毎年の恒例行事となった、John Lobb のイヤーモデルが発表されますた!
お得意のダブルモンクのアッパーに、ステッチをかませたUチップ仕立てだって。
意表をついた、エレガンスですけれど、まさにやり尽くしてしまった感満点。(爆)。シンプルの極みを追求したイヤーモデル2010を知る私といたしましては、発展形として、この手もありか、ということになりますけれど、クツごときにゴテゴテといろいろな要素が盛り込まれてしまうのは、?。
あの手この手で、毎年イヤーモデルごとに複数の超絶技巧を落とし込むなかで、そんな必要があるのか、というのもじつはあって、シンプルな美しさとは対極にある、やりすぎな印象は避けたいところ。
まあね、それだと、通常のラインでも十分だ、ということになって、イヤーモデルの意味が保てない。セールスではなく、あくまでもシンボルとしてのイヤーモデルなので、これでヨイのですが、イヤーモデルの発足からはそろそろ20年。
ここまで続いたら、ある程度のマンネリ感はむしろあたりまえなのかもね。
色は、画像の個体はプラム。革質の良さがありありと窺い知れるショットですけれど、お値段なんと国内正規店定価で360000円!一体どうしちゃったの、と(驚愕)。
おまけ画像は、イヤーモデル2010。どうです、このシンプリシティ(イバってどうする)。方向性としては、究極の削ぎ落としなわけで、革質やラストの造形、さらに金具のデザインなど最小限の要素でもって、イヤーモデルを完結させている、空前絶後のサンプルです。
こいつをみると、上記の2016の立ち位置が見えてくるでしょう?
さらに、比較対象として、
おなじくダブルモンクの代表作。chapelさまですが、エレガンス度ではピカイチではないでしょうか。シンプルながら、エレガント、という一番難易度の高いバランスを見事に表現できているのは驚くばかり。私がこのブランドにのめり込むきっかけとなったのもチャペルさまあってこそです。
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