初夏の某日に熊本県・小国エリアの温泉を巡っているとき、どうしても1軒の共同浴場を再訪したくなり、予定を急遽変更してその場所へとレンタカーを走らせたのでした。その場所とは…
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/43/4eb1b4a034c1f3d3a01061dc1018109b.jpg)
ここがその共同浴場の入口に当たるところです。ちなみに前回訪問した時のレポートは4年前に拙ブログにアップしております(その時の記事はこちらです)。地理的感覚には自信のある私は今回地図やナビなどを使わず、迷うこと無く一発で辿りつけました(ただ自慢したいだけ)。当時と全く変わらない景色にまずはホッと一安心。まさかこの先に温泉があるなんて、普通の方なら知る由もありませんね。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/0e/b5e7b4f991cd6c3fe9494ce79fd7f023.jpg)
谷あいの傾斜地に拓かれた棚田では田植えの真っ最中。機械が入れないためか、ご夫婦が手で直接植えていました。麗しい農村の風景であります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/83/465e5dc38dc7a48c69a254fd21c96f34.jpg)
田んぼを抜けて歩道を歩き、山林の中にひっそりと佇む浴場に到着。
このロケーション、たまりません。胸がキュンキュンします。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/0c/1d5d0d8a288a9f5a63f09dd6f30fd88e.jpg)
浴室も以前と全く変わらない佇まいでホッと安心。しかも無人施設とは思えないほど綺麗に維持されており、地元の方のご尽力には頭が下がるばかりです。室内に漂う淡いタマゴの香りにうっとりしながら、料金箱に100円を納め、浴室最奥でお風呂を見守る薬師像に合掌してから、いざ入浴。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/1a/dd5a25034c2d255198ca80fa46bc242a.jpg)
タイル貼りの湯船は二分割されています。手前側(脱衣棚側)は女湯と一体化しており、奥側(湯口側)は男女がそれぞれセパレートされています。手前・奥ともに2人サイズでほぼ同じ大きさです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/ad/ed107b77d1ae3b4f417e37e4c053180a.jpg)
サンゴのような半透明の石のような析出がこびりついている湯口からは、40.3℃というややぬるめのお湯が滔々と落とされています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/32/e6ad6102b0132399f211204e6d2ab630.jpg)
湯口のお湯が初めに注がれる奥側(湯口側)浴槽の温度を測ってみたところ、38.9℃でした。昔ながらの共同浴場ゆえに加温加水循環消毒など一切無縁の完全掛け流し。湯口でやっと40℃を超える程度の温度ですから湯船ではそれ以下に冷めてしまい、冬ではちょっとぬるすぎるかもしれませんが、夏に入ると最高の爽快感が得られるので、暑い時期の入浴がおすすめ。なお浴槽底の隅には灰色を帯びた粉状の湯の花が沈殿し、湯中でも少々浮遊していました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/a7/4a1a76f7d3dda82edd1aae6a5a19769b.jpg)
奥側浴槽のお湯を受ける手前側浴槽では更に下がって37.6℃でした。でもこの不感温度帯のお湯って、入りしなこそぬるいものの、体には負担が少ないため、いつまでもじっくり長湯できちゃうんですよね。しかも入浴して副交感神経が働くのは唯一この温度帯だけです(不感温度以外は熱くても冷たくても交感神経が働きます)。つまりリラックスするにはこの温度帯が最適なんですね。
お湯は無色澄明でほんのりと芳しいタマゴ香を放ち、口にするとタマゴ味や石膏甘味が感じられ、お湯に体を沈めると心地良いツルスベ浴感とともにトロミもあり、とても優しい感覚に包まれます。不感温度とその浴感の相乗効果によって、ついつい眠くなってしまうこと必至。まさにまどろみの湯です。さらには湯上りも爽快。ぬる湯好きな方でしたら訪問必須の素敵なお湯です。風情といいお湯といい、私個人としては全国でも屈指の極上共同浴場ではないかと思っております。
そういえば、ここから川を下ったところには大量のぬる湯が浴室で洪水状態になっている名湯「奴留湯温泉」がありますが、この温泉や奴留湯は似通ったお湯ですから、もしかしたら両地点には共通する湯脈があるのかもしれませんね(あくまで素人の勘繰りにすぎません)。
