画像は、⭕️ルカリで買った(またか)FELISIのトートバッグ。3236と呼ばれるロングセラーで、通称ヘルメットバッグというやつです。お値段、聞いて驚けの2000円。
私も80年代からアコガレ続けていたモデルですけれど、いかんせん新品は高いw。定価で6万円強。ナイロントートとしては非常に凝った作りと上質なレザー使いで、何色を選んでもセンス抜群。それ考えてもまだ高くて買えない(けち)。
先日お見えになったお客様がこれの大型版=3237をお持ちになっていたのですが、それを見るにつけ細部の作りの良さや雰囲気のよさをあらためて思い出してしまいまして、ふらりと⭕️ルカリを覗いたらこの個体が転がっておりましたw。
お値段がお値段ですから、ズタズタなのかと思いきや、どこかが壊れていたり傷んでいたり、という様子がなく画像からはただ汚れているだけに思えましたので、発見からほんの数分で買ってしまいました。
2日後、じつに40年越しに欲しかったフェリージ殿下がお出ましになられましたw。ちょい汚れてますけどwダメもとでやってみましょう。2000円だもんw。
ライト系の色合いで、ナイロン製の普段もちのバッグにあるあるの汚れ方です。ホコリ、泥、アブラ汚れが混ざった厄介なやつ。強めの雨の日に歩きますと路面からの雨水の跳ね返りで大抵こうなりますw。
直後には拭き取って、それでおっけいなんですが、時間が経って気がつくとこうなってる、とw。
取っ手もお約束通りに真っ黒に染め上がっております。手垢とホコリと汗が体温で練り込まれた、あの感じですw。
ですが、キズがあるとか変形しているなどということもなく、ぜんたいに程度がよいご様子です。作りのよい高級品はこうなってからが勝負。安物との違いが出てくるのはこれからです。
⭕️ニクロのセールで買ったトートバッグばっかり使ってたのでよくわかるんですよ、はいw。
そりゃそうです。フェリージのような高級バッグともなれば、そもそも丁寧に扱われていて、素材も作りも細部に至るまで入念。つまり、キホンの耐久性は高い。この個体はざっと15年くらい前のものでしょうか?
私も普段もちのバッグはこれまでに各ブランドw、各種素材取り混ぜて、40個以上は使い込んできておりますから、お手入れも任せとけ、ってなもんですw。
ナイロンの汚れには、石鹸と大根(ほんとかよ)で対処します。大根の酵素成分を利用したやり方ですが、フシギなほど汚れが落ちるので長年の定番。あとはお馴染みのクイックブライトにアクリルで巻いたスポンジを使いながらぬるま湯で軽く洗い流すやり方です。
こいつで根気よく何周かするうちに汚れが取れてきて全体がシャキッとする瞬間があります。そこを目指してひたすらやさしくナデナデすると、細部のヨレやヤレが解消されるのが目に見えてまいります。
すすぎの水はすぐにこんな状態です。主にクイックブライトの洗浄力でこうなります。おもにレザーパーツから染み出した手垢とホコリ、アブラですが、根気よくやるうちにこの水が汚れなくなってきます。
そうなるまで、まあ時間にして5日ほどは取り組まなければなりませんw。ゆっくり自然乾燥させて、汚れを再確認するのも重要な作業です。
持ち手の黒ずみがすっかり取れて、新品時の風合いが戻りかけています。ステッチの見事な加減が見て取れます。フェリージすごい!この作り込みにやられて、大枚叩くんですよねえw。
ソリッドブラス(真鍮)製の金具も
専用の薬品で磨き上げます。
ううむ、このようにアップで見ると作りの良さが際立ってますね。さすが高級バッグ。
レザーパーツもこんなだったのが、
ここまで戻っております。カラッとして、ギトギトした感じがなくなっています。脱脂した状態ですから、ここへオイルを染み込ませてもよいのですが、しばらく通気させてやりましょうw。ステッチの見事さはどこまでも入念。
フェリージは、⭕️ルカリの中でも超人気カテゴリーだと見えて、過去の出品物はほぼSOLDとなっておりますし、新規に出てくるのも結構なスピードで売れてゆきます。
ぜんたいに買いやすい値段には違いないですが、そんな中でも掘り出し物が数々あって、モノ好きには楽しい世界です。
次はキャンバストートか、と(あほ)。