画像は所有してちょうど30年目のGMTマスター16710。ネオクラシック(=古時計)の味わいがずいぶん出てきた(気がする)一本です。
このところ、エクスプローラーやサブマリーナを手に入れてしまったせいで、登場回数が減り、引き出しの奥で冷たくなっておられましたw。
30年といえば、赤ちゃんがおじさんになる年月(爆)。ジュビリーと呼ぶ5連ブレスレットの絶妙なフィットや、シングルクラスプと呼ぶロック機構。現行モデルにはない赤黒ベゼルなどなどキャラの立った個体ですが、さすがに毎日使い倒しますと文字盤を中心に傷みというか、劣化が観られるようになります。
本体やブレスレットもトーゼンですけどハンパないキズキズ状態。このあたりは、全体にヘアライン仕上げというのでしょうか、目立たないように工夫されているのがまたロレックスのニクいところです。贔屓目ですが、とてもぢゃないけど30年目のボロとは思えない仕立て。
トリチウムというフクシマで問題になっている放射性物質が夜行塗料として使われている文字盤は、交換してないという、ただそれだけで価値が爆上がりするという不思議な仕様ですがw、この夜光表示機能が寿命を迎えて、明け方などに時間の確認ができなくなってしまいました。
毎日がホテルの夜勤業務の私にとりましては、プライオリティナンバー1の機能です。
この機能を回復させるのには、文字盤ごとの交換が必要で、そいつをやると価値が激減してしまうのだそうです。トリチウム文字盤では経年劣化で、インデックスがクリーム色に変色するのですが、そいつがアジなんだって(爆)。
なもの気にせずに改良後のルミノバと呼ばれる性能を上げた夜光塗料使用の文字盤に換装して使い続けるのがヲトコの道というものですがw、文字盤交換に多額の費用(ホワイトゴールド使いのハリ+本体OH込みで35万円)をかけた挙句に、市場価値を落としてどうするの、となるわけw。
また、トリチウム自体を文字盤に再塗布して、リバイバルさせる通称リダンと呼ぶ改修方法もないではないですが、これは行った時点で規格外修理(改造)とみなされてしまい、流通市場では値がつかなくなります。つまりニセモノ扱いになっちゃうわけ。
そんな事情でしかたなく引退させておりました。ある意味、寿命です。まさに分岐点。使い尽くした感もあります。なによりロレックスのような実用時計をしまいこむ、ってのはポリシーに反するのでw、売りに出すことにしました。
といって手放したところで、30年もののただの腕時計なんですから価値なんて知れてるw。てのは、ついへーセイまでのジョーシキ。
このモデルに限っては数あるロレックスの中でも中古市場で突出して相場が上がっているのが今の状態。現行の青赤ベゼルモデルが製造上の問題からカタログ落ち。結果、超品薄になって定価の300%で売り買いされている影響で、旧型のこれの人気まで上がっちゃった、という稀有な例です。
ここへきてロレックス絡みの詐欺事件や海外買付詐欺などのニュースが取り沙汰されている他に、2024年モデルの現行モデルの新型にあたるモデルに赤黒ベゼルが追加されるのではないかという噂が飛び交うこのタイミングでの売買はまことにビミョーですが、善は急げw
フィーバーが来るかもしれないという期待を込めて、次期モデル選定を抜かりなく始めておくのでしたw 詳細次号