嗚呼、オーベルジュへの道

長野県佐久市にあるホテル「おいまつえん」CEO兼こづかいさん(爆)の日常

履き道楽2016 John Lobb 2016

2016-11-02 18:22:17 | 履き道楽

毎年の恒例行事となった、John Lobb のイヤーモデルが発表されますた!

お得意のダブルモンクのアッパーに、ステッチをかませたUチップ仕立てだって。

意表をついた、エレガンスですけれど、まさにやり尽くしてしまった感満点。(爆)。シンプルの極みを追求したイヤーモデル2010を知る私といたしましては、発展形として、この手もありか、ということになりますけれど、クツごときにゴテゴテといろいろな要素が盛り込まれてしまうのは、?。

あの手この手で、毎年イヤーモデルごとに複数の超絶技巧を落とし込むなかで、そんな必要があるのか、というのもじつはあって、シンプルな美しさとは対極にある、やりすぎな印象は避けたいところ。

まあね、それだと、通常のラインでも十分だ、ということになって、イヤーモデルの意味が保てない。セールスではなく、あくまでもシンボルとしてのイヤーモデルなので、これでヨイのですが、イヤーモデルの発足からはそろそろ20年。

ここまで続いたら、ある程度のマンネリ感はむしろあたりまえなのかもね。

色は、画像の個体はプラム。革質の良さがありありと窺い知れるショットですけれど、お値段なんと国内正規店定価で360000円!一体どうしちゃったの、と(驚愕)。

おまけ画像は、イヤーモデル2010。どうです、このシンプリシティ(イバってどうする)。方向性としては、究極の削ぎ落としなわけで、革質やラストの造形、さらに金具のデザインなど最小限の要素でもって、イヤーモデルを完結させている、空前絶後のサンプルです。

こいつをみると、上記の2016の立ち位置が見えてくるでしょう?

さらに、比較対象として、

おなじくダブルモンクの代表作。chapelさまですが、エレガンス度ではピカイチではないでしょうか。シンプルながら、エレガント、という一番難易度の高いバランスを見事に表現できているのは驚くばかり。私がこのブランドにのめり込むきっかけとなったのもチャペルさまあってこそです。

<iframe src="https://player.vimeo.com/video/185629452" frameborder="0" width="640" height="267"></iframe>

 

 


FBM 2016

2016-11-01 08:39:34 | INITIAL P 五十路のドラテク道(

FBM 2016に、画像のクーペに同乗させていただいて、行ってまいりました。参加、というほどでもなく、軽く見て回った、という感じですけれど、相変わらずの盛況ぶりには、たまげるばかり。

画像は、蓼科界隈に、ポツンとある貯水池=女神湖畔ですが、ご覧のようなピークの紅葉と重なって、そこかしこに紅葉狩りのお客様がいらっしゃいました。

こいう山間の湖、というかただの貯水池はまばらで誰もいないのこそが本当である、と考えているので、こんなところに人がたくさん歩いているのを眺めるのは違和感たっぷりです。

すくなくとも、おとなりの白樺湖のようなしょーもない開発のされかたはしていないので、楽しめます。

PEUGEOT 406 Coupeは、カッコだけではなく、中身も上品な仕立て。

一番のウリはカロッツェリア ピニンファリーナ製になる、この流麗なボディですけれど、どっこい中身にもそれに釣り合うだけの仕上げが施されておりました。

V6 3リッターのトルクは伊達ではなく、標高1000m〜2200m弱のところを中心に、この日は200km近くも走り回ってしまったのですが、荒れ放題の路面に顎を出すこともなく、非常に上品に「滑走する」さまは、気持ち良い、の一言でございました。

2000rpmも回っていれば、十分なトルクが湧き出していて、キックダウンなしに速度を上げ下げするさまは、ドイツものにはない、また違った境地というものでございます。

こんなのを、秋の蓼科で転がしていたら、いくら私でもヲトナの気分でございますよ(爆)。ジェントルに流すうちに、出発からほんの40分ほどで、FBM会場になだれ込みます。

例年、ドイツ車に乗って、アウェー感満点で「お邪魔していた」このイヴェントですが、今回は別(爆)。

入場した直後から、いや山を登っている間から感じていたのですが、視線をそこかしこから頂戴して、悪くない。ううむ、もうちょいとオサレしてくりゃよかったか、と(自意識過剰でた)。クルマを止めて、降りようとしていると、ふうん、といった視線、それも温かいほうのやつを感じるのはまことにうれしいものでございます(爆)。

昨今では、クルマ好きへの視線なんて、冷たいやつばっかりですからね〜。

現地の天候は、雲多めながら、晴れ。気温も日差しのおかげで急上昇してしまい、快適至極。

ミニカーを求めて、マーケットをぶらつくのもよいし、そこはかとなく集まっておられる同一車種のオフ会と思しきみなさまのクルマ談義に耳を傾けたり、旧車と呼ばれるカテゴリーに入れられてしまった、懐かしいモデルなどを、「あったよね〜」とか言いながら眺めるのもまたよし。

蓼科界隈は、このようなまばらなワインディングの連続。

キモチよく流すためには、前車との車間距離が鍵なのですが、そのあたりを押さえながら走れる、406のような穏やかで安定志向な性格は、こういうルートに向いております。

スポーティというよりもラグジャリー。パワーでなく、穏やかに湧き出すトルク、と。

それでいて、直進も旋回も速い速い。

並みのスポーツカーを出し抜くのなんて朝飯前ですし、旋回もお疲れ気味のアシを気遣ったハンドリングを行なってやれば、なんてえことはございません。

どうです!背景は、白樺の原生林。標高はちょうど2000m。一発、寒波がやってくれば、即冬季閉鎖となってしまうルートでございますが、こんな機会がないとなかなか。

秋の一日。こんなのに乗って、好きなペースで思うさまドライブ、なんてのはまさに愉悦、というやつですなあ〜。国籍を問わず(爆)。

ARさん、お世話になり、まことにありがとうございました。お似合いですよ〜。

私も見習って、いつの日か夢を叶えるべく、精進して参る所存でございます(ほんとかよ)。