこない限り、そんなの眠たいクルマである、という印象を抱きがちとなってマイナス要因です。
もちろん2000rpmから上ではいかな重めのボクスターでも排気量が2.7リットルもあるんですから、トルクがついてくるので無問題。
実にこの1000ちょぼから1500rpm近辺でのドライバビリティがどうなのか、というのがリニアリティ、という形容詞に結びつくわけっすね。
そこを攻めてある、というかそこにも効いているのが今回のボクスターの仕立てでございやす。商品名スーパーチューン(!)。5速50kmh。1500rpmがキモチよいボクスターだなんて形容矛盾もはなはだしいわ、と
お考えになるそこのあなた、正しいです。ですが、世の中それだけでわございやせん。
あのトクイチがスーパー、というのですから、そりゃあただものでわございやせん。詳細はここでどんなに私が語ってみたところで、本当のところはみなさまには伝わりません。
クルマが本来持っているはずのパフォーマンスをホンキで味わいたいな、とお考えの場合には、「ご自分の」クルマをトクイチオートへと持ち込んでみることを強くおすすめいたします。
1000万円のクルマを買って、700万円分のトルクしか出ていなかったらご不満でしょう?あ、これ1500rpmでのオハナシ。つまり、踏めば速い、とそういう次元のお話ではございませんので、よろしくお願いいたします。