硫化水素泉
34.4L/min(この他のデータ掲示なし)
熊本県阿蘇郡の某所(場所の特定は控えさせていただきます)
入浴可能時間不明
100円
備品類なし
私の好み:★★★
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/43/4eb1b4a034c1f3d3a01061dc1018109b.jpg)
ここがその共同浴場の入口に当たるところです。ちなみに前回訪問した時のレポートは4年前に拙ブログにアップしております(その時の記事はこちらです)。地理的感覚には自信のある私は今回地図やナビなどを使わず、迷うこと無く一発で辿りつけました(ただ自慢したいだけ)。当時と全く変わらない景色にまずはホッと一安心。まさかこの先に温泉があるなんて、普通の方なら知る由もありませんね。
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谷あいの傾斜地に拓かれた棚田では田植えの真っ最中。機械が入れないためか、ご夫婦が手で直接植えていました。麗しい農村の風景であります。
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田んぼを抜けて歩道を歩き、山林の中にひっそりと佇む浴場に到着。
このロケーション、たまりません。胸がキュンキュンします。
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浴室も以前と全く変わらない佇まいでホッと安心。しかも無人施設とは思えないほど綺麗に維持されており、地元の方のご尽力には頭が下がるばかりです。室内に漂う淡いタマゴの香りにうっとりしながら、料金箱に100円を納め、浴室最奥でお風呂を見守る薬師像に合掌してから、いざ入浴。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/66/40d0d8ea409b3ff504c0a26513a9a031.jpg)
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タイル貼りの湯船は二分割されています。手前側(脱衣棚側)は女湯と一体化しており、奥側(湯口側)は男女がそれぞれセパレートされています。手前・奥ともに2人サイズでほぼ同じ大きさです。
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サンゴのような半透明の石のような析出がこびりついている湯口からは、40.3℃というややぬるめのお湯が滔々と落とされています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/24/32/e6ad6102b0132399f211204e6d2ab630.jpg)
湯口のお湯が初めに注がれる奥側(湯口側)浴槽の温度を測ってみたところ、38.9℃でした。昔ながらの共同浴場ゆえに加温加水循環消毒など一切無縁の完全掛け流し。湯口でやっと40℃を超える程度の温度ですから湯船ではそれ以下に冷めてしまい、冬ではちょっとぬるすぎるかもしれませんが、夏に入ると最高の爽快感が得られるので、暑い時期の入浴がおすすめ。なお浴槽底の隅には灰色を帯びた粉状の湯の花が沈殿し、湯中でも少々浮遊していました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/a7/4a1a76f7d3dda82edd1aae6a5a19769b.jpg)
奥側浴槽のお湯を受ける手前側浴槽では更に下がって37.6℃でした。でもこの不感温度帯のお湯って、入りしなこそぬるいものの、体には負担が少ないため、いつまでもじっくり長湯できちゃうんですよね。しかも入浴して副交感神経が働くのは唯一この温度帯だけです(不感温度以外は熱くても冷たくても交感神経が働きます)。つまりリラックスするにはこの温度帯が最適なんですね。
お湯は無色澄明でほんのりと芳しいタマゴ香を放ち、口にするとタマゴ味や石膏甘味が感じられ、お湯に体を沈めると心地良いツルスベ浴感とともにトロミもあり、とても優しい感覚に包まれます。不感温度とその浴感の相乗効果によって、ついつい眠くなってしまうこと必至。まさにまどろみの湯です。さらには湯上りも爽快。ぬる湯好きな方でしたら訪問必須の素敵なお湯です。風情といいお湯といい、私個人としては全国でも屈指の極上共同浴場ではないかと思っております。
そういえば、ここから川を下ったところには大量のぬる湯が浴室で洪水状態になっている名湯「奴留湯温泉」がありますが、この温泉や奴留湯は似通ったお湯ですから、もしかしたら両地点には共通する湯脈があるのかもしれませんね(あくまで素人の勘繰りにすぎません)。
硫化水素泉
34.4L/min(この他のデータ掲示なし)
熊本県阿蘇郡の某所(場所の特定は控えさせていただきます)
入浴可能時間不明
100円
備品類なし
私の好み:★★